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NICe増田代表理事が送る、新たなビジネスチャンス発見法と実現へのヒント。11日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
第51回 爆笑! エレベーター・クイズ



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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

 第51回 爆笑! エレベーター・クイズ
 
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ディスプレイを設置したエレベーターが増えている。
とくに雑居ビルやマンションなど、小規模の建物で見かけることが多い。

そのディスプレイに自分自身が映し出されることがあり、
一瞬、ドキッとしたりもする。

「あなたは、このように監視されていますよ」。
「ですから変なことはしないほうがいいですよ」。
そういう無言のメッセージか。

私はそもそも変なことをする予定も計画も今のところはないが、
どこかにいる誰かが自分を見ているかもしれないと思うと、
やはりいい気はしない。
しかも、姿勢の悪さが一目瞭然なので、恥ずかしさすら感じる。

あのディスプレイ、エレベーター内に閉じ込められた際など、
センターとやりとりできるテレビ電話になったりするのだろうか?
そうなら、恥ずかしさも少しは我慢できる。

さて、そのディスプレイ、けっこう頻繁に画面が切り替わる。

ショボい自分自身の後ろ姿に辟易していたら、
突如、青葉茂り、清流せせらぐ、風景写真に変わったり、
どこかで見たことがあるようなないような夜景に変わったりする。

かと思うと、なぜか、クイズが出てくる。

まあ、エレベーターに乗っている時間など、ほんのわずかだから、
難問が出されることはない。

むしろ、補助線を引かなければ計算できない面積の問題とか出たら、
それはそれでウケる。

もっとも、「青天の霹靂」の読みを問うクイズに出くわした時は驚いた。
エレベーター・クイズにしては、やや上級者向けだ。
一定時間後、読み方と意味も解説されるから、ちょっと勉強になる。

時には「珍問」が出題されるケースもある。

以前、ネットで話題になったのが、
東京・秋葉原にあるビルのエレベーターで出題された問題だ。

いわゆる穴埋め問題で、
ディスプレイに表示されたのはこんな文字。

「○起不○」。

さあ、正解は?

もちろん私もすぐに答えが浮かんだ。
しかし、不特定多数が利用するエレベーター内で、
「そんな答え」を正解とする問題が出されるはずがない。

うーむ。じゃあ、なんなんだ???
結局、私は正解に到達できなかった。
瞬間的に浮かんだ答えの呪縛から逃れられなかったのである。

正解は「再起不能」。

ああ、なるほど……。
ご丁寧に例文も表示される。

「彼女に振られた彼は再起不能だ」。

いやいやいや、これ、やっぱり狙ってるでしょ。
ゼッタイ狙ってるよね(笑)。

出題センスの秀逸さはともかく、
この一件でわかったことがある。

「エレベーターのディスプレイの映像や画像は、自由に設定できる」、
ということだ。

これまで、当たり障りのない風景写真や、
常識的なクイズばかりを見せられていたので、
私は「あり物」しか表示できないと思い込んでいたが、違うようだ。

だとすれば、こんな面白いメディアはない。

自社ビル内のエレベーターなら、例えば、
「当社の人気商品は…… Aきのこの山 Bきのこの雫 Cきのこの思い出」、
のような感じで、企業PRにも使えるし(選択ワードは再考の余地あり)、
特定の業界の人が利用したり、特定の世代の人が利用したりする場所なら、
その人たちへのプロモーションを狙ったクイズが出せる。

すでにディスプレイを広告媒体として活用しているケースはあるが、
効果を求めるのなら、私は断固としてクイズ形式をお勧めする。

とくに選択式や穴埋め式のクイズは情報伝達速度が極めて速いから、
ターゲットを短時間しか拘束できないエレベーターに適しているし、
何より、映像制作費がほとんどかからないから、コスパもいい。

当然のことながら、広告プランニング会社にとってもチャンスだ。

ディスプレイ付きのエレベーターを設置しているビルを見つけ、
エレベーターの管理会社に連絡を取れば、提案ルートが割り出せるだろう。

「○起不○」を超える感動的な出題が、
全国のエレベーター内を席捲する日が来ることを、心より願う。



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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.189
(2023.6.12配信)より抜粋して転載しました。
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