第42回 新規事業に気が傾倒し、本業が手薄に。初心に戻って強みに集中、再起へチャレンジ
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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」
第42回 新規事業に気が傾倒し、本業が手薄に。
初心に戻って強みに集中、再起へチャレンジ
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。
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足立達哉さん 2012年起業・2016年設立
東京都中央区
株式会社エイワイズ 代表取締役
https://awise.co.jp/
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会社勤めをしながら、デジタルマーケティングの事業を立ち上げ、
パラレルワーク(2つ以上の仕事に携わる働き方)に励んできた足立さん。
Web制作からWebサイト分析、SEO対策、競合調査、戦略策定など、
クライアントの売り上げUPにつなげるデジタル事業を展開している。
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「現在もパラレルワークで2足のわらじですが、
雇われている会社も、自分の会社も、どちらもデジタル。
これまでのキャリアもずっとデジタル業界でした。
だからでしょうか、会社を設立して3、4年経った頃、
デジタル以外のことをやってみたい、との思いから、
新規事業を始めてみたくなったのです。
もうひとつの動機に、これまでは100から101、102、と
地道に売り上げを積み上げていくやり方でしたが、
新しい事業に投資することで、
100から一気に大きな数字へと飛び跳ねてみたくなったのです。
その当時、従業員やアルバイトなど10人ほどいたので、
本業のデジタル事業はスタッフに任せて大丈夫だろうと、
頭の中の9割は、もう新規事業のことでいっぱいでした。
いろいろやりました。ドリンクや中古車、ジュエリーの物販や教育事業。
ところが、あれよあれよ、という間に、本業が傾きました。
お客さまがどんどん離れてしまったのです。
同様に、新規事業もうまくいかなくなり、
銀行の残高が数百円という状況に。
大変申し訳なかったのですが、スタッフには辞めてもらうしかなく、
転職先を一緒に探したりしました。
本業が強みなのに、その本業を疎かにしてしまった、この反省に尽きます。
私の気持ちが本業に集中できていないことが、如実に反映されてしまいました。
当時もパラレルでしたが、1足のわらじになる気はありませんでした。
もう一度、チャレンジしたい!
過去の自分を思い出し、
チャレンジするチャンスをもう一度、自分でつくるんだと
改めて覚悟を決めました。
本業で価値をいただいてきたのだから、もう一度、原点に帰ろうと。
自社の強み・デジタルに集中しようとひた走って、
気が付けば、昨年の決算でようやく赤字から脱却できました。
2、3年要しました。
私自身がピンチを経験したことで、
今のお客さまの問題や課題に理解・共感が深まりましたし、
デジタルで、課題解決のお役に立てることもより一層、実感しています。
Google式10Xにも通じますが、
デジタルを導入する・活かすことで10倍の成果を目指しましょうと、
ご縁やご紹介もあって、ジョイントベンチャーやパートナーシップの話も動いています。
今39歳、今年のテーマは『拡大』と掲げ、
40代に向けた節目だと感じているところです」
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あなたの挑戦を応援しマッスー☆
ワンポイントガイド
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新規事業に着手した足立さんの気持ちは、私にも
よくわかります。私自身が同じ経験をしてきたか
らです。私の本業は広告制作でしたが、広告は、
どれだけ賞賛されても、一度しか販売できません。
なので、ヒットすれば注文が繰り返される商品の
世界に憧れ、実際にあらゆる分野の商品開発と販
売に取り組みました。結果はもちろん、足立さん
と同じ。完全に失敗でした。そして、これも足立
さん同様、自社と自分のコアコンピタンス(強み)
を再確認することで、どうにか復活を遂げること
ができたのです。経験の浅い経営者は、本業に閉
塞感を感じると、どうしても異業種の芝が青く見
えてしまうものなのです。でも、実際にやってみ
て、どんな世界も容易ではないことを知ります。
そのうえで、私は、「何よりもビジネスが好きな
んです」と、目を輝かせて語る足立さんが大好き
です。そういう人は、すべての経験を肥やしにし
て、成長し続けるはず。ますますの飛躍を期待し
ていますよ、足立さん。(ますだ)
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「つながり力で起業・新規事業!」
メールマガジンVol.185
(2023.4.11配信)より抜粋して転載しました。
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