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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第41回 スケジュールの記入ミスで取材をダブルブッキング。深謝するも時すでに遅し!日時は指差し確認で複数回チェック



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第41回 
スケジュールの記入ミスで取材をダブルブッキング。
深謝するも時すでに遅し!日時は指差し確認で複数回チェック

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 髙橋光二さん 2000年独立
 神奈川県川崎市
 
 髙橋光二制作事務所
 http://takahashikoji.jp/
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会社員時代は企業の新卒採用広報誌の制作をはじめ、
クリエイティブディレクターや雑誌創刊の編集長も務めた髙橋さん。
その経験とキャリアを活かし、独立後は制作事務所を立ち上げ、
Webサイト、雑誌、業界紙など、記事コンテンツのライティング、
編集・企画、ディレクションを手掛けている。

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「それなりに失敗はいくつかありますが、ストーリー性がないのですよ。
というのは、失敗した!→相手に詫びを入れた→
そこからの仕事が来なくなった→はい、オワリ、だからです。
それでも、『こんな失敗を人はするものなのだな』と、
どなたかの励みや教訓にでもなれば幸いです」。

「ライターなので、いろいろな取材先にお邪魔しますが、
その日は、下町の有名な甘味処を取材していました。
取材中は、もちろん携帯電話をマナーモードにしています。
その時、やけに電話がかかってきているな、と思ったんですよ。
でも、取材中ですから応答するわけにもいかず。
数時間後に取材を終えて、履歴を見たら、
同一人物から何度も何度も着信が。
良く知っているプロダクションの編集者で、
僕に連載もののインタビュー記事を依頼してくれている人でした」。

「そろそろ次の取材日が近かったので、変更かな、何だろう、と
折り返し電話をしたら、大激怒しているんです。
『今どこですか、何してたんですか!○○さんの取材だったのに!』と
ええええ?!
僕もびっくり。
あわててスケジュール帳を見たけれど、別の日付でちゃんと書いてある。
確認のために、依頼時のメールを見てみたら、あ、確かに……今日だ。
スケジュール帳に記入する時に、
どうやら間違えてしまったらしい、もう真っ青です。
やってしまいました、ダブルブッキングを」。

「とにかくすぐにお詫びに行かねばと、もう一度電話して、
『これからお詫びに行かせてください』と直立不動で深謝しました。
けれど、『もういいです』とガチャリ。
取り付く島もない。
その取材は、クライアントの部長さんも同席する特別なものでした。
来るはずのライター(僕)を散々待った挙句、
どよんとした雰囲気の中で、もう待てないと、その編集者が、
針のむしろ状態で僕の代わりに取材を代行したようです。
それっきり、連載の仕事は僕の元からさようなら、でした」。

「以来、取材日の間違いは絶対しないよう、
スケジュール帳に記入する際には、
依頼メールと手帳を交互に指差し確認して、何度も確かめています。
取り返しのつかない失敗なので、トラウマにもなりました」。

「そのもやもやが、ようやく薄まったのは6、7年後、
当時のその一件の担当者だった編集者が転職し、
別の会社の編集者として、僕に仕事をオファーしてくれたのです。
驚きました。まさか連絡をくれるとは!
もちろん、過去の件を詫びましたが、
ありがたいことに、『もういいじゃないですか~』と。
さらにその数年後、一件を知っているはずの
ほかの編集者からも、仕事の依頼をいただきました。
あぁ、ブラックリストに載らずに済んだのかな~、時間薬の効果かなと。
おかげでトラウマもようやく消えました。
今はさすがに、手帳を前にして指差し確認こそしていませんが、
それでも、スケジュールは何度も確認と、常に心の中で自分に言い聞かせています」。


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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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NICe会員の中には、私と10年、20年、30年と、長く
お付き合いをしてくださる方がたくさんいますが、
今回登場してくれた髙橋光二さんは、間違いなく最
古参。かれこれ40年近くのお付き合いです。かつて
は気鋭の若手ディレクターだった光二さんも、今や、
押しも押されもせぬ好好爺(笑)。でも、仕事に向か
う真摯さは、今も昔もまったく変わりません。元来、
クリエイティブ畑の光二さんですが、勤務時代には
長く管理職も務めていました。どんなミッションで
も力を尽くす姿を見て、立派な社会人だと心に沁み
たものです。そんな光二さんだからこそ、今回のエ
ピソードは強く刺さりました。要は、誰でも大失敗
をするものなのだと。しかも、ささやかなミスが、
手痛い失態につながってしまうことも再認識しまし
た。実のところ、私はスケジュールミスをよくやら
かします。なぜ、私は同じミス何度もおかすのかと
考えると、光二さんの指差し確認のように、失敗後、
それを繰り返さないための改善措置を講じなかった
からだと気付きました。ああ、いい年をして、また
また光二さんに教えを受けたカタチです。恥ずかし
いやら、ありがたいやら。「同じ失敗を繰り返さな
いための打ち手」。これを得て初めて、失敗はよい
経験になると心得ました。(ますだ)


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.181
(2023.2.13配信)より抜粋して転載しました。
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