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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第40回 取材時間の延長に、待機していた関係者が激怒。 迅速に情報共有し、各方面の誠意ある対応で収束へ



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第40回 
取材時間の延長に、待機していた関係者が激怒。
迅速に情報共有し、各方面の誠意ある対応で収束へ

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 池内由里さん 2015年独立
 東京都
 
 編集者・ライター
 中小企業診断士
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会社員時代は約20年間にわたり、起業支援、中小企業支援に関わり、
メディア編集、ディレクション、マーケティング、
プロモーションなど、豊富な経験を積んだ池内さん。
独立後は、その経験を活かし、フリーランスの編集者・ライターとして、
地域振興プロジェクトや福祉分野で活躍し、
さらには、地域や経営者が元気になるようなお手伝いをと、
中小企業診断士の資格も取得し、現在は補助金関連の業務でも貢献している。

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「これぞピンチ!的な経験はないのですが、
ひやひやしたと同時に、視野が広がったエピソードがあります。
とあるメディアの仕事で、外部編集者兼ライターとして取材させていただいた時、
ご本人ではなく、そのご家族を怒らせてしまったのです。

代理店からの依頼で、とある企業のサービスを利用している
お客さまを取材する、という企画でした。
私からお客さまへ直に電話を入れ、
企画趣旨を説明して、取材のアポイントをいただく流れでした。
ご快諾をいただき、いざ取材当日。

ところが、予定していた屋外の取材場所が使用できないことが発覚し、
急きょ、場所の変更を余儀なくされました。
そのため、予定していた取材時間が少し延びてしまったのです。
確か10分か15分ほど、終了時間を過ぎてしまったと記憶しています。
ご本人は『かまわない』とおっしゃってくださり、
終始、にこやかだったのですが、
近くで待っていらしたご家族が、怒っていらっしゃる。
もちろん、取材後にお詫びしたのですが、かなりご立腹のご様子。
これはまずいと思い、すぐにサービス提供会社の担当者へ連絡し、
事情を説明してお詫びしました。代理店へも同様に連絡。
私が事前に取材場所を確認すべきだったと、もう真っ青でした。

想定できる最悪の事態は、
お客様とサービス提供会社の関係性が壊れて、
お客さまがサービスの利用をやめてしまうこと。
そして、記事掲載の約束が白紙になり、掲載が中止になってしまうこと。
そうなったら、どう責任を取れるのだろうかと考えさせられました。

結果的には、周りのみなさんに助けていただき、
最悪の事態にはならず、ホッとしました。
ですが、会社員の時は、自分が仕事をお願いする立場で、
なんとなく外部の人の立場も理解していたつもりでしたが、
会社員として発注する側と発注を受ける側では
こんなにも違った緊張感があるのかと。

お怒りの理由は、どうやらその日、
特別な家族イベントの計画があったからとのことでした。
サービス提供会社の方が、私からの連絡後すぐご対応くださって、
しかもその後の、お客さまやご家族とのやり取りも、逐一、
私にも報告くださって、まるくまるく収まっていく経過を教えてくださったのです。
最悪の事態にならずにホッとしたと同時に、
お客さまへだけでなく、私にまで向けてくださる、
サービス会社の方の誠意ある対応に感激しました。
まさに誠実さのお手本のような仕事のスタンスを、
改めて教えていただいたことにも感謝です。

雇われの身と個人事業主との責任の重さの違い、
慎重さや確認の重要性にも留意しながら、これからも、
地域振興や小規模経営者さんが元気になるようなお手伝いをしていきます」


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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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池内さんのこの話を聞いて、私はむしろ彼女の誠実
さと対処の的確さに感動しました。記事の取材や撮
影は、日々、全国各地で行われており、必ずどこか
の現場でトラブルが発生しているはずです。ところ
が、問題が発生しても、当事者への謝罪もそこそこ、
ましてや関係者への報告などしないというフリーラ
ンサーがいるのも事実です。池内さんは、「仕事を
受ける側の緊張感に気付いた」と言っていましたが、
彼女は長く発注側で仕事をしていたからこそ、ひと
つのトラブルが、そのビジネス全体に及ぼす危険を
察知できたのでしょう。もちろん防げるミスは防ぐ
べきですが、大事なことは、ミスが起きたあとに、
どうリカバリーするかです。池内さんが咄嗟に適切
な対処が出来たのは、今書いたように、彼女のキャ
リアに依るところもありますが、やはり根本は、彼
女が誠実な人だからです。池内さんと初めてお会い
したのは東京ドームの付属施設で開催された商談会
の場でした。池内さんが勤める会社がその集まりの
主催者で、彼女は他部署から異動してきたとのこと
で、ご挨拶を頂きました。その時の真剣な表情を私
は覚えています。「ああ、いい人が来たな」と、嬉
しく感じたことも覚えています。あれからもう20年
以上の時が流れたかもしれません。どのような立場
に立っても、誠実に仕事に取り組む彼女の姿勢に、
仕事を長く続けるためには何が大事なのかを、改め
て教わりました。(ますだ)


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.178
(2022.12.12配信)より抜粋して転載しました。
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