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NICe増田代表理事が送る、新たなビジネスチャンス発見法と実現へのヒント。11日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
第30回:くま、くま、くま!



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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

   第30回 くま、くま、くま!

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赤ちゃんは可愛い。
我が子に限らず、他人の子であっても可愛い。
それどころか、黄色、黒色、白色を問わず、どんな人種の子でも可愛い。
いやいや、人間に限らず、犬の赤ちゃんも猫の赤ちゃんも、全部可愛い。

ここまで例外なく「赤ちゃん=可愛い」となると、
さすがに、何か「ワケ」があるのではないかと思えてきた。
人間特有の感情のようなものというか、何というか……。
さっそく、調べてみた。

やはり、理由があった。
オーストリアの動物学者、ローレンツの研究によれば、
赤ちゃんの顔の特徴が、母性本能や父性本能をくすぐるそうで、
その時に大人が抱く感情が「可愛い」なのだという。

そして「可愛い」と感じると、世話をしたくなり、結果、
子孫を守ることで自分の遺伝子を後世に残す確率を高める。
なるほど、「可愛い」は、人間独特の種の保存のための武器だったのか。

ところで、大人の本能をくすぐる「赤ちゃんの顔」とはどういうものか?
こちらもちゃんと解明が進んでいる。

4頭身かそれ以下の、大きくて丸い頭。
目と耳が顔の中心よりやや下に位置している。
大きくて、なおかつ大人よりも少し離れている目。
鼻は小さくて未発達。口も小さい。

その顔に、丸みを帯びた柔らかい胴体がくっつき、
そこから短めの手足と、太く短い指が備わるとほぼ完璧とのこと。

赤ちゃんそのものだ!

と思ったが、あれ? 
なんか、この条件に当てはまるものが、他にもあるような気が……。

そう、ぬいぐるみだ。

ああ、だからなのか。
ぬいぐるみが愛されるわけが、よ~くわかった。

さらに考えを進めてみると、
上記の顔の特徴を体現しているのが……、
そうそう、熊のぬいぐるみだ。

ちなみに2019年に、20~60代の男女1000名を対象にして、
好きなキャラクターを尋ねところ、こんな結果が出た。

1位 トトロ(31.1%)
2位 スヌーピー(30.5%)
3位 くまのプーさん(30.1%)
4位 ミッキーマウス(27.8%)
5位 ドラえもん(27.2%)
6位 ルパン三世(23.2%)
7位 ムーミン(21.9%)
8位 リラックマ(21.4%)
9位 ハローキティ(20.1%)
10位 くまモン(18.8%)

何と、ベスト10の中に、熊キャラが3つもランクイン。
あれやこれやの国民的人気キャラと並んでのこの成績である。
まさに、熊、恐るべし!

だが、熊の実力はこんなもんじゃない。
上記調査は商標を有するキャラを対象にしているので、
一般名称であるところの「あれ」が出てこないのである。

「あれ」が何かは、もう、おわかりでしょう。
言わずもがなの、テディベアである。

夭逝した私の一番弟子も、テディベアづくりの名人だった。
ガンとの闘いの中で取り組み始めたテディベアづくりだったが、
メキメキと腕を上げ、いくつもの大きな賞を射止めた。
熊が、彼女の限られた人生を輝かしいものにしてくれた。
その熊が街中を散歩する写真集『てくてくま』は、無条件に可愛い。
https://tekutekuma.jimdofree.com/

10年前の東日本大震災による福島第一原発事故。
立地する福島県大熊町の人々は、避難を余儀なくされ、
多くの世帯が同県の会津若松市に移った。

その中のひとり、庄子ヤウ子さんは、
大熊町のキャラである「おおちゃん」「くうちゃん」をモチーフに、
避難先の会津地方の名産である、会津木綿を使ってテディベアを作った。
失意の中で始めた手作業に、生きる意味を見いだしていく庄子さん。
「私たちを受け入れてくれた会津と大熊の空を結ぶという願いを込めて」、
庄子さんはアトリエの名前を「會空」に決めた。

「會空」のテディベア、「あいくー」もまた、卒倒するほどの可愛さだ。
中には、どうにも「お間抜け」にしか見えない熊もいて、
それがまた、愛してあげなければ……、という気分にさせられるのである。
https://minne.com/@kuroneko1225

そう言えば、一昨年、同級生が、
赤いチャンチャンコをまとったテディベアをプレゼントされたと照れていた。
還暦祝いの贈答品としても、今や人気絶大の熊さんである。

今回、こんな話を書いているのは、
先日、たまたま見たテレビ番組で、メモリーベアの存在を知ったからだ。

新型コロナ感染症で亡くなられた方のご遺族が、
故人が好んで身につけていた服を作家に預け、
作家はその服の生地を材料にしてテディベアを作るという。

感染症によって亡くなられた方とは、肉親ですら最後のお別れができない。
ご遺族の心の置き場を思うと、気の毒で仕方がない。

新型コロナ感染症による死者は、すでに世界中で230万人を超えている。
その何倍もの数のご遺族が悲嘆に暮れている。
メモリーベアは、そんな方々の明日を生きる気持ちを後押しするだろう。

自分を愛してくれた父や母や夫や妻や、大事な家族に、
感謝の言葉を伝えることもできないままの別れだったが、
可愛い熊に生まれ変わってくれたおかげで、
これからは、ずっと「あなた」を愛していくことができる……。

可愛いとは、お世話をしたくなる感情。
その可愛い者たちのために、頑張ろう、生きようという気持ちの源泉。

想像してみよう。
「大きくて、なおかつ大人よりも少し離れている目」。
ああ、もう、たまらない(笑)。

受難の時代、熊のぬいぐるみの役割は、とてつもなく大きい。


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.135
(2021.2.12配信)より抜粋して転載しました。
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