増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」304号 「関係ないようで、実は関係ある」を見つける
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<最近の財産> 「関係ないようで、実は関係ある」を見つける
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着物の着付け教室を開業したいという女性から相談を受けた。
そう語るだけあり、ご自身の和装も板に付いている。
起業のお手伝いの手始めは、その人の経歴を知ること。
「これまではどんなお仕事をされていたのですか?」
「私は工学部出身で、長年、役所で土木専門職を務めてきました。
退職したのは今年の春です」
「わっ、意外な過去ですね。じゃあ、春までは作業着とヘルメット?」
「はい。設計も積算もやりましたけど、
現場での施工管理もたくさんやりましたから、いつもそんな格好でした」
髪を美しく結い上げ、付け下げを着こなす目の前の女性が、
つい最近まで、ヘルメットと作業着と安全靴で外を飛び回っていた……。
すごいギャップ。
だからご本人も「経歴はあまり役に立たないと思います」と言う。
ああ、わかってないなあ。
まあ、わかっていないから、私のような支援者の出番があるわけだが。
「長く土木の部署で仕事をしていたのなら、
気心の知れた建設会社とか土木関係の組合の人とか、いますよね?」
「はい。もちろん」
「古い業界じゃないですか。会合や寄り合いや式典なんかも多いですよね。
そこに、社長だけじゃなくて、奥様が同席することもあるでしょ?」
「ええ……。あっ、はい。ああ、そうですね!」
「でしょ。今は民間人ですから、その人たちに営業すればいいんですよ。
あなたは、すごい財産を持って起業できるってことです」
「確かにそうですね。でも、まったく考えもしませんでした」
「無闇にチラシを撒いたり、広告にお金を使ったりする前に、
お知り合いに声を掛ければいいんです。灯台下暗し、ですね」
「やってみます」
「ぜひ、やってみてください。その営業ルートなら、
『作業着から着物に大変身』というギャップがツカミになりますし(笑)」
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第304号(2024/11.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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