第44回 ツテもコネもなく、営業準備もせず開業。人とのつながりで紹介先や情報を得て、実績づくりへ
・
■□■───────────────■□■
「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」
第44回 ツテもコネもなく、営業準備もせず開業。
人とのつながりで紹介先や情報を得て、実績づくりへ
■□■───────────────■□■
起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。
□───────────────────□
飯田真一さん 2010年開業
千葉県市原市
社会保険労務士いいだ事務所
http://iida-office.net
□───────────────────□
独立前の勤務先は転勤が多かったため、
「定住したい、自分の地元で仕事をしたい」との想いが募り、
国家資格を得て独立しようと決意した飯田さん。
現在は社会保険労務士として、
行政の労働相談相談員や年金事務所での相談員をはじめ、
企業や個人事業主の各種手続き、就業規則の診断・作成、
保険や助成金の申請代行など、主に地元で活躍している。
-------------------------
「試験勉強自体は面白くて、
それまで知らなかった社労士の仕事内容や、
いろんな制度にもどんどん興味が湧いてきたのですが、
資格を得て、会社も辞めて、いざ開業!
したものの、予定が真っ白でした。
ツテもコネも何も持っておらず、営業準備もしていなかったので、
当然、お客さまがいない、仕事がない、収入がない。
後から思えば、試験勉強と並行して、
営業視点での開業準備をしておくべきでした。
まずは社労士事務所に転職し、そこで試験勉強と平行しながら業務を覚え、
お客さまも継ぐ。そういう視点も皆無でした。
慌ててポスティングしたり、DMを打ったりしたものの、反応はほぼなし。
私自身も、そういうものに目を通さない質ですから、
だよねー、と思いましたけれど。無駄だったなぁと。
開業してから2年程、そんな状態で、気持ち的には一番のピンチでした。
どうやってリカバリーしたかは、人のつながりです。
同業者の先輩や支部などで雑談の中から、
少しずつご紹介や情報をいただいて、芽が出てきた感じです。
こういう人脈づくりは大事だと、今では実感していますが、
開業前にこの発想がなかったのです(苦笑)。
身体的なピンチで言うと、世間がコロナで大変だった時期に、
私は蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気で、
3か月入院を余儀なくされました。
そんな入院中にお客さまから連絡があり、
事情を伝えると『待っている』と言ってくださり、ありがたかったです。
入院中に、自分では眠くなって寝たつもりが、
一時的に呼吸停止になったようで
目が覚めたらICUに、ということもありました。
無事に退院できた時は、ほっとしましたが、
今度は、ほぼ同時に、緊急事態宣言へと突入。
私にとっては、退院直後で静養しなければならない時期でしたので、
外出を控える風潮になったことは、正直、ありがたく、
しばらく相談案件もほぼなかったことも、ある意味ラッキーでした。
しかも持続化給付金の支給要件を満たすことにもなって、
受領できたこともまたまたラッキーでした。
人とのつながり、運、タイミングに救われているなぁと実感します。
これからも、ご縁や運に感謝して、今ある仕事を続けながら、
企業さんの相談業務も広げていきたいと思っています」
□───────────────────□
あなたの挑戦を応援しマッスー☆
ワンポイントガイド
□───────────────────□
飯田さんはNICeの仲間たちから「しんちゃん」と呼
ばれる愛されキャラです。でも私はいつも「飯田さ
ん」と呼んでいます。なぜだろうと考えて、わかっ
たことがあります。私は「物静かな専門家」に畏敬
の念を抱く傾向があるのだと。そうなんです。飯田
さんは、私のように、何の専門分野もないくせに、
ああだこうだと喧(かまびす)しいタイプと対局に
いる人物なのです。だから磁石のように、彼に惹か
れるのかもしれません。ただ、こういう専門家気質
の人は概して営業活動が苦手です。「私もそうだ」
と思う人も少なくないでしょう。でも、大丈夫。飯
田さんが解決方法を語ってくれていますよね。その
人の価値を知る仲間がいれば、必ず有形無形の応援
を受けられるものです。「営業が苦手な人は仲間を
作る」。これに優る手立てはありません。実際、最
近も「社労士を探している人がいるので、しんちゃ
んを紹介したい」と私に連絡してきた人がいました。
「しんちゃん応援団」、本当にすごいです。ちょっ
と羨ましいかも。(ますだ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「つながり力で起業・新規事業!」
メールマガジンVol.189
(2023.6.12配信)より抜粋して転載しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、毎月11&21日頃にお送りします(土日祝の場合は翌平日)。
NICeユーザー(SNSに登録)に限らず、どなたでもご購読登録いただけます。
バックナンバー&購読登録はこちら
NICeユーザー(SNSに登録)へは自動送信しますので、
メルマガ登録する必要はありません。
NICeのSNSは登録も利用も無料です。
☆NICeのSNS新規登録(NICeユーザー登録)こちら