増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」262 トーナメント式価値観選手権
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<最近の発見> トーナメント式価値観選手権
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例えば「好きな女優は?」と尋ねられたとする。
少し時間を貰えれば、何人か名前を挙げられると思うが、
たぶん、その答えは、
比較的最近見た映画やドラマの出演者か昔の大作の出演者、
あるいは、大女優と呼ばれる人の中から選抜されることになるだろう。
ましてや、好きな女優に順位を付けろと言われたら、
とてもじゃないが、納得のいく答えなど出せるわけがない。
頭の中で顕在化している情報は、
総記憶量のごくごく一部に過ぎない。
もっとも、お題が好きな女優なら、
後になって、「違っていた」と思ったところで実害はない。
だがこれが、「好きな仕事」や「イヤな仕事」だとすると、
顕在化している記憶の範囲で答えを探るのは考えものだ。
そういう「記憶の取りこぼしによる不確実な価値観の表明」を、
どうにかクリアしたいと、私はずっと考えてきた。
そして、ついに、その対策の入り口に到達した。
その名も、トーナメント式価値観選手権である。
ネットで「日本の女優一覧」を検索して開く。
五十音順に女優の名前が並んでいるが、知らない女優はパス。
頭から、知っている女優を2人ずつピックアップし、
どちらが好きかを自分に問い、勝ち上がった女優同士をさらに競わせる。
まさにトーナメント方式である。
実際にWikipediaの「日本の女優一覧」を使ってやってみた。
とりあえずア行のアの前半のみ。いわば、地方予選(笑)。
(前述のとおり、知らない女優はあらかじめ削除)
1回戦
×愛華みれ vs ○愛染恭子
○相田翔子vs ×相原勇
○相武紗季vs ×相本久美子
○蒼井優vs ×青木さやか
2回戦
×愛染恭子 vs ○相田翔子
○相武紗季vs ×蒼井優
3回戦(ア行のアの前半の決勝戦)
×相田翔子vs ○相武紗季
まだまだ予選も予選の段階ではあるが、それでも発見はある。
「へー、オレの中で相武紗季の評価は高いんだ」と気付く。
では、なぜ、相武紗季が勝ち残ったのかを考える。
ふむふむ、確かに思い当たるフシはある。
実際、ア行からワ行までの知っている女優を全部出場させたら、
相当の手間にはなるだろうが、
やれば、自分の価値観を深く認識することになるだろう。
まあ、「子どもの遊び」と言われてしまいそうだが、
童心に帰り、無邪気に「どっちだ? こっちか?」とやっているうちに、
自己発見・自己再認識ができるという仕組み。
楽しみながら、好きな、あるいは嫌いな業種や職種や作業などを、
トーナメント方式で戦わせて、頭の中がクリアになるのだから、これはお得だ。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第262号(2023/2.7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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