増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」247 好奇心を活用しよう!

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<最近の提案> 好奇心を活用しよう!
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ある日、私のGmailアカウントに、
「Quoraダイジェスト」というタイトルのメールが届いた。
どうせスパムの一種だろうと思って削除したのだが、
気付けば、以降、ほぼ毎日送られてくる。
さすがに「これは何だ?」と思って、メールを覗くと、
本文には、多種多様、予測不能、興味津々の質問項目がずらっと並んでる。
「2024年に固定電話が終了するそうですが、何が問題ですか?」とか、
「宇宙が真空なら、なぜ地球の大気を全て吸い出さないのですか?」とか、
「貯金が一千万あります。これを元手にして稼ぐ方法はありますか?」とか。
で、「Quora」というサイトに行けば、それらの質問への回答が見られるという。
要は「Yahoo!知恵袋」のようなQ&Aサイトだが、
スパムまがいのプッシュメールを送り付けてきたり、
他のサイトに投稿された質問を勝手に掲載しているという噂もあったりで、
不謹慎の誹りを免れないサイトではある。
……ではあるのだが、いかんせん、質問内容が興味深い。
結局、こうやって話題にしてしまうくらい、私の興味は高まっている。
「好奇心」というやつは、さほどに恐るべき心理ということだ。
好奇心の前には、損か得かは二の次になるし、
時には、正か邪から、度外視してしまうこともある。
要するに、夢中になる。
したがって、「これは何だ?」と、
ターゲットに思わせたら、しめたものということだ。
好奇心の刺激は、ビジネスのあらゆるシーンでより良い結果を生むだろう。
このへんの理屈に異を唱える人はまずいないと思う。
ところが多くの企業は、スタッフが勤務時間中、
個人的な好奇心に衝き動かされて何かをすることを嫌がる。
顧客の好奇心は刺激したいが、スタッフには我慢してほしいというわけだ。
確かに会社からすれば、マネジメントがしにくい、意思決定や合意形成が遅くなる、
何かとコストも上がっていく……などなど、非合理的な事象が重なれば、
最終的には業績を悪化させると考えたくなるのだろう。
でも、こんな考え方で、創造的なビジネスを生み出すことができるだろうか?
決まったことだけやるのなら、人間ではなく、機械やソフトウエアに任せればいい。
だけど、せっかく人間を戦力として活用しているのだから、
人間ならではの能力を発揮してもらわなければ、もったいない。
なので私は、勤務時間の中に、
「業務時間」と「休憩時間」と「好奇心時間」を設けたらいいと考えている。
実は私自身がそうしている。
1日の仕事時間のすべてを「やるべきこと」には費やさない。
と言いつつ、現実にはほとんどの時間が「やるべきこと」に割かれるが、
それでも20分か30分、余裕があれば1時間以上、
個人的な興味にもとづく調べ物や考え事をする時間を確保している。
それの何がいいか?
ひとつには、ルーチンへのモチベーションが上がる点だ。
「やらなくてもいいこと」を「やらせてもらえている」満足感が、
「やりたくはない」が「やるべきこと」も頑張らねばという気持ちを生む。
もうひとつは、好奇心のままに調べたり考えたりしていたことが、
何かの弾みで、仕事のメリットになる発見をもたらすことがある点だ。
ルーチンの積み重ねでは決して到達しないだろう「答え」に行き着いた瞬間は、
「私」の自分と「公」の自分が一つになってエネルギーを爆発させたような、
そんな高揚感が胸いっぱいに広がるのである。
企業には企業ごとの業務の都合もあるだろうが、
スタッフ一人一人の好奇心に関心を持ち、
そのパワーを事業に活かす視点を持つことは、決して損にはならない。
好奇心は人を動かす。
それは消費行動においても、勤務行動においても、変わりないはずだ。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第247号(2022/6.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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