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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」218 五感+6W2H



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<最近の伝え方> 五感+6W2H
──▼─────────────────
「食レポ」が人気だ。
とはいえ、誰もが、彦麿や石ちゃんのように、
食べたものの魅力を的確に伝えられるわけでもない。
私がやったって、彼らのような絶妙なレポートはとうてい無理だ。

ただし「伝えるための」、あるいは「伝わるための」の情報整理方法はある。
一つ目は、五感全部を使って伝えること。

私が応援している福島県のいわきオリーブ株式会社さんの、
「燻製めひかりオリーブオイル漬け」を例にして書いてみよう。

【視覚】
キレイな円筒形のビンにスリムボディのメヒカリが7尾入っている。
琥珀のオイルの中で立ち泳ぎしている感じで、カッコイイ食材なんだよね。

【嗅覚】
蓋を開けるとスモークの香りとオリーブの香りが同時に立ってきて、
もう、鼻がヒクヒクしちゃう。一言で言えば、西洋の香りだな(笑)。

【触覚】
メヒカリは黒っぽい魚だから、一見、身が硬いと思いがちだけど、
驚くほどの柔らかさ。歯で噛むというより、口の中で溶けていくような食感。

【味覚】
オイルがほどよく沁みたメヒカリも美味いし、
スモークしたメヒカリの香りが移ったオイルも美味い。ダブルで美味い!

【聴覚】
熱したフライパンに置いた時の、ジュッっていう、あの音がたまらん。
オイル漬けだから、実にいい音がするんだよねえ。

五感に加え、6W2Hでさらに追い打ちをかける。これが二つ目のポイント。

【What】
メヒカリっていう柔らかい白身の魚を一度燻製にして、
それをオリーブオイルにじっくり漬け込んだ上品な食材だね。
とにかく香り抜群だから、まあ、食欲が進むこと進むこと。
味が沁みだしたオイルのほうも使い道がいろいろあるよ。

【Who】
福島県いわき市のオリーブ生産者と、
同じく、いわき市の漁港近くの老舗水産加工会社がコラボしてつくったんだ。

【Why】
もともとメヒカリは「いわき市の魚」に制定されるほど、
地元では人気の魚だったんだけど、
原発事故のあと、水揚げができなくなっていたんだ。
ようやく漁業が再開し、いわきメヒカリのブランドを建て直そうと考えた。

【Whom】
イタリアンやスパニッシュを愛する人々には間違いなくグッとくるね。
白ワインとか日本酒とかの醸造酒との相性は文句なし。
でも、身が柔らかくて、骨もなきに等しい感じだから、
お年寄りや子供にも食べやすい食材だと思うな。

【Where】
主に福島県のいわき市の観光施設などで販売中。
「燻製めひかりオリーブオイル漬け」で検索すればネットでも買えるよ。

【When】
メヒカリの旬は冬だけど、元々脂っ気がある魚なんで、実は一年中美味。
もっとも燻製オリーブオイル漬けは、賞味期限が半年もある。
だから、買った後も当分の間、いつでも美味しく食べることができるってけわけ。

【How to】
もちろんそのまま食べてもいいけど、トマトとの相性がいいので、
パスタの具やピザのトッピングにはもってこいだ。
でもね、僕はこれを炊き込みご飯にするのが一番好き。
あと、ちょっとマニアックだけど、身が柔らかいので、簡単にペースト状になる。
それを春キャベツと一緒に炒めると、飛び上がるほどの美味さだったよ。

【How match】
1瓶に7尾も入っていて700円。もちろん税込み価格。
要は1匹100円。
これだけ手間隙かけて作って、この値段だからちょっとビックリでしょ。

という具合である。

五感+6W2H。
これは料理や食材に限った話ではない。
物事を過不足なく伝えるためのオールマイティな視点だと心得て欲しい。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第218号(2021/0407発行)より一部抜粋して掲載しました。
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