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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」217 下を向いて歩こう 



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<最近の提案> 下を向いて歩こう
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東京もようやく春めいてきた。
路傍に目をやると、菫が愛らしい花をつけている。
ふと、足許の「財産」に思いが至る。

学生時代、私はひどく貧乏だった。
1日3食を食べられる日など、月の半分もなかっただろう。
とはいえ、二十歳前後の食欲旺盛な年頃。

だから、同じく貧乏人の遠山君(アパートの同居人)と私は、
夜更けに二人揃って町に出て、道の右側と左側に分かれ、
落ちている金目の物を探して歩いたりもした。
最後は、食べられそうな物があれば、それを拾って二人で分けた。

それから何十年も経つというのに、
いまだに私は「下を向いて歩く」習慣が治らない。

おかげで、路上に記されたマークに詳しくなったりもした。

「G」という文字に「↓」や「→」がついているマークは、
「ガス管がどの方向に埋設されているか」を示すものだし、
コンクリ板や金属板に「+」と書いてあるものは、
土地の境界を示すマーク(境界標)である。

いずれにせよ、普段見ることのできない地中には、様々な設備が存在する。
都会であれば、足許の直下を道路や鉄道が走っていることすらある。

しかし地中の財産は、そうした公共設備だけではない。
金銭的価値は付けにくいが、いわゆる埋蔵文化財もある。
さらに深く進めば、地下水や温泉や油田やガス田や炭田も広がる。
もちろん貴重な鉱物資源もどっさり埋まっている。

いやいや、そんなに深いところまで進まなくてもいい。
土木建築の材料となる、土や砂や石も立派な財産だし、
細かいことを言えば、土中に含まれる様々な栄養素や微生物も資源だ。
もっと身近な話なら、大根やニンジンやゴボウや芋も土の中にある。

つまり!
地下がなければ、人間は生活を営むことができないのである。

だから人は土を掘る。
そこに眠る豊かさの源を手に入れたくて……。

夜空を見上げて宇宙に想いを馳せるのも素敵だが、
地底の秘密を覗き見ようとする衝動も、なかなかロマンチックである。

と、同時に、足許には、まだまだビジネスチャンスが広がっている。

地表、そして地中……。
一部の業界関係者しか知らない、それらに関わる知識や常識や法令を、
地上の明るい場所に引っ張りあげることで市場化できるあれこれは必ずある。
チャンスは、まだまだ埋もれている。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第217号(2021/0315発行)より一部抜粋して掲載しました。
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