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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」210 縮小確実か、「風邪薬」マーケット 



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<最近の発見> 縮小確実か、「風邪薬」マーケット
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テレビで大正製薬の「パブロン」のCMを眺めていて、ふと思った。
今季、頻繁に放映している風邪薬のCMは、これくらいかもしれないと。

例年なら、この時期のテレビCMは、風邪薬の独壇場である。
ところが、今年は相当本数が減っている様子だ。
考えてみれば、風邪薬はすっかり訴求しにくい商品になってしまった。

市販の風邪薬を服用するケースの多くは、
体調が悪いが、仕事や学校を休むわけにはいかない時である。

実際、タレントの有吉弘行さんを起用した「エスタックイブ」は、
以前、「風邪でも、絶対に休めないあなたへ」というキャッチを使っていた。

しかしコロナ感染症の流行以降、風邪の症状が出ている人は、
「絶対に休まないといけないあなた」である。

休みを取れるのなら、医者にもかかりやすくなり、
わざわざ市販薬を買い求める必要性も薄れてしまう。

さらに、今年は風邪を引く人自体が少ないという話も聞く。
手洗いやマスク着用励行の効用だろう。
であれば、ますますもって風邪薬市場は縮小するばかりであり、
広告投入効果も見込めないことになる。

さて、もう少し突っ込んだ話をしよう。

そもそも、市販の風邪薬で本当に風邪は治るのか?
少なくとも、私はそれで治ったという記憶はない。
もちろん、それなりの薬効はあるはず。
問題は、薬を飲んでも休まないことだろう。
休まないから結局、悪化して医者に行く羽目になる。

「風邪を引いたら、市販の風邪薬を飲んで頑張る」。
この、長く続いた生活習慣が変わるタイミングが来たように感じる。

そうなれば、製薬メーカーは「ドル箱」を失う事になるかもしれない。
しかし一方で、病院に足を運ぶことを嫌がる人が増えているのも事実。
ピンチとチャンスは表裏一体だ。

製薬メーカーには、「風邪薬(総合感冒薬)」などという、
大雑把な切り口にそろそろ見切りをつけ
症状別に高い効果を発揮する薬品の製造・販売に特化してほしい。

いずれにしても、風邪気味の人の行動が変容するなら、
そこを狙った風邪薬に代わる製品やサービスが必要になる。大きなチャンスだ。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第210号(2020/1207発行)より一部抜粋して掲載しました。
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