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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」199 新しい「つかみ」様式



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<最近の発見> 新しい「つかみ」様式
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「オンラインは、どうもやりづらい」と感じている人も少なくないだろう。
むしろ、リアルでのコミュニケーションがうまい人ほど、
オンライン会話には戸惑うものかもしれない。

難点は、いろいろあると思うが、
緊急事態宣言期間中、打合せや座談会、セミナーなどを、
オンラインで実施した経験から私なりに導き出した問題点は、
「つかみ」に使える「場の要素」が、リアルに比して少なすぎることだ。

商談にせよ打合せにせよ、セミナーにせよ、
旧知の間柄であれば、別に「つかみ」の必要もないのだが、
初対面とか、ある種のフォーマルな関係性であったりすれば、
どうしても、当事者の間には緊張感が漂う。
これ自体は、オフラインでもオンラインでも同じことだ。

ただ、オフラインであれば、面談している状況や環境を題材に、
気軽な話題を投じて、固い空気を氷解させることができる。

「この部屋、陽当り最高ですね。私、帰る頃には松崎しげるです (笑) 」
「コーヒー、おいしい! これ、普通のブレンドじゃないですよねえ?」
「あれ、資料の順番が変だな。みなさんは大丈夫? あ、あってるか (笑) 」
「受講生のみなさん、やる気は結構ですが私に近すぎます。ちょいバック。
まあ、私の飛沫を浴びたいのなら、そのままでもいいんですが (笑) 」
などなど。

だいたい、こんな感じでやりとりを始めれば、
その後は、打ち解けたムードで会話を進めることができるようになる。
ところが、オンラインだと、そうはいかない。
上に示した事例など、全滅である。

かといって、相手の服装や画像の背景などは、話題にしにくい。
ひとつ間違えば、地雷を踏む危険すらある。

だが、私は諦めない。
オンラインであっても、全身全霊を懸けて「つかみ」にいく。
ビジネスコミュニケーションにおいて、
緊張感や警戒感が長く漂えば、目標はまず達成できないからだ。

では、どうするのか?
回数を重ねてみてわかったことだが、
結構、音声の入りが悪かったり、小さかったりすることがある。
通信環境のせいか、音声がハウリングしたり、中断したりすることもあるし、
操作を間違えていて、ミュートのまま、しゃべろうとする人もいる。

つまり、オンラインにおける音声問題は、
今日のお天気なみに、誰にとっても気になっている話題なのである。
これを使う。

増田「私の声、ちゃんと聞き取れますか?」
相手「はい。大丈夫ですよ」
増田「良かったです。先日、PCのマイク部分をうっかり塞いじゃって、
それでしゃべったもんだから、なんかクチパクみたいになっちゃいまして」

とか、

増田「みなさん、こんにちは。増田です。私の声がクリアに聴こえた方は、
画面に向かって、元気よく手を振ってくださ~~い」
全員、手を振る。
増田「えーっと、○○さん、投げキッスはしなくてもいいですよー (笑) 」

とか、こんな感じだ。

正直、今のところは、やはりリアルのほうがやりやすいが、
こんなふうにして、徐々に新しい環境になれていくのだろう。
対応力や順応力は、人間の宝物だ。

みなさんも、オンライン会話の盛り上げ方を知っていたら教えてほしい。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第199号(2020/0615発行)より一部抜粋して掲載しました。
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