vol.111【増田紀彦の視点・政府と企業の二人三脚が日本を救う】
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2020.4.21
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.111
起業支援ネットワークNICe /
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このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、農林水産事業者、起業・創業希望者、
地域振興関係者、中小企業支援・創業支援機関、
一次産業支援機関の方々へ送信しています。
┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃
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【1】 「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」
厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、
増田代表が送る、視点・分析・メッセージ
第77回 政府と企業の二人三脚が日本を救う
【2】 最新情報
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」190
<最近の提案> 働かせ方改革 など3本
【3】 活動予定 NICeの主な勉強会
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「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」
第77回
政府と企業の二人三脚が日本を救う
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【コロナ死者42万人予測は、もちろん極論】
北海道大学の西浦博教授が、
「何も対策をしないと国内の新型コロナウイルスの感染者は85万人、
その内の死者は42万に達する」と述べたと、マスコミが大々的に伝えた。
現状の死亡者数と比して、あまりにかけ離れた数字であり、
にわかには信じがたいものの、連日の「危機報道」に晒されていると、
ジワジワと「そうなるかも……」という恐怖感も沸いてくる。
しかし西浦教授の発表は、
あくまで氏の専門とする理論疫学に基づく予測値であり、
自身が「数十万人の死亡は想定していない」とも語っているのだが、
マスコミは、冒頭部分だけを切り取って大騒ぎした。
西浦教授がこうした衝撃的な数値を発表したのは、
「人同士の接触機会を8割減らし、
感染を抑え込む必要性を強調するため」だったという。
【単に「接触8割削減」では、実効性がない?】
しかし、慶應義塾大学大学院の小幡績准教授は、
国民一律に「接触8割削減」を訴えても意味がないという。
小幡准教授は、世の中の人々を、
・「すべて自分で決め、人の言うことは聞かない人々」(タイプA)
・「受け身ではあるが、自分で判断する人々」(タイプB)
・「流行に乗る人々」(タイプC)
以上の3タイプに分類することができ、
欧米はタイプBが多く、日本はタイプAとCが多いと指摘する。
つまり、タイプBやCには、「8割削減せよ」のメッセージは届くが、
タイプAには、馬の耳に念仏ということだ。
だから、タイプ別に感染防止措置を講じなければ効果が出ないという。
私自身が描く日本人像は、これまでタイプCだったが、緊急事態宣言後に、
指定外の他県へ出掛けてパチンコやゲームに興じる人々がいたり、
性風俗店へ出掛けていく国会議員がいたりするのを見ると、
小幡氏の分析は否定できないと感じた。
「8割おじさん」こと、西浦教授も、
膨大な感染者と死者が出てしまう前提として、
「何も対策を講じなければ」と言っている。
その対策の中身を、疫学や医学の専門家のみならず、
社会学や経済学をはじめ、多彩な分野の専門家の見識も取り入れて、
立案・実行していく責務が政府にはある。
【今年の後半を週休1日制にして、今は業務を休もう!】
そのうえで、小幡氏がいうタイプBの人に訴えたい。
このメルマガの読者の多くは、経営者をはじめとしたリーダーたちであり、
つまりは、自分で判断することが可能な人たちだ。
あらためて経営者や責任者の皆さん、ここは我慢して、
従業員同士、あるいは従業員と顧客や取引先との接触機会をさらに減らすべく、
業務フローを大胆に見直してはどうか。
「コロナを抑えても、仕事が回らなければ、結局おしまいだ」、
という思いは、痛いほどわかる。実際その通りだと思う。
そのことに対する提案は後で行う。
まずは、年間の出勤スケジュールの組み直しを考えてほしい。
多くの企業や団体は週休2日制を採用しているだろうし、
季節ごとの休暇や特別休暇、そして有給休暇制度もあるはずだ。
それらを、この1カ月間あるいは2カ月間に前借りする手がある。
緊急事態宣言が明ける5月6日以降、年末に至るまで、土曜日は34日。
土曜日が休みの会社なら、これらをまとめて前倒し、超大型連休とし、
今年の後半を週休1日制に変更する方法もあると思う。
このメルマガが配信される4月21日から5月6日までの平日は8日間。
そこを休むだけなら、夏季休暇や年末年始休暇を振り替えるだけで足りる。
すでにリモートワークの導入や交代勤務などで、
それなりの手を打っている企業や団体もたくさんあるだろうが、
もう一歩踏み込んで、接触機会を低減させる取り組みを講じてほしい。
【経済逼迫で「コロナ自殺者」を出してはいけない】
さて、そうは言っても、業務を止めると大変なことになる。
もっともだ。
コロナ感染で死亡する人の話ばかりが取り上げられるが、
バブル崩壊やリーマンショックの時に、
どれだけ自殺者が出たかを思い出してほしい。
経済が動かなくなる(お金が循環しなくなる)ということは、
「食えなくなる」だけに話はとどまらない。
ありとあらゆる企業や経営者自身が、抱え込んだ負債をクリアできず、
生活だけでなく、精神的にも厳しく追い込まれていくことになる。
「払えないものは払えない」と開き直れるのならいいが、
多くの日本人の経営者は公共心や責任感が強く、
「何とかせねば」と、自らで自らを追い詰めかねないのである。
だから私は声を大にして言いたい。
「コロナ感染拡大阻止」&「コロナ自殺者拡大阻止」が必須だと。
そして、その目標をたぐり寄せることができるのは政府だ。
【公的支援を強く求めることも、経営者の大事な任務】
資本金10億円以下の業績悪化法人には最高で200万円の給付、
同じく業績が悪化した個人事業者には最高で100万円の給付、
そして、国民一人あたりに10万円の給付。
ないよりマシとはいえ、政府の提示額はあまりにも少ない。
時折、「経営者が役所におねだりするなどみっともない」と、
妙な侠気(おとこぎ)を発揮する人がいるが、それは間違いだ。
政府は国民を守る義務を有し、国民は政府に守られる権利を有している。
この基本を忘れてはいけない。
「どうせ行政は助けちゃくれない」と、諦めるのも論外だ。
むしろ経営者は、自助努力はもちろんのこと、公的支援をはじめ、
使えるものは何でも使って、事業と雇用を維持すべきである。
【新規国債発行で、本当の意味での経済対策を!】
政府は緊急経済対策で117.1兆円を計上したと自慢するが、
これは事業規模を示す金額であって、
財政支出額(政府が出費する金額)は48.4兆円に過ぎない。
残りは民間金融機関の財布も含めた融資のための資金なのだ。
「今は、いったん出すけど、あとで返してね」とは……。
そうではなく、給付で100兆円、あるいはそれ以上を手当てすべきだ。
それに加えて融資の枠を設ければいい。
財源がうんぬん言うのなら、新規国債を発行すればいいし、
もし、引き受け手が足りないのなら、日銀が引き受ければ済む話だ。
多くの読者がご存じのように、
財務省は、頑なに緊縮財政路線を崩さず、国民の貧困を放置してきたが、
事態がここに及んでもまだ、その姿勢を変えようとしない。
そこに楔を打ち込めるのは、国民の代表である政治家のはずだ。
政治家の皆さん、
与野党にかかわらず、今こそ頑張りどころではないだろうか。
【企業に希望を与えれば、活動自粛は進捗する】
そしてもうひとつ、
政府には、アフターコロナの財政出動方針を打ち出してほしい。
3年、4年、5年と連続して、
かつてない規模の公共事業を実施すると言明すれば、
今は苦しくても、何とか取り戻せると、多くの企業経営者は考える。
現実問題として、複数年の予算を編成することは無理だろうが、
「そういう方針でやっていく」と、国民に約束をするだけでもいい。
将来への希望は、今の困難を耐え忍ぶ何よりの精神的な支柱になる。
そして政府が、そこまで腹を固めて頑張るなら、
企業も、活動の制限を実行しやすくなるはずである。
長年の悪弊で、国民と政治、小規模企業と政治は、縁遠くなっていた。
だが、今はその関係を修復できる絶好のチャンスでもある。
企業は人の動きを止めてコロナを抑える。
政府は動き(稼ぎ)を止めた企業を救済する。
この二人三脚が完成すれば、
日本は新型コロナウイルスにも、経済の凋落にも打ち勝てるはずだ。
<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>
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NICe最新情報→ /info
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《Mr.NICe》 4月14日更新
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」190
<最近の提案> 働かせ方改革
/archives/48839
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《Mr.NICe》 4月7日更新
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」189
<最近の発見> 「ついている」とか「ついていない」とか
/archives/48313
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《NEWS》 4月6日更新
NICe日記大賞2020 発表!3月の月間大賞
「社会人」
/archives/47672
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NICeの活動 イベント、勉強会等のお知らせ
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5月28日(木)東京
第84回広報勉強会
「広報担当がやってはいけないこと」(NICe後援)
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6月2日(火)6月3日(水)東京
6月10日(水)6月11日(木)帯広市
6月17日(水)6月18日(木)札幌市
一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
「防災備蓄収納1級プランナー」講座(NICe後援)
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6月9日(火)さいたま市
7月29日(水)千葉市
一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
防災備蓄収納が一目でわかる
「分類マップ・防災備蓄収納カード講座」(NICe後援)
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これまでの開催レポートはこちら
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┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃
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みなさん、体調はいかがですか? お変わりないですか?
つい先日、「マスクをしていると互いの表情が見えにくく、
コミュニケーションがとりにくい、なんてことはない。
目は、笑うと自然と細くなり、頬肉が上がるから、
マスクをしていても、微笑んでいるかは相手に分かるのです!」
というお話をうかがいました。
マスクをしているからこそ、大きく笑うようにしたいですね。
手づくりマスクのつくり方も、いろいろネットで拾えますね。
NICeな仲間の長柴美恵さんのこちらも、どうぞご参考に。
「長柴流「手作りマスク」の作り方と必要な材料」
https://bichiku-shunou.or.jp/column-20200411/
手づくりのプロ・青木さわ子さんのインスタも。
https://www.instagram.com/sawa.kuuhome/
換気を兼ねて窓を全開にしているのが
気持ちよい季節になってきました。
次号は5月11日頃に配信の予定です。
(NICe広報・岡部)
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増田紀彦代表およびNICe会員への
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