増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」190 働かせ方改革
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<最近の提案> 働かせ方改革
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怒鳴り飛ばして、頑張らせる。
今どき、社員に対してそんなやり方が通用するはずもない。
ヘタをすれば、パワーハラスメントだと逆襲されるのがオチだ。
鞭(むち)がダメなら、飴で頑張らせればいいと考える経営者もいるだろう。
インセンティブ(報奨金や昇給・昇進、その他の優遇など)を設けて、
何とか成果や成績を上げさせようという方法だ。
しかし、このやり方もまた、さしたる効果は望めないと思う。
鞭と飴は表裏一体。
鞭を振るわれても何とも思わない相手には、
目の前に飴をぶら下げて見せても、やはり何とも思わないものである。
鞭も飴も、相手がそれなりにハングリーであり、
一刻も早くステージを上げたいという欲望を有していればこそ、
意味がある働きかけ方だ。
現状に、さしたる不平や不満がない相手には、どちらも効かない。
では、そういう社員に頑張ってもらう方法はないのだろうか?
ある。
普通に仕事に取り組んでもらって、
その結果、生み出した成果をきちんと評価してあげることだ。
100点満点中50点の成績だとしたら、
できなかった50点を批判する前に、
できた50点の評価を明確に伝えることが肝心だ。
そして50点が80点になり、100点になったら、あるいは超えたら、
その時はご褒美をプレゼントしたらいい。
餌で人を釣ろうとすることと、成果を賞賛することは、まるで違う。
欲望や野心や向上心が希薄な人であっても、褒められれば嬉しいものだ。
その喜びが、成長への原動力になる。
というか、その方法以外に、社員の力を引き出し、伸ばす方法は、
今のところ、見当たらない。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第190号(2020/0207発行)より一部抜粋して掲載しました。
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