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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第11回  売れるほどに人件費が増え、自身はますます薄給に。だが譲れない信念を貫き続けたことで、大きな進展へ


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 「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第11回 
 
  売れるほどに人件費が増え、自身はますます薄給に。
 だが譲れない信念を貫き続けたことで、大きな進展へ

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。
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 清水承玉さん 2000年起業 2009年法人化 福島県白河市
 こまや合同会社 代表
 http://www.komayanokimuchi.com/ 
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母から伝統の味を受け継ぎ、大切な家族のためにと、
美味しいキムチをつくり続けてきた清水承玉さん。
友人知人へもおすそ分けしたことから、評判が評判を呼び、
「販売したい」との申し出を受け、専業主婦から起業した。

今では大手スーパーから新幹線の駅、有名百貨店などに販売網を広げ、
2016年からは、三越伊勢丹のプライベートブランドに仲間入り。

「とにかく家族や友達に美味しいと喜んでもらえるのが嬉しくて、
保存料・着色料を一切使わない手作りにこだわってきました。
でも、少しずつ知られるようになると、『うちでも販売したい』と
お話をいただくように。人手も増えて人件費もその分かさみ、
自分の時給はいくらかを計算してみると、低くて低くて(苦笑)。
そのうち、「売りやすくしてほしい。保存料や着色料、増粘剤を
使ってほしい。そうすればもっと売れるから』との要望も……。

経営的には確かに苦しい。ですが、そんな商品を
私が作る意味がどこにあるのだろうかと。
家族や友達に、そんなものを食べさせたくありません。
薄給でもいい、今は投資だと自分に言い聞かせて、
『や・り・ま・せ・ん!』と、かなり強気でお断りしました。

経営難でも、信念だけは決して曲げない!!と
商品開発にも力を注ぎました。それから数年後、展示商談会で
うちのタレとキムチを味見した方が、実は、老舗百貨店のバイヤーさんで、
「ずっと探していました。日本のどこかにきっとあると信じて、
ようやく巡り合えました!」とおっしゃっていただき、
プライベートブランドにと言われた時は、驚きましたが嬉しかったです。
信念を貫いてきて本当に良かった。
これからも原材料と手作りに、とことんこだわって妥協せず、
添加物を使わない手作りの美味しさに挑み続けます。


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 あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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こまやの清水さんと私が初めて出会ったのは、商談会の会場。ブース
に立って自社商品を説明する清水さんの笑顔が印象的でした。とても、
経営が火の車(?)とは思えない朗らかな雰囲気で、その人柄に惹き
付けられ、キムチを試食してみました。これがびっくり! こんなに
美味しいキムチは食べたことがない、というか、そもそも、キムチが
ここまで美味しくなるものだということすら私は知りませんでした。
後からわかったことですが、美味しいのは当然で、素材も製法も生半
可ではありませんでした。その分、価格は高くなりますし、それにも
増して、「安いキムチ」の味に馴れてしまっている人たちからは、
「美味しくない」という声まで出る始末でした。ここで挫けなかった
ことが今日の成果につながるわけですが、清水さんは、ただ単に
「突っ張って」いたわけではありません。それこそ、商談会や展示会、
販売会があれば、全国各地へキムチやタレをクルマに積んで飛んで行
く、という努力を続けてきました。今も続けています。価格や外見か
らだけではわからない「いい商品」は、普通の何倍もの知ってもらう
努力を重ねることが肝要ということですね。そういう努力が出来るの
も、「この商品は本物」という自負があったればこそ、でしょう。
(ますだ)

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.106
(2020.2.12配信)より抜粋して転載しました。
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