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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第10回 FC本部を信じて、好立地の路面店で起業するも赤字続き。  1年後に契約解除し、無店舗で再び独立!そこから広がるご縁


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 「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第10回 
 
  FC本部を信じて、好立地の路面店で起業するも赤字続き。
 1年後に契約解除し、無店舗で再び独立!そこから広がるご縁

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。
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 柏木健児さん 1997年独立 和歌山県 
 コピーライター、印鑑・ゴム印の製造販売 販促物の企画製作
 
 名刺仕掛人 代表
 http://meisi4x.com
 はんこ侍E-SHOP
 https://shop.hankosamurai.com/
 
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キャッチフレーズや表現方法を熱心に研究し、
中小企業者のための効果的な“はたらく名刺”作成や、
手描きアーティストたちの作品を商品化して、
販売代行業としも活躍している柏木さん。
「人に助けていただき、ご縁で今がありますから」と
個人事業主や起業希望者の相談にも親身に応じている。
そんな柏木さんだが、脱サラで起業した1年目で大ピンチに陥った。

「印鑑・ゴム印製造販売、名刺印刷のFCに加盟したのです。
加盟金100万円、研修費用30万円、研修中の宿泊費用や
スパーバイザーの派遣にも全てお金がかかり、しかも、
『大阪市内の路面店にしなさい』と、店舗の場所も指定されて出店。
家賃が月に30万円!もちろん不安でしたが、
『大丈夫。月に200万円は売れる、半分は収入になりますよ』という、
本部の言うことを鵜呑みにしていました。ところが、
1年ほど赤字が続き、貯金も使い果たし、借金は数千万円に……。
それでも本部は『大丈夫!』って。全然大丈夫じゃありません!
翌月の家賃がもう払えない、と思った矢先、
一番信頼していたFC担当者が、退職すると詫びながら挨拶に来て、
あぁ、私もやめようと、思い切って店を閉め、FC本部へ商品を返却。
兄のマンションに居候し、無店舗で事業を再開しました。

ところが、その途端、受注が入るようになってきました。
キャンセルが間に合わずに掲載された、電話帳広告の効果でした。
何が幸いするかわかりません。
その後、子どもの誕生を機に、妻の実家のある和歌山市へ移転したのですが、
『場所はどこでも構わないから』と言ってくださるお客さまも多く、
なんと今でもご贔屓にしていただいて、ありがたいことにご紹介もたくさん。

起業やってみなはれ! いろんな人が助けてくれます、と言いたいです。
いろんな人とつながって、学んで、コツコツ積み重ねていったら、いつか実を結ぶ。
どんなことも無駄ではないし、それぞれに意味があると思えます」


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 あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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起業・独立のひとつの方法として、フランチャイズチェーン(FC)へ
の加盟があります。事業を成功させるためには、精神的資源(意欲)、
知的資源(アイデアや計画)、物的資源(資金や資産)などが適切に
揃っていることが必須です。FCはこれらの資源のうち、「どのように
してビジネスを成功させるか」というノウハウ、つまりは知的資源を
本部が加盟者に提供し、加盟者はその取得のために加盟金を支払うシ
ステムです。と、ここまでは一般論。現実には、提供するノウハウが
貧弱な本部もありますし、加盟金を取ったら後は放置に近いような本
部もないわけではありません。印鑑ビジネスの市場性を評価した柏木
さんのセンスはOK。ただし、本部選びが甘かったと言わざるを得ま
せん。FC加盟の鉄則は、一にも二にも本部選びと覚えてください。で
も、最終的に物を言うのは、柏木さんの談話にあったように、自らが
捻り出した知恵とたくさんの応援団です。それだけは肝に命じましょ
う。ちなみに柏木さんの応援団長は、和歌山出身の奥様ですね。家族
は大切です。(ますだ)

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.104
(2020.1.14配信)より抜粋して転載しました。
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