増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」185 スーパーのカートの進化形は?
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<最近の需要> スーパーのカートの進化形は?
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市場でお馴染みの東京は築地で生まれ育ったという女性の話を聞いた。
スーパーで初めて買い物をしたのは大人になってから、
それも、たまたま地方に出かけた時のことだそうだ。
そうか。そりゃそうだな。
築地は町中が市場だ。スーパーなどあるわけがない。
そこで狂気乱舞した彼女は、カートいっぱいに買い物をした。
会計を済ませて袋に詰めると、持ちきれないほどの量になっており、
仕方なくタクシーを呼んで帰ったと笑っていた。
そう言えば、私も同じだった。
店内でカートを使うような大型店に初めて出くわしたのは、24歳の時。
「万札」を握りしめて、詰め込める限りの買い物をしたものだ。
カートの有無で、どれだけ消費が異なるか、痛感する。
小林京子理事によれば、函館市あたりでは、
商店街全体で使えるカートが導入されているとか。
何軒も回って最後に駐車場に置いておけばいい仕組みだろうか。
恐らくこの流れはさらに進んでいくと思う。
購入済みの商品を自宅など、指定した地点へ届けるサービスだ。
もちろん今も店舗の宅配サービスはあるが、
人手不足のこの時代、従業員が一軒一軒回るのは容易ではない。
ドローンや車両型ロボットが活躍することになると思う。
中国では、スウェーデンの研究所と共同して、
スマホで店舗を自宅に呼べるサービスの開発に取り組んでいると聞く。
いわば、無人自動運転の移動店舗といったところか。
「買いたいけど、重たいからやめておく」という、
消費者の購買断念要因をどこまで取り除けるか。面白い挑戦だ。
もちろん、運搬手段の開発だけでなく、商品の軽量化技術開発も有効だ。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第185号(2019/1114発行)より一部抜粋して掲載しました。
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