第2回 要望に応えて事業計画もないまま新規事業に着手。悩める日々の中、ほかのニーズを発見して方向転換
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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第2回
要望に応えて事業計画もないまま新規事業に着手。
悩める日々の中、ほかのニーズを発見して方向転換
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。
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菅沼之雄さん
名古屋市千種区・アウトソーシング業 2006年設立
株式会社エープランナー
https://a-planner.co.jp
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経理専門のアウトソーシング会社を設立して3年目の頃、
お客さまからの要望に応え、営業代行業も新たに始めた菅沼さん。
「営業力に長けた女性社員を採用して、意気込んだものの、
事業計画もルールも、スタートしてから考えたような状態。
しかも、先方の要望は代行レベルではなく、
ビジネスパートナーに近いもの。なのに、肝心の商品力が弱かった……。
こちらは人件費も固定費もかかるし、うわ~マズいと思いつつも、
採用した社員に期待させてしまった負い目もあって、
うまく稼働しないまま約1年が経過。
幸いにも、その社員が退職を希望したので、事業を縮小できました。
内心、ホッとしました。
その間、営業そのものではなく、もっと営業サポート的な、
具体的には企画書作成やプレゼン資料作成のニーズが
意外に多いことがわかったのです。それならば!と、
資料作成代行業をスタートさせることができました。
後から思えば、人材もコストも最初からこちらの事業へ投入していれば……。
ですが、トライアル&エラーを経たからこそ、
ニッチなニーズをつかめたと今は思えます。
転んでも、ただでは起きないぞ!という執念があれば、
ピンチをチャンスに変えることは可能、ということですね」
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あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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あらゆる業種に存在しながら、大半の小規模企業経営者が「いい人に
会えない」と、頭を悩ませるのが営業職です。ですから面接に来た人
の口から、「営業経験が長い」「営業が大好き」などのセリフを聞か
されると、多くの経営者がグラグラになってしまいます。当時の菅沼
さんも、そうだったかもしれません。かく言う私がそうでした。私は
長く広告制作会社を経営してきましたが、考えるうちに、数字ばかり
を追う営業職より、顧客と製作現場をつなぐディレクターに営業も任
せたほうがうまくいくと気付いたのです。実際、そのように仕組みを
変えてから業績も向上しました。菅沼さんもまた、同様の発見をした
ようです。何を売るべきか、そしてそれは、どういうふうに売るのが
最適か、そういう問い掛けを常に自らに課すことが、経営者には必須
です。(ますだ)
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「つながり力で起業・新規事業!」
メールマガジンVol.85
(2019.2.21配信)より抜粋して転載しました。
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