第1回 開店準備に追われて、不統一な品揃えに。方向修正のカギは、他者視点!
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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第1回
開店準備に追われて、不統一な品揃えに。
方向修正のカギは、他者視点!
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。
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青木さわ子さん
東京都文京区・小売業 2015年開業
谷中 Kuu Home(やなか クウ ホメ)
https://ameblo.jp/yanaka-kuu-home/
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日本の伝統民芸・刺し子の小物づくりが得意な青木さんは、
自身の作品と、他の作家さんの手づくりの品を集めた
雑貨店の開業を目指していた。
「開業予定日を決めて、着々と準備をしてきたつもりでしたが、
予想以上に慌ただしくて、そのうち創作時間が取れなくなってしまいました。
このペースだと開業日には品数が少ない、寂しいと思い、
不足分を補おうと、あちこちから雑貨を仕入れたのですが、
和とアジアのテイストが混在してしまい、統一感が欠けるお店に……。
オープンはしたものの、何をどうすればいいのか、
自分は何がわからないのかさえも
わからなくなってしまいました。
そんな時に、起業家の勉強会に参加したのです。
他の経営者の事業課題を聞いていて、あぁ自分にも当てはまる!と。
“誰に・何を”が絞り込めていない。
コンセプトがわかりにくい。自分も同じ課題だと気づきました。
もっと刺し子を前面に出そう、「和」にこだわろう、と決意。
それからは、ひとりで悩まず、友人に試作を見せて意見を聞いたり、
休日は地方へも出向いて、伝統工芸の作家さんや素材を探したり……。
少しずつ、周りの状況も見えて来るようになったのか、
地元下町の風情や他店との差別化も再認識できるようになりました。
テーマをぐっと絞ったことで、自分の視野も行動も作品づくりも、
方向性が明確になったと感じています」
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あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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商売に「絶対」なんてものはありませんが、それでもやはり「原則」
はあります。とくに店舗の開業に関しては、お客様の目に触れる商売
ですから、一目で何を提供する店なのかが伝わるよう、テーマを明確
にすることが大事です。むろん品揃えだけではありません。内装、外
装、サイン類、あるいはユニフォーム、すべてに統一感が求められま
す。その基準になるのが店舗コンセプトです。とくに雑貨店は、扱う
ものが「雑貨」なだけに、コンセプトを決めて臨まないと、本当に
「雑な店」になりかねません。気をつけたいですね。ちなみに青木さ
んが制作する刺し子の小物はとても素敵。というわけで、今では、す
っかり「誠実な小物作家たちの思いと技を提供する和雑貨のお店」と
して人気を誇る谷中 Kuu Homeです。(ますだ)
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「つながり力で起業・新規事業!」
メールマガジンVol.81
(2019.1.21配信)より抜粋して転載しました。
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