第3回 節約のために6畳一間の自宅兼事務所で開業。資料に埋もれ、顧客も招けず、分離を決意
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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第3回
節約のために6畳一間の自宅兼事務所で開業。
資料に埋もれ、顧客も招けず、分離を決意
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。
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佐藤浩司さん
東京都 経理代行業 2000年設立
株式会社サポートケイ
http://www.support-k.com/
精神障害者・発達障害者自立支援
http://www.jiritsushien.com/
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飲食店に特化した経理代行で起業し、
10年目には、「次の10年を拓くため」に大学院で学び、
障害者の自立と企業の架け橋になる人材事業、
障害福祉サービス・在宅福祉サービスも展開している佐藤さん。
そんな佐藤さんだが開業時のオフィスは、6畳一間のアパート自室だった。
「経理代行業を始めた理由のひとつには、
開業資金がさほどかからないこともありました。
当時は独身で、暮らしていた6畳一間のアパート自室で開業。
しかし狭いうえに、床が畳だったのが、まずかった……。
壁の両面に設置していた本棚が、ある日、同時に崩れ落ちたのです。
幸いケガをすることはありませんでしたが、
本や顧客の資料の下敷きになった私は、さすがに反省しました。
ほかにも、ボロアパート事務所の問題点はありました。
顧客との打合せは、私が先方へ訪問すればいいと考えていたのですが、
時折、『私がそちらにお邪魔する』と言ってくださる方も。
そ、それは、まずい……。
とてもお客さまをお迎えできる環境ではなかったので、
何度か冷汗をかきました。
そこで自宅と事務所を分けることを決断。
とは言っても、資金はありませんから、
大きなスペースを持つ知人の会社の一角を間借りしたのです。
場所も都心部にあり、私の意欲も高まりました。
おまけに従業員を採用することもできました。
例のアパートだったら、絶対に入社してもらえなかったでしょうね。
節約は大事ですが、
お金は、使うべきところには使うのが経営の鉄則だと
身をもって実感しました」
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あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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申し訳ないのですが、本や資料に埋もれて茫然としている佐藤さんを
想像すると、笑いがこみあげてきます。いつものことながら、様々な
困難やピンチを経験しながらも、それらをエピソードとして明るく語
る彼を見ていて、すごい男だと感じます。そして、その失敗から学ぶ
力もまた立派なものです。「お金は使うべきところには使う」。経営
の金科玉条です。もっと言えば、必要な投資だと判断するなら、借金
をしてでもお金は使うべきです。目先の支出の増加を嫌がり、挙げ句、
チャンスを失ったり、ピンチを拡大したりしてしまう人も少なくあり
ません。これは大きな失敗です。そういう事態に陥らないためには、
佐藤さんのように、小さな失敗でもしっかりと反省し、何がより良い
選択なのかを常に考えることが大切だと思います。(ますだ)
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「つながり力で起業・新規事業!」
メールマガジンVol.85
(2019.3.22配信)より抜粋して転載しました。
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