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つながり力で起業・新規事業!
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vol.81【増田紀彦の視点・「いい賃金」は、人材確保の新たな視点 】



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                        2019.1.21 
   「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.81

     起業支援ネットワークNICe /

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このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、農林水産事業者、起業・創業希望者、
地域振興関係者、中小企業支援・創業支援機関、
一次産業支援機関の方々へ送信しています。


  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】 「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

    厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、
    増田代表が送る、視点・分析・メッセージ
   
    第63回 
    「いい賃金」は、人材確保の新たな視点

【2】 「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

    起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
    始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
    そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ

【3】 最新情報
    増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」159 
    <最近の課題> 日本の食と日本人の自立心もしくは独立心
    など4本

【4】 活動予定 NICeの主な勉強会


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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

    第63回 
    「いい賃金」は、人材確保の新たな視点

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読者のみなさん、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【2019年は内需型経済にシフトすべき。だが……】

さて、今年の経済や経営環境も、予断を許さない状況だ。
中国経済が減速局面に突入し、そこに米国の金利上昇も加わって、
一昨年に好調だった我が国の輸出は、すでに昨年の段階で頭打ちに。
今年は、外需に依存してきた成長が確実に停滞していく展開である。

半面、原油価格の下落傾向が続いていることは、ありがたい話であり、
この流れを捉えれば、外需型から内需型への転換が正解と考えられる。

しかし、そこに消費税の増税という阻害要因が立ちはだかってくる。
政府によれば、増税額を上回る歳出を計画しているというが、
そのお金がどこに流れるのか、また、それはいつまで続くのか、
詳細に目を向けると、過大な期待はしないほうがよさそうな印象だ。

さらに、日本経済にとって芳しくない、別の大きな問題がある……。


【あまりに拙速な、外国人労働者受け入れ拡大策】

別の問題とは、言うまでもなく、昨年、降って湧いた、
外国人労働者の受け入れ拡大策のこと。

この稿では、その問題を内需経済との関係で論じたいのだが、
この問題は大きな課題をいくつも抱えているにもかかわらず、
議論も検討も説明も対策も、ほぼ行われていないのが実情であり、
経済問題とは別に、社会問題としても無視するわけにはいかない。

実際、世間ではすでにいろいろな声が挙がっている。
大量の外国人の定住によって治安の悪化は起きないのかと。もっともな心配だ。
反対に、外国人の人権や生活は本当に守られるのかと。確かにこちらも問題だ。
こうした課題は、決して軽視できるものではない。

日本人と外国人、双方が不安を抱えたまま、なし崩し的に受け入れが進めば、
不安が不満となり、両者のちょっとした「すれ違い」が原因で、
大きなトラブルにいたってしまう懸念もある。
生活習慣の違いに端を発した暴力沙汰など、いかにも起きそうな事態だ。

こうした予想可能な問題に対する手立てを、
我々日本人はちゃんと持っているだろうか? 心構えや準備はできているだろうか?
あなたは、どうだろう? ちなみに私は、まるでできていない。
どう考えても、政府は拙速すぎる。
「人手不足が深刻なのだから仕方ない」では、済まない話ではないだろうか。


【欧州各国で頻発する衝突。両者の言い分は……】

欧州各国で極右政党が伸長していることは、ご存じのとおりだが、
それら政党の主張には、必ず外国人の排斥が含まれている。
というか、それが主要な言い分だ。

これらの国では本国人による外国人への襲撃が頻繁に行われるし、
外国人側からの反撃も同様に行われる。
どちら側が正当か、などということではなく、
両者は根本的に対立しているから、収束を図ることは容易ではない。

そして、両者の言い分はこうだ。
本国人は「賃金の安い外国人に仕事を奪われて、食っていけない」と。
外国人は「安い賃金で働かされて、しかも簡単に首を切られてしまう」と。

話は大回りしてきたが、結局、この問題の根本は、経済の問題なのである。


【賃金上昇なくして、デフレ脱却は望めない】

実は、人手不足は、景気回復のチャンスだったかもしれない。

このコラムの第58回の文中で、
多くの企業がデフレを前提にした利益構造を確立してしまっており、
利益創出の原資を低賃金労働に求めてきたため、
労働市場が完全な売り手市場だとわかっていても、対応ができないと指摘した。

これを逆から言えば、日本経済がデフレから脱却し、物価が上がり、
それに伴って企業の売上高が上がれば、賃金アップも見込めるということだ。

だから消費税の増税は、何としても見送るべきだと私は思うが、
仮に増税がなくても、結局、高い賃金を要しない外国人労働者が増えれば、
日本人労働者の賃金を上げる必要がなくなり、
企業は、あいもかわらず低賃金を根拠とした利益構造をキープすることになる。

国民の所得が上昇しなければ、結局のところ、内需拡大は望めない。
だが冒頭で述べたように、中国の失速で外需に頼ることも今は難しい。
一つ間違えれば、日本経済は八方塞がりになりかねない局面だ。


【そもそも小規模事業は外国人を生かせるのか】

さらに現実的な話をすれば、多くの小規模事業においては、
たとえ外国人労働者が増えたところで、
必要な人材を確保できるかどうかはわからないし、
また、外国人を確保できたとしても、言葉の問題を筆頭に、
労務管理に費やす有形無形のコストが経営を圧迫することは明白だ。
小規模事業においては、やはり日本人労働者の確保が先決ではないだろうか。

とはいえ、「とても高い給料は出せない」という声も理解できる。
どうするか?
以前のコラムでは、高齢者や専業主婦の活用、
ユニークな人事制度による入社希望者の拡大策などを提案した。

もちろん、これらの策も有効だが、ここはもう一歩踏み込んで、
賃金にかかわる部分で、「従業員の納得」を獲得する手を考えてみたい。


【単に高い賃金とは異なる、「いい賃金」】

リクルートが発刊する『Works』最新号のテーマは、「いい賃金」。
「高い賃金」ではなく、「いい賃金」。どういうことだろう?
複数の企業の取り組みが紹介されていた。

まず、経営が全力で、できうる限りの金額アップに取り組んだ結果としての賃金、
という実例が紹介されていた。これは確かに、いい賃金だ。

また、完全雇用保証をした上での実力主義を取る企業も。
要するに、何歳になっても、本人が望む限り働き続けられるという約束だ。
この背景があったうえでの実力主義賃金なら、納得感も安心感もある。

ほか、全員の給料をオープンにし、賃金決定プロセスに社員を参加させる企業、
5人の評価者を、評価される側の社員が選ぶことのできる企業、
個人のスキルに応じて、初任給から明確な差をつける企業なども紹介されていた。

いかがだろう? きっと参考になるはずだ。

小規模事業の経営者や起業家の皆さんには、
ぜひ、「いい賃金」で「いい人材」を獲得し、
厳しさが予想される2019年に、しっかりと立ち向かってほしいと願う。

<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>


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 「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」 第1回 
 
     開店準備に追われて、不統一な品揃えに。
     方向修正のカギは、他者視点!

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶ新シリーズ。

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青木さわ子さん
 東京都文京区・小売業 2015年開業
 谷中 Kuu Home(やなか クウ ホメ)
 https://ameblo.jp/yanaka-kuu-home/

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日本の伝統民芸・刺し子の小物づくりが得意な青木さんは、
自身の作品と、他の作家さんの手づくりの品を集めた
雑貨店の開業を目指していた。

「開業予定日を決めて、着々と準備をしてきたつもりでしたが、
予想以上に慌ただしくて、そのうち創作時間が取れなくなってしまいました。
このペースだと開業日には品数が少ない、寂しいと思い、
不足分を補おうと、あちこちから雑貨を仕入れたのですが、
和とアジアのテイストが混在してしまい、統一感が欠けるお店に……。

オープンはしたものの、何をどうすればいいのか、
自分は何がわからないのかさえも
わからなくなってしまいました。

そんな時に、起業家の勉強会に参加したのです。
他の経営者の事業課題を聞いていて、あぁ自分にも当てはまる!と。
“誰に・何を”が絞り込めていない。
コンセプトがわかりにくい。自分も同じ課題だと気づきました。
もっと刺し子を前面に出そう、「和」にこだわろう、と決意。

それからは、ひとりで悩まず、友人に試作を見せて意見を聞いたり、
休日は地方へも出向いて、伝統工芸の作家さんや素材を探したり……。
少しずつ、周りの状況も見えて来るようになったのか、
地元下町の風情や他店との差別化も再認識できるようになりました。
テーマをぐっと絞ったことで、自分の視野も行動も作品づくりも、
方向性が明確になったと感じています」

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 あなたの挑戦を応援しマッスー☆ワンポイントガイド
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商売に「絶対」なんてものはありませんが、それでもやはり「原則」
はあります。とくに店舗の開業に関しては、お客様の目に触れる商売
ですから、一目で何を提供する店なのかが伝わるよう、テーマを明確
にすることが大事です。むろん品揃えだけではありません。内装、外
装、サイン類、あるいはユニフォーム、すべてに統一感が求められま
す。その基準になるのが店舗コンセプトです。とくに雑貨店は、扱う
ものが「雑貨」なだけに、コンセプトを決めて臨まないと、本当に
「雑な店」になりかねません。気をつけたいですね。ちなみに青木さ
んが制作する刺し子の小物はとても素敵。というわけで、今では、す
っかり「誠実な小物作家たちの思いと技を提供する和雑貨のお店」と
して人気を誇る谷中 Kuu Homeです。(ますだ)


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   NICe最新情報→ /info

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《Mr.NICe》 1月15日更新 
  増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」159 
  <最近の課題> 日本の食と日本人の自立心もしくは独立心
  /archives/44582
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《News》 1月9日更新
  SNSリニューアル1周年記念、
  NICeポイント一斉リセットで新スタート
  /about_sns
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《Mr.NICe》 1月7日更新
  増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」158
  <最近の発見> 地域発ヒット商品の作り方
  /archives/44521
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《Report》 12月31日更新
  レポートup:NICeつながり祭り2018【同時開催】
  第6回NICeなビジネスプランコンテスト本選
  (NICe主催、日本政策金融公庫 共催)
  /archives/44136
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    NICeの活動 イベント、勉強会等のお知らせ

     /real_schedule

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1月24日(木)大阪府堺市、1月27日(日)広島県福山市、
滋賀県草津市、1月28日(月)大阪府大阪市、1月29日(火)
東京都北区、2月1日(金)兵庫県西宮市、2月2日(土)
千葉県千葉市、2月3日(日)大阪府大阪市、ほか
 一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
 防災備蓄準備のための基礎知識を学ぶ
「防災備蓄収納2級プランナー」講座(NICe後援)
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1月26日(土)スタート全5日間 7期 東京都港区
2月6日(水)スタート全5日間  8期 大阪府大阪市 
4月24日(水)スタート全5日間  9期 東京都港区
 一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
 防災備蓄収納マスタープランナー認定資格講座(NICe後援)
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1月29日(火) 東京都品川区
 第68回 広報勉強会(NICe後援)
「たくさんのメディアに掲載される 広報担当に必要な基本的スキルとは?」
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2月13日(水)&14日(木)東京都港区
2月19日(火)&20日(水)大阪府大阪市
3月13日(水)&14日(木)東京都千代田区
4月27日(土)&28日(日)埼玉県さいたま市
 一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
「防災備蓄収納1級プランナー」講座(NICe後援)
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2月16日(土)福島県いわき市
 頭脳交換会inいわき

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 上記はSNS登録を問わずご参加いただけます。
 詳細はこちら予定一覧 /real_schedule

 これまでの開催レポートはこちら /real_all

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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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今号からスタートした新コンテンツ「あるある!」
いかがでしたでしょうか?
登場いただいた青木さんのお店へ
私も何度かおじゃましています。
ちょうど今、1月新春にふさわしいかと愛用している
「梅」結びの髪留めも、青木さんのお店で一目ぼれしたもの。
観光地として人気の谷中(やなか)ですので、
お近くにお越しの際はどうぞ訪ねてみてくださいね。

また、昨年12月開催のNICeつながり祭り2018【同時開催】
第6回NICeなビジネスプランコンテスト本選の模様を
写真多めのレポートでアップしました。
/archives/44136
この時の会場の美術装飾監督を務めてくださったのも
青木さんです。

次号の「つながり力で起業・新規事業!」NICeメルマガは、
2月12日頃に配信予定です。

(NICe広報・岡部)

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 増田紀彦代表およびNICe会員への
 講演・取材依頼はこちらフォームにて受け付けています
 http://ws.formzu.net/fgen/S41692880/
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 Email :jimukyoku@nice.or.jp
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■ TEL&FAX (03) 6316-9029
■ Email: jimukyoku@nice.or.jp
■ 代表理事 増田紀彦

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