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NICe増田代表理事が送る、新たなビジネスチャンス発見法と実現へのヒント。11日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
第3回 小さく小さく、小さくな~れ、錦鯉



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   増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」 第3回 

   小さく小さく、小さくな~れ、錦鯉

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私が会社を設立し、まがりなりにも社長になったのは31年前。
たまたまその時期がバブル経済の発生と重なったものだから、
我が社の業績は、絵に描いたような鰻登り状態だった。
それがバブルだと知らない私は、
「億万長者も夢じゃない」と、本気で北叟笑んでいたものだ。
そして頭の中では、自宅の庭園で寛ぐ自分の姿を想像していた。

その広い庭の中央には、兼六園の霞ケ池ばりの池が掘られていて、
水面を、目にも鮮やかな錦鯉の群れが悠々と泳いでいる……。

典型的な昭和の成功者のイメージ。もっと言えば、
かつて名を遂げた新潟県出身の元総理のイメージか(笑)。

清貧をもって是とする(?)、今の私を知る人々からすると、
信じがたいエピソードかもしれないが、当時の私はマジで錦鯉に憧れた。

さて、錦鯉と言えば、その元総理で知られる新潟県が本場だ。
同県のほぼ中央に位置する小千谷市は、まさに錦鯉の町である。
私、小千谷市には何度もお邪魔していて、時には市営の「錦鯉の里」で、
「昭和三色」をはじめとする名作の数々を鑑賞し、
若き日の夢に、ゆっくりと思いを馳せたこともある。
ゆっくりしていても全く気にならないほど、その施設は空いていた(笑)

ところが最近見たネットニュースによると、
ヨーロッパ勢を筆頭に、海外各国のお金持ちたちが、
どんどん小千谷市に出掛けて、錦鯉の品定めをしているという。
実際、購入者の7~8割が外国人だそうだ。

確かに、海外の都市であれば、
鯉を泳がすくらいの池を用意することは、いとも簡単だろう。
これが東京はじめ国内の都市となると、とてもそんな場所はない。
少なくとも、個人が錦鯉を飼える池を作るなど、ありえない。

やはり日本の伝統産業の価値に、値段をつけられるのは、
もはや海外の人々ばかりか……。と、嘆くのは、まだ早い。

錦鯉は美しいだけでなく大きい。もっとも大きいから飼えない。
だったら「小さい錦鯉」なら、いいのではないか? 
金魚くらいのサイズ。これなら、水槽で飼って鑑賞できる。

でも、長生きして、段々でかくなってきたら、どうする?
実際、カメだの何だのが成長しすぎて飼えなくなり、
河川や湖沼に捨てる事件があとを断たないが……。

ふふふふ。実は、大丈夫。
鯉は、棲息環境に合わせて、自分の体の大きさを調整するのだ。
だから、熱帯魚用の水槽で飼っていれば、
何年生きようとも、金魚サイズを維持してくれるのである(ホント)。

でも、そんな小さな錦鯉なんて、そもそも販売しているのか?
販売している! 
小千谷市に、「ぷれしゃす」というミニ錦鯉の専門店がある。
http://www.55precious.jp/
11~15cm錦鯉が10匹で8,500円、なんて感じだ。

これなら、マンション住民でも、錦鯉のオーナーになれちゃうね。
というわけで、今からでも、私も夢の一端を叶えられそうだ。

美しく、なおかつ、大きなものは、外国人に買ってもらおう。
日本人には、美しく、なおかつ、小さなものを! である。

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.72
(2018.9.11配信)より抜粋して転載しました。
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