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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」100「得意技+2種類程度」



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<最近の作戦> 得意技+2種類程度
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総じてスポーツ観戦は好きだが、こと柔道には目がない私である。
鍛えに鍛え抜いた怪力の持ち主を、たった一つの「技」で、
物の見事に畳の上に挙げ飛ばしてしまう、あの不思議さに惹かれるのである。

さて、柔道の技は、制限のある国際ルールでさえ、100通り近く存在する。
そのうち、立っている相手を倒す「投げ技」は、60種類以上。
だが、実際に何十種類もの技を使う選手は、まずいない。

一流選手は、例外なく得意技を持っていて、
試合で繰り出す技は、その得意技+2種類程度だ。

ここで読者は思うだろう。
相手を攪乱し、スキを突くなら、もっとたくさんの技を使えばいいのにと。
だが、それは現実的ではない。

まず得意技は、毎日毎日、何年間もその技を練習し続けるから得意技になる。
仮に30種類の得意技を身に着けるとすれば、30倍の練習量が必要になる。
あり得ない話である。実践で通用する技は、自ずと限られる。

そしてもうひとつの理由。ここが大事だ。
仮にたくさんの技が使えるとしたら、咄嗟にどれを使うか迷ってしまうのだ。
コンマ数秒の判断で技を繰り出せなければいけない状況で、逡巡は命取り。
一つの得意技と、二つのやや得意技。これだけなら、迷うことはない。
一方、相手は3種類の中からどの技が来るかわからないから、防御に迷う。

つまり、たくさんのことができなくても、成果は出せるという話だ。
みなさんも本業(得意技)を徹底的に磨き上げ、
あとは、その周辺のテーマの仕事(やや得意技)を2種類ほどマスターすれば、
お客さんを十二分に攻略できる(満足させられる)だろう。

逆に得意技がないまま、あれこれ手を出すようでは、予選敗退だ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第100号(2016/5/16発行)より一部抜粋して掲載しました。
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