増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」90「締めは、笑顔とお礼」
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<最近の発見> 締めは、笑顔とお礼
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『紅白歌合戦』が近づいてきた。私は決して真剣な視聴者ではないが、
思いを巡らすと、紅組の演歌歌手の艶やかさが目に浮かぶ。
豪華な着物や真っ赤な口紅といった出で立ちも印象に強いのだが、
彼女たちの「歌い方」の独特さが、記憶に濃い理由かもしれない。
ただ、歌っているのではない。歌詞や曲調に合わせ、
芝居のように大仰な表情をつくり、山場ともなれば手先を震わせたりもする。
切なさ、苦しさ、愛しさ、憎さ、激しさ、優しさ……。
様々な感情を、彼女たちはめいっぱいに表現する。
そう考えると、演歌とは、「演じる歌」という意味なのかもしれない。
ほどなく、聴いている(もしくは見ている)側も感化され、
それなりにその気になって、心を高ぶらせてしまうのだろう。
では、ざわついた視聴者の胸の内は、どうなるのか?
何の心配もない。
実らぬ恋に悶え苦しんでいたはずの彼女たちは、歌い終わった瞬間、
「すべての問題は過ぎ去りました。もう安心。今は最高に幸せです」、
そう言わんばかりのとびっきりの笑顔になるのである。
そして微笑みながら、「ありがとうございました」とつぶやく。
もう一度書くと、最後は「笑顔と感謝」である。
これはぜひ取り入れたい技術であり、姿勢である。
厳しい交渉のあと、気を遣う会議のあと、難しい講義のあと、
つまりひと仕事を終えた瞬間、笑顔で相手に礼を告げよう。
相手は安堵し、「価値ある時間を過ごした」と、思ってくれるはずだ。
そしてまた、自分自身も、いい時間を過ごしたと思えるはずだ。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第90号(2015/12/14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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