増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」77「デフレ時代の巨大産業」
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<最近の発見> デフレ時代の巨大産業
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A.人件費/72万円(=時給800円×3人×10時間×30日)
B.店舗賃借料/80万円(=2万円×40坪)
C.光熱費・消耗品費・通信費・雑費/18万円(推定)
●A+B+C=170万円(1カ月当たり)
都市部の私鉄駅近くで営業する『100均』の営業経費は、こんな感じだろうか。
損益分岐点が170万円。確実に黒字を狙うなら月の粗利益は200万円必要。
一方、商品の仕入れ率は平均すると70%。
つまりひとつの商品を70円で仕入れているから1点あたりの粗利益は30円。
ということで、黒字を出すために必要になる買い上げ点数は、
200万円÷30円=6万6667点。
客一人当たり、平均して6点購入するというから、
6万6667を6で割ると、月の来店者数は1万1000人になる。
それを30日で割り、さらに10時間で割ると、1時間当たり37人必要。
これは極めて現実的な人数だ。
仮に1時間あたりの来店者数が50人に増えると、販売点数は9万点に増加、
月の粗利益は9万点×1個当たりの粗利益30円=270万円になる。
その270万円から月々の経費170万円を引くと、
なんと毎月の営業利益はぴったり100万円。年間1200万円の利益だ!
『100均』は儲かる!
フランチャイズ本部にロイヤルティを納めても、間違いなく儲かる。
どおりで店舗が増えているわけだ。
店舗数が増えれば、商品の販売点数も増える。
『100均』向け商品を開発するメーカーが増えているのも頷けるし、
スーパーやコンビニが『100均』並のPV商品を出すのも頷ける。
かくして、デフレーションは収まるところを知らない。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第77号(2015/6/8発行)より一部抜粋して掲載しました。
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