増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」54「潜在的ビッグマーケットへ、Come on!」
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我が家にも家系図はあるが、作図以前の時代のことはわからない。
未知の祖先の見当をつけるために残された手がかりは、家紋だ。
増田の家紋は「丸に州浜」。
その州浜を家紋にしていることで知られるのが、
私の実家の近くに城を築いていた玉置(たまき)一族である。
玉置氏は、和歌山県・熊野の豪族で、川伝いに移動して、
私の故郷の和歌山県日高川町に城を構えたと推測されている。
ちなみに、玉置家と増田家の菩提寺は一緒だ。
ということで、増田家は南北朝の頃、玉置氏と共に当地に来たと、
歴史好きの叔父が力説していた。
事実はわからないが、そういう推測の材料になる家紋は、やはり面白い。
しかし、今時の人はちゃんと家紋を使っているのだろうか?
最近は紋付きを誂える機会も減っているし、
霊園を眺めても、新しい墓石には家紋が彫られていない。
すべての家に紋章があるのは、世界広しと言えども日本くらいのもの。
この文化を復権できないだろうかと、以前から思っていた。
いや、文化の復権というのは、ちょっとキレイごとだ。
どこの家にもあるということは、潜在的な大市場だと考えていた。
ネットで「家紋シール」を販売している会社はある。
が、シール自体が、家紋の古くささを脱却できていない印象だ。
いっそホログラムにするとか、立体的にするとかすれば面白いのに。
私なら、それをスーツケースやキャリーバッグに貼り付けるだろう。
ところがとうとう、復権の片鱗が登場してきた。家紋パンプス。
まさに家紋を立体化したデザインで、これかなかなかカワイイ。
コスプレ用品などの販売で知られる「アシストウィッグ」の製品。
いわゆる「歴女」を狙ったようで、
用意されている家紋は黒田家、明智家、前田家などに限られているが、
その気になれば、どの家の家紋でも作ることができるだろう。
「家」を表す家紋は、男性社会の象徴でもあるが、
そのイメージをひっくり返す、カワイイ家紋アイテムをもっと考えたい。
いずれにせよ、この大市場をつかむための突破口は、女性狙いである。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第54号(2014/6/14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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