トンチンカンな「TPP議論」(議論になっていない)
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芸能人と政治家と評論家がいっしょくたになって、
TPPの是非(みたいなこと)をテレビで延々論じ合っていた。
あまりにもいいかげんな論調の応酬に嫌気が差し、チャンネルを変えた。
◆デフレ下で安価な品物を大量に輸入したら、日本経済はどうなるのか?
◆日本経済にメリットがあるとして、それはどう国民生活に還元されるのか?
◆なぜ、アメリカはこの枠組みに強い執着を示し、日本を強く誘うのか?
◆中国やロシア、EU諸国、その他の国々を排除して、
特定の国家グループだけで「自由貿易」を行うことが何を意味するのか?
そういう切り口ではなく、「参加するといった」とか、「言ってない」とか、
不毛な言葉のやりとりに終始していて、情けなくなってきた。
もっとも、問題点の本質を指摘するような人物は、
テレビ番組には出演させてもらえないのかもしれない。
とはいえ、今のところ、この国には言論の自由はある。
私もあらゆるチャンスを活用して発信し、
みんなで未来を考えていくための一助になりたいと思う。
<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>