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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」7 「際」



司馬遼太郎曰く、
「どこかの天体から人がきて
地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」

作家ならではの独特な言い回しだが、
要は「種差(たねさし)海岸」の絶景を賞賛しているのである。
この海岸は、青森県八戸市にある。

6月下旬に八戸市で開催した経営セミナーの終了後、
主催者の方々の好意で同地までご案内いただいた。

海に向かって正面の浜には、自生の芝生が広がり、
その浜が海に落ちる手前にはニッコウキスゲが咲き乱れる。
これだけでも十二分に息を飲む景色なのだが、
左側に目を向けると、そこには静かな砂浜が広がり、
右側に目を移すと、今度は荒々しい岩場が飛び込んでくる。

こんな不思議な景色、今まで見たことがない。

実はこの海岸、
下北半島から八戸まで続く穏やかな海岸線と、
八戸から岩手県、宮城県へと続く険しい三陸海岸の
ちょうど境目に当たる場所だったのだ。
いわば、異なる世界の「際」となる場所である。

「際」は、完全や永遠など、この世にないことを教えてくれる。


さて、ビジネスの話。

自社の中に存在している「際」を見つけよう。
現在の主力事業から、別の事業へと転じていく「際」が、
必ずみなさんの会社の中にも存在しているはずだ。

大阪の正会員、永山仁さんや前田和幸さんが経営する、
製造請負業の日鐘を例にすれば、
「フォークリフト」が、事業の「際」だ。

(前)工場構内作業→(際)リフト利用→(後)リフト教習事業

という流れで、「際」を経由して前後の世界は変化していく。

新規事業開発の要諦は、自社内に潜む「際」を
しっかりと発見・認識できるかどうかにある。


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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に
NICe正会員・協力会員・賛助会員の皆さんへお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第7号(2012/07/07発行)より、抜粋してお届けしました。
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