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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」2 業界丸ごと


TBS系列で3月まで放映していたドラマ『運命の人』。
沖縄の苦悩に迫る力作だが、視聴率はスッテンテンだったとか。
不思議に思って調べてみたら、いとも簡単に理由がわかった。

『運命の人』のような重いドラマは、録画をして見る人が多い。
ところがビデオ録画した番組は、視聴したことにならないそうだ。

視聴率の判定規準は、オンタイムでテレビをつけているかどうか。
それだけだ。
録画に限らず、PCやワンセグで見たものも対象外。
しかも、その調査方法、電話回線を使って実施するのだが、
いまどきは固定電話を持たない人も多い。
加えて±3%もの誤差が出る調査方法だという指摘もある。

つまり、視聴率調査は、実態をさほどとらえていない調査である。
にもかかわらず、テレビ局はこの数字にことのほか敏感だ。

この矛盾から導き出されるのは、
「大雑把なデータでも一定条件下では価値がある」という理屈。

一定条件下とは、競争関係にある者全員が協調もしくは結託して、
同じ価値基準を採用している場合において、という意味である。

この「業界丸ごと仲良し状態」は、どうにも危ない。
どの会社が、ではなく、こうなると業界全体が危ない感じがする。

実態や常識と遊離した規準で動いている業界に対し、
消費者目線で代替商品や代替サービスをぶつけてみると、
案外、大きな市場が獲得できるかもしれない。



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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に
NICe正会員・協力会員・賛助会員の皆さんへお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第2号(2012/04/14発行)より、抜粋してお届けしました。
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