【たかが】200万円【されど】
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「2.11 NICe大宴会in福島」に関連して、
福島県内で使われた金額の話です。
宴会に参加し、ホテルに泊まり、二次会に参加し、
さらに三次会、四次会と繰り出し、
宴会に出店された方々の品物や、市内のお店でお土産を買い、
それらを宅配便で送り、
翌12日、日帰り温泉を利用し(そこでタオルも買い)、
お昼ごはんなどを食べた金額を推定で足していったら、
おおよそ200万円くらいになっていました。
もちろん、NICeが支給する福島までの交通費は含まず、
純粋に福島県内で使われたお金の総額です。
この金額だけを見ると、小さい数字に見えると思います。
たかだかクルマ1台分の金額です。
でも!
200円、500円、1000円、2000円と積み上げられていって、
到達した200万円です。
この、小さなお金の行き来のひとつひとつに、
「おいしい」や「楽しい」や「ありがとう」や、
「また来るよ」や「また来てね」が
いっぱい、いっぱい詰め込まれているのです。
行政か何かがポンと出した2000万円より、
その波及効果も継続効果も、
そして何より感動や知恵も、はるかに大きいと私は断言します。
「こんなにもたくさんの人が福島に来てくれるんだ」
「こんなにもたくさんの人が福島のものを買ってくれるんだ」
そして、
「こんなに福島の人たちは喜んでくれるんだ」
そういう思いがぎっしりつまった200万円なんです。
今回のNICeの取り組みと同じようなことを、
100団体がやれば、それだけで2億円になります。
その人たちが5回やれば、10億円。
さらに、その後も行き来や交流や取引が続けば、
これはもう、すごい金額に達していくはずです!
「仲間意識に支えられた小さな経済から始めよう!」
「お互い様精神に支えられた新時代の経済をつくろう!」
何度も何度も何度も、訴えてきたことです。
その端緒が、福島で切り開かれたと私は確信しました。
仲間を思い、真面目に暮らしている私たちのような人間が、
というか、そういう人間たちがだからこそ、つくり出せる経済がある!
その可能性を実証した福島大宴会だったと思います。
今回の取り組みは、
難しいことはできないけど、
誰でもできる被災地への応援の仕方があるはず、
というところから始まったものでした。
ですが、
この精神は、震災被災地や放射線被害地だけにとどまらず、
あらゆる場所で、発揮していけるものだと思いますし、
そうありたいとも思います。
つながり力は、小さいけれど、すごいです。
そして、小さいからこそ、つながっていくことで大きな力になります。
今回の取り組みにご参加いただいたみなさん、
ご協力いただいたみなさん、
そして、応援してくださったすべてのみなさんに、
心から御礼を申し上げます。
※2012年2月13日投稿
NICe増田紀彦代表理事のNICe日記
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合うNICeのSNSの中から、
ご本人の承諾を得て、投稿したNICe日記を転載しました。
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