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厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、NICe増田代表理事が送る、視点・分析・メッセージ 。21日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
【たかが】200万円【されど】



「2.11 NICe大宴会in福島」に関連して、
福島県内で使われた金額の話です。

宴会に参加し、ホテルに泊まり、二次会に参加し、
さらに三次会、四次会と繰り出し、
宴会に出店された方々の品物や、市内のお店でお土産を買い、
それらを宅配便で送り、
翌12日、日帰り温泉を利用し(そこでタオルも買い)、
お昼ごはんなどを食べた金額を推定で足していったら、
おおよそ200万円くらいになっていました。

もちろん、NICeが支給する福島までの交通費は含まず、
純粋に福島県内で使われたお金の総額です。

この金額だけを見ると、小さい数字に見えると思います。

たかだかクルマ1台分の金額です。

でも!

200円、500円、1000円、2000円と積み上げられていって、
到達した200万円です。

この、小さなお金の行き来のひとつひとつに、
「おいしい」や「楽しい」や「ありがとう」や、
「また来るよ」や「また来てね」が
いっぱい、いっぱい詰め込まれているのです。

行政か何かがポンと出した2000万円より、
その波及効果も継続効果も、
そして何より感動や知恵も、はるかに大きいと私は断言します。

「こんなにもたくさんの人が福島に来てくれるんだ」
「こんなにもたくさんの人が福島のものを買ってくれるんだ」

そして、

「こんなに福島の人たちは喜んでくれるんだ」

そういう思いがぎっしりつまった200万円なんです。


今回のNICeの取り組みと同じようなことを、
100団体がやれば、それだけで2億円になります。

その人たちが5回やれば、10億円。

さらに、その後も行き来や交流や取引が続けば、
これはもう、すごい金額に達していくはずです!


「仲間意識に支えられた小さな経済から始めよう!」

「お互い様精神に支えられた新時代の経済をつくろう!」

何度も何度も何度も、訴えてきたことです。

その端緒が、福島で切り開かれたと私は確信しました。

仲間を思い、真面目に暮らしている私たちのような人間が、
というか、そういう人間たちがだからこそ、つくり出せる経済がある!

その可能性を実証した福島大宴会だったと思います。


今回の取り組みは、
難しいことはできないけど、
誰でもできる被災地への応援の仕方があるはず、
というところから始まったものでした。

ですが、
この精神は、震災被災地や放射線被害地だけにとどまらず、
あらゆる場所で、発揮していけるものだと思いますし、
そうありたいとも思います。


つながり力は、小さいけれど、すごいです。

そして、小さいからこそ、つながっていくことで大きな力になります。


今回の取り組みにご参加いただいたみなさん、
ご協力いただいたみなさん、
そして、応援してくださったすべてのみなさんに、
心から御礼を申し上げます。

※2012年2月13日投稿
NICe増田紀彦代表理事のNICe日記
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合うNICeのSNSの中から、
ご本人の承諾を得て、投稿したNICe日記を転載しました。
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