増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」310号 日替わり魚鳥木(ぎょちょうもく)

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<最近の進化> 日替わり魚鳥木(ぎょちょうもく)
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昔、「魚鳥木」という遊びが流行った。
音頭取りが「魚鳥木(ぎょちょうもく)、申すか申すか」と声を掛けると、
参加者が全員で「申す申す」と応答する。
音頭取りは、参加者の誰かを指名しつつ、
「魚」とか「鳥」とか「木」とか声を発する。
指名された人は、「魚」と指定されたなら、
「うなぎ」「さめ」「ふな」などのように、魚の名前を答える。
「鳥」と言われれば、鳥の種類を、「木」と言われれば「木」の種類を答える。
答えが出なかったり、既出の答えを口にしたりしたらアウト。
実につまらなかった。
例えばある日、仲の良い数人が集まって「魚鳥木」を始めたとする。
「魚」と指定されたら、「さけ」「たい」「こい」などの答えが並ぶ。
翌日もまたやる。一からのスタートなので、
「魚」と指定されたら、「さけ」「たい」「こい」と前日同様に答えてもいい。
ね、つまらないでしょ。
このモヤモヤを打破する方法が「日替わり魚鳥木」。
●月曜日
「魚鳥木(ぎょちょうもく)、3文字で申すか申すか」「申す申す」
魚→「なまず」「かます」「たかべ」……
鳥→「からす」「めじろ」「つぐみ」……
木→「さくら」「つばき」…… ええっとええっと……。 はい、アウト!
●火曜日
「魚鳥木(ぎょちょうもく)、外来語で申すか申すか」「申す申す」
魚→「シーバス」「テラピア」「ピラニア」……
鳥→「コンドル」「イーグル」「スワローズ」(それ野球でしょ? まっいいか)
木→「メタセコイア」(おおっ!)「ん~~~、ク、クリスマスツリー」(爆笑)
●水曜日
「魚鳥木(ぎょちょうもく)、『ん』を入れて申すか申すか」「申す申す」
魚→「さんま」「きんき」「どんこ」……
鳥→「たんちょう」「インコ」「コンドル」(昨日出たけど、それはありか)
木→「なんてん」「はんのき」「したん」(したん? 何それ? 知らねーー)
といった具合である。
要はアレンジだ。
一から面白い物事を考案するのは容易じゃないが、
既存のありふれた物事に一手間加えるだけで、レベルはアップする。
商品開発しかり、ビジネスモデル開発しかりである。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第310号(2025/2.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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