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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」240 想像してほしい



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<最近の願い> 想像してほしい
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各国がウクライナに武器を供与している。
アメリカやドイツをはじめとするNATO諸国、
さらにはNATO非加盟のスウェーデンやフィンランドまでが……。

それを、「朗報」であるかのように報じるテレビ番組がある。
あるいは、それが「正当」であるかのように語る有識者がいる。
中には、無邪気に「西側の支援」に喝采を送る出演者までいる。

どうかしてるぜ!

ウクライナが「もっと武器を! もっと兵士を!」と呼び掛ける気持ちはわかる。
戦争当事者は必死だ。
だが、第三者がそれに応じることが本当に正しい道だろうか。

武器が供給されれば、戦線は広がり、戦闘は長引く一方だ。
当然、戦死するロシア兵もウクライナ兵も増える。
ウクライナの民間人死傷者もさらに増えていく。

銃火器による殺傷が、どれだけむごいものか、想像してほしい。

戦闘を実際に目にする機会がほぼない日本人でも、想像はできるはずだ。
砲弾は、人の腕を吹き飛ばし、脚を千切り、頭と胴体を切り離し、
内臓や脳味噌を四方八方に飛び散らせたうえで、命に止めを刺す。

想像してほしい。
自分がそうなったら、
自分の家族や恋人がそんな目に遭ったら……。

想像してほしい。
目玉を撃ち抜かれて脳から大量の血飛沫を上げる若いロシア兵の姿を。
戦車に轢き殺され、ペシャンコに潰れてしまったウクライナ市民の姿を。

武器供与は、救いようのない悲劇を、際限なく拡大させるだけだ。

ロシアの非道に義憤を禁じ得ない気持ちもよくわかる。
「こと、ここに至れば徹底抗戦以外ない」という意見もあるだろう。

それでも、戦争を長引かせるのは間違いだ。
人間が冒してしまう、最大の過ちだ。

戦争は絶対にダメだ。
戦争を正当化する理由などない。あってはならない。

火に油を注いでどうする? 燃え盛る火を消すのが周囲の仕事ではないか。
各国は武器供与ではなく、知恵を絞りに絞って、仲裁に奔走してほしい。

最期に、訳知り顔で戦局を語る一部のテレビコメンテーターに一言。
戦争反対を明言しないあなたたちに、プーチンを責める資格などない。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第240号(2022/3.7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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