増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」173 日本人の心?
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<最近の提案> 日本人の心?
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ロックはジャズから生まれてきたが、今や両者は全くの別物である。
その違いの最大要因はリズムだ(と、私は思っている)。
ジャズは4ビート、ロックは8ビートである。
つまりジャズは「ズンズンズンズン」、ロックは「ズズタタズズタタ」だ。
というわけで、8ビート=ロック、というイメージが強いが、
実はもうひとつ、8ビートを基本にした音楽ジャンルがある。
いわゆるひとつの、演歌だ。
北島三郎、八代亜紀、細川たかし、鳥羽一郎、氷川きよし……、
こういった面々の楽曲のテンポの良さは、8ビートの成せる業である。
以上の話を系譜的にまとめると(男系で表現)、
黒人霊歌(曾祖父)→ジャズ(祖父)→ロック(父)→演歌(子)となる。
なお、ロックの兄に当たるのはブルースで、演歌から見れば伯父さんだ。
一方、母方の系譜をたどれば、
演歌の祖母もしくは曾祖母は、日本民謡ということになりそうだ。
あの小節(こぶし)と呼ばれる唱法は、民謡独自のものである。
というわけで、演歌は日米合作の音楽ジャンルであり、音楽市場である。
時折、演歌を「日本人の心」と呼ぶ人がいるが(そう思うのは自由だが)、
成り立ちとしては、ここまで説明してきたとおりである。
もっとも、外国文化を巧みに取り入れて独自の文化を生み出すのが、
私たち日本人の心である、という意味においては、正しい認識かもしれない。
私たちの商品開発やサービス開発も、まだまだ日米合作の余地があると思う。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
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へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第173号(2019/0514発行)より一部抜粋して掲載しました。
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