pickup! NICe日記 第75回 滝上耕太郎さんの「AIがなかなか出来そうもないこと」
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【増田紀彦の講評】
講評:筆者の紅剣士さんは、AIが理解できないことは何かと問い、そ
のひとつとして「死」を挙げています。死ぬことが確定しているのに、
日常において死を意識しない人間の感覚を、AIはなぞることができる
のだろうかと。それを理解させようとすれば、AI自身も「いつかは必
ず死ぬ」機能を実装しないといけないかもしれません。でも、人間は
そんなことをしようとは思わない気がします。不死の創造こそ、人間
のモチベーションですから。そう考えると、手塚治虫や石ノ森章太郎
らが空想した、ロボットとの関わり方に苦悩する人間と、人間との関
わり方に苦悩するロボットの相剋といった事態は生じにくいように感
じます。すべての苦悩の根源には、「死から逃れられない生を重ねて
いる」という事実が存在していると私は考えるからです。
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「pickup! NICeな仲間の日記から」第75回
5月最優秀日記
滝上耕太郎さんの「AIがなかなか出来そうもないこと」
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの投稿から、今回は、増田代表が選んだ
2019年5月 月間最優秀日記をご紹介。
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いまのAIは原始的な感情は持てるところまで来ています。
なかなか楽しみです。
アトムに会いたいです。
何がAIに理解してもらえない(AIに実装されない)かなと思って
考えていたんですが、
死。
死についてはなかなか理解されないだろうなと思っています。
AIは死なない、もしくは死ねない。
人間が死ぬって事はすぐに理解されます。
人間は必ず死ぬんですが、
ずっと死ぬんだって悩んでいる人は、ほとんどいないと思います。
少しばっか遠い未来は考えないとか、
合理的だが認めたくない事実は考えないでいられるとか、
すごい重要な事でも忘れていることが出来るなんて、
AIには、おおよそ不可能な特性によって、人間は必ず死ぬのに一向に平気です。
AIは忘れておくなんて芸当は出来ません。
さて、AIがもてそうもない感情って何でしょうかね。
恋愛沙汰は、真相解明まではまだですが
状況を好転させる手立てぐらいはわかってきてます。
AIに何が無理でしょうかね。
その無理な事って人間には出来るんでしょうかね。
2019年05月27日投稿
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北海道深川市/NICe協力会員・滝上耕太郎(たきがみ・こうたろう)さん
竈屋 滝上研究所 代表
NICe会員情報はこちら
http://www.nice.or.jp/category/members/members-hokkaido
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/nicediary
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