一般社団法人起業支援ネットワークNICe

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<最近の発見>　人望論
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メジャーリーガーのイチロー選手の引退会見を、ちらっと見た。
今後の身の振り方に関する質問への回答だと思うが、
「監督？　ない。だって人望がない」と、言い切る表情が印象的だった。

謙遜ではないだろう。本人は本当にそう思っている様子だ。
彼が、世界中の人々から尊敬されていることは間違いないし、
本人も自覚はあると思うが、それ（尊敬）とこれ（人望）とは違うようだ。

もっとも、メジャーリーグにおける「人望」と、
私たち日本人の社会で認識されている「人望」が、
どの程度一致しているのかわからないので、
彼の発言の正否を一概に論じることは難しいが、
それでも、あえてイチロー選手の人望を検証してみたいと思う。

1．イチローは誠実である。
2．イチローは実績がある。
3．イチローはその実績をひけらかさない。
4．イチローは責任感が強い。
5．イチローは面倒みが良い。
6．イチローは人の悪口を言わない。
7．イチローは周囲に気配りができる。
8．イチローはムードメーカーである。
9．イチローは理想を語れる。
10．イチローは権限を有している。

以上10項目に対して、
そうだと思うなら10点、ややそうなら5点、そうではないなら0点、
という基準で評価をしてみる。オール10なら100点になる。

もっとも、わざわざ細かく採点などしなくても、
ざっと見て、かなり高い点数になるような気がするので、
そんな作業をするまでもないかもしれない。

むしろやるべきは、「イチロー」と書いたところを、
自分自身の名前に置き換えて、各項目に点数を付けてみることだ。

私もやってみた。合計55点……。
実に中途半端でがっかりだ。もっとも合計の得点以上に、
「贔屓目に見ても0点だな」と思う項目が2つあったことが残念だった。
0点の項目があると、確かに「自分には人望がない」と思えてくる。
でも、しょうがない。というか、満点を取れる人なんて、そもそもいるのか？

そう考えると、「人望」などという、
抽象的な価値に振り回されないことが、むしろ肝心だと思えてきた。
そのうえで、0点だった2項目の改善を今後のテーマにしようと思う。

「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、
続けられない。地道に進むしかない」という、
同じ会見の中で語られた、イチロー選手の言葉を信じて。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日（７と14で714（ナイス）！）
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へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
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第170号（2019/0408発行）より一部抜粋して掲載しました。
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