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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」169 「保険」を掛ける



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<最近の提案> 「保険」を掛ける
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ロサンゼルスのダウンタウンにあるホテルの部屋から外の様子を眺めていた。
歩行者の中の日本人の割合が相当に高いと感じた。
なぜ、日本人とわかるのか?

ウェストポーチを巻いて、ガイドブックを手に、
落ち着かない様子であたりをキョロキョロしている黄色人種は、
100%日本人旅行者だからだ。

「危ないなあ」と思った。
どうぞ私を襲って、ポーチの中の貴重品を奪ってくださいと言わんばかりだ。

だからその後、長期の中国一人旅に出かけた私は、
あらかじめスニーカーの靴底に細工して、そこに紙幣を隠せるようにした。

幸か不幸か、これが功を奏した。
私は中国南西部のとある町で悪徳軍人に捕まり、基地に監禁されてしまった。
解放してほしければ、有り金をすべて出せという。
出したら、今度は日本に帰れない。

一計を案じた私は、トイレで靴の秘密部屋に隠した紙幣の半分を
トランクスの中に移し換え、取調室に戻った。
その後も「払えない」と抵抗する振りを続け、
頃合いを見て(相手がピストルに手を掛けた瞬間)、「わかった。払う」と告げ、
ズボンのポケットの中の現金をすべて渡した。
予想通り、「これだけじゃないだろ」と追及された。
そこで観念した(振りの)私は、ズボンをおろし、
トランクスの中に隠しておいた紙幣を渡し、思いっきり落胆してみせた。

成功した。
「今回は特別にこの額で許す」と言われ、基地から出された。
やられた悔しさは一生忘れられないが、
それでも左の靴底に残した紙幣のおかげで、私は無事に帰国できた。

経営に通じる話だ。
Aラインがうまく進まないことも想定してBラインを用意しておく、
程度のことは当たり前であり、
取り組みの難易度に応じて、Cラインも準備しておくべきである。

たとえば、その仕事の納品を遅らせることは絶対にできないが、
納期を守れば、かなり大きな利益になる、などという場合は、
外注先をもう1社用意しておく、だけでなく、
2社とも不調になることも想定して、
3つ目の外注先もスタンバイさせておくことが賢明だ。

もちろん、時間や人員を押さえてくれた2社目、3社目には、
一定の支払いをしなければならない。つまり保険料である。

支出を惜しんで、大金を失う。
そんな事態に陥らないよう、手を打つのが経営者の務めだと思う。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第169号(2019/0314発行)より一部抜粋して掲載しました。
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