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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」160 揚げた看板は、安易に降ろさない



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<最近の文春> 揚げた看板は、安易に降ろさない
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スキャンダルを報じさせたら、週刊文春が断トツ、ということは知っているが、
実際のところ、もう何十年も文春を読んだことはない。
しかし、たまたま見かけた、文春の中吊り広告には、
思わず「まいりました」と、頭(こうべ)を垂れるしかなかった。

何本もある記事の見出しの中でも、一際大きい文字で書かれていたのは……、

『スピリチュアル(歌手)妻の
猛アタックに陥落した
安田純平さんの自己責任』

だった。
心の中の4%くらいが「へー、そうなのか」。
残りの96%は、「いやいや、上手過ぎる。面白過ぎるでしょ」だ。

世間がジャーナリストの安田さんの行動を捉えて、
好き勝手に、自己責任だ、いや、そうじゃないと騒いでいる最中に、
何ともまあ、スッとぼけた角度で、安田さんをイジったものである。

文春には、正義も誠意も品位も感じられないが、
「業界における自社のポジション」に対する、
完璧なまでの「ブレなさ」を見せつけられた思いがした。
ここは見倣うべきところだ。

高級路線だったのに、いつしか低価格商品を扱うようになってしまう。
原料は国産限定と言っていたのに、いつしか外国産も使うようになる。
豊富な品揃えを売りにしていたのに、いつしか売れ筋ばかりを置くようになる。
「どんな依頼も断らない」と断言していたのに、いつしか客を選ぶようになる。
「まめなお付き合い」を標榜していたのに、いつしか客先に足を運ばなくなる。

掲げた看板を、無自覚に、あるいは安易に降ろすことは、信頼失墜のもと。
逆に言えば、いとも簡単に降ろさざるを得ない看板を揚げない事が肝心だ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第160号(2018/1114発行)より一部抜粋して掲載しました。
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