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NICeなビジネスプランコンテスト


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NICeなビジネスプランコンテスト入賞者に協力いただき、プラ ン発想の起点・動機、受賞後の進展、事業実現過程での頑張り どころなどをご紹介。起業・新規事業のヒントに。
「NICeなビジネスプラン誕生秘話」第1回 柳沼美千子さん(福島県須賀川市)



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        「NICeなビジネスプラン誕生秘話」

  第1回
  2013年12月開催 第1回グランプリ受賞
  柳沼美千子さん(福島県)パン工房MANA 代表

  受賞プラン名称
 「山葡萄で作るパンの酵母と米粉のパン開発、
  山葡萄の蔓の栽培やあけび蔓で作るかごの技術の伝承」

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◆受賞翌年に苗100本を植樹して10年計画スタート!

自宅に併設した工房で、自然酵母の開発とパンづくりにいそしみ、
料理教室での指導もしている柳沼さんは、一方、40年以上前から、
会津地方の伝統工芸である編み組(あみぐみ)にも携わっている。

NICeなビジネスプランコンテストでは、こだわりのパンづくりと、
編み組細工技術の保全のための10年計画を発表し、グランプリを受賞した。
この10年計画とは、福島県猪苗代町に確保した500坪の土地に、
山葡萄の苗100本を植樹し、原材料栽培から挑むという壮大なもの。

受賞後の翌年5月には、雪が残る土地を夫婦で開墾し、苗を植樹。
パン開発では同年12月、砂糖を使用しないキクイモパンを
増田代表ら複数の仲間とのチームワークにより商品化させ、
県内の病院や空港、百貨店などで販売。
生活習慣病の予防を心がけている人たちから喜ばれている。


◆NICeなビジコンに夢を託して

柳沼さんがパンづくりを始めたのは、幼い子供のためだった。
「パンやハム、かまぼこなども独学でつくりました。
とにかく食べてみて、美味しければ、パッケージの成分表示を見て、
自分ならどうアドリブできるかと日々取り組んできました。
ひとさまにも差し上げて美味しいと喜ばれるのが嬉しくて。
でも、まさか、販売するなんて最初は考えてもいなかった!」

事業化のきっかけは3つ。ひとつは、商いの町・大阪出身の母親から、
「ものは、対価をもらってこそ、初めてもの」と言われたこと。
2つ目は地域の道の駅から、地元産品を使ったパンづくりを依頼されたこと。
3つ目は東日本大震災があった年の秋、『6次化創業塾』を受講し、
講師を務めたNICe増田代表と出会ったことだ。

応募したプランには、これまでのキャリアとともに、
自分のパンを自分で編んだ籠に載せて提供したい、という夢を盛り込んだ。


◆会津の伝統工芸衰退に危機感を抱き、ないなら自分で!と実行へ

とはいえ、山葡萄は苗を植えてから蔓が採れるまでに、最低7年を要する。
さらに採取した蔓の鬼皮をむき、乾燥させ、なめし、幅をそろえるなどの
仕込み作業も手間がかかる。
なぜ、自分で植樹してまで山葡萄にこだわるのか。

「山葡萄の籠を持っていると、『素敵!』とよく褒められました。
でも6年ほど前、驚くほど高価になっていたことを知ったのです。
高騰の理由を調べてみたら、まず原材料が少ない。さらに職人の高齢化、
そして技術継承の閉塞化です。危機感を持ちました」

さらに安価な中国製品の輸入増加が拍車をかけている。
試しに中国製を購入して分解してみると、
山葡萄に似せた素材のものもあったという。

柳沼さんの心に火がついた。
ならば自分で原料をつくり、技術を継承できるように努めるぞ!と。

柳沼さんは、自分が納得したことに対し即アクションする。しかも勉強家。
編み組もしかり。実家は民芸店も営んでおり、
柳沼さんも蔓製品の製作を手伝うようになったが、その習得方法が凄い。
「売り物の籠をほどいて、仕組みを研究して編み始めました。
わからないポイントや複雑な部分は、籠を売っているお店へ行き、
職人さんの手先を見て覚えて、聞いて、戻って実際に組んでみる。
でも商人の娘なのに、商いのことを知らなかった。
創業塾が開講されると知り、一から勉強しようと思ったのです」


◆想いを発信することで、アドバイスや有益情報が好循環

「震災後の創業塾が楽しくて(笑)。想いを発信する意義と、
発信により返ってくるアドバイスの多さを実感しました」

山葡萄の植樹のコツは、山歩きが好きな友人から教わった。
開墾は、農業短大のセミナーで学んだ農機具の使い方が役立った。

「これまでやってきたことが後で生きてくる。今までやってきたことが、
すべてプラスになる。そう自分に自信を持つことが大切。
相談できる仲間やネットワークは、
これまでのアクションを通じて知り合った人ばかりですから。
どんな経験も出会いも無駄ではない、何からでも学べると思います」

今後は、山葡萄の幹から採れる水の美味しさも、
パンの酵母づくりに活かす予定。

いいもの、美味しいものに徹底してこだわる、
柳沼さんの熱い想いと行動力は、とどまるところを知らない。




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 柳沼美千子(やぎぬま・みちこ)さん/福島県須賀川市
 料理研究家・工芸家
 パン工房MANA 代表
 Facebookページ 
 
 ○プロフィール 1951年1月1日、福島県猪苗代町出身。
 1975年、第17回日本民芸公募展最優秀賞受賞。籐工芸や山葡萄工芸の製
 作と指導を務めつつ料理研究家としても活動。06年、日本ベジフル協会の
 ジュニアソムリエ資格取得。07年、菓子製造業・飲食店営業認可取得。現
 在は東京オリンピックも見据え、外国人観光客向けの新商品開発にも着手。
 
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2017.1.23 配信
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.50




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2020-09-21 | メルマガ

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