一般社団法人起業支援ネットワークNICe

ユーザーログイン
最新イベント


NICeなビジネスプランコンテスト


Business plan Contests
NICeなビジネスプランコンテスト入賞者に協力いただき、プラ ン発想の起点・動機、受賞後の進展、事業実現過程での頑張り どころなどをご紹介。起業・新規事業のヒントに。
「NICeなビジネスプラン誕生秘話」第8回 池田公也さん(栃木県宇都宮市)



■□■───────────────────────────■□■
   「NICeなビジネスプラン誕生秘話」 第8回

 第3回NICeなビジネスプランコンテスト 奨励賞

 池田公也さん(栃木県宇都宮市)
 株式会社デジロウ 代表取締役
 
 受賞プラン名称
『スマホに保存できるクーポン券』

■□■───────────────────────────■□■


◆時代と地域性に則したスマホ有効活用で、小規模経営者を応援

国内外のさまざまな技術プロジェクトに関わり、
Web&モバイルアプリ開発をはじめ、ITコンサルタントとして、
栃木県宇都宮市を拠点に活動する池田公也さん。

2015年12月開催の第3回NICeなビジネスプランコンテストで、
『スマホに保存できるクーポン券』をエントリーし、
2次審査を通過、奨励賞に輝いた。

このプランは、従来通りの紙のクーポン券と、
スマートフォンのクーポン機能を併せ持ち、
消費者は好みのクーポンを利用でき、提供者は運営と手続を
一元管理できるという店舗経営者向けの販売促進サービスだ。

背景には、故郷の中小企業や商店街を応援したいという気持ちがあった。

「時代の流れは、PCからスマホへと変わってきました。
この変化は、小規模経営者にとってチャンスです。
大都市に比べると、まだまだ地方都市はIT化に遅れを取っています。
でも、PCに躊躇していた中小・個人経営のお店も、スマホなら取り入れやすい。
スマホに特化した自社サービスで故郷に貢献したいと思ったのが
そもそも会社設立の動機でもありました」

半面、池田さんは従来通り紙のクーポン券を利用したい客層がいることに着目。
紙とスマホ、その両方に対応できる既存サービスはない。
ならば!と発想したのが『スマホに保存できるクーポン券』だった。


◆障壁を乗り越え、イベント専用マーケティングシステムへと進化

ビジコン後の2016年2月の商品化を目指して開発を進め、
クーポンの二重使用防止策をクリアするも、
かかるコストや、アップルの審査の壁は厚く、
サービス拡大の難しさを徐々に感じるようになる。
だが、池田さんは諦めず、次の一手を模索した。

ほどなくして、地元の経営者仲間との会話の中で、
「地域イベントを盛り上げたい」
「お客さんにアンケートを取って声を聞きたい」
「イベントの集客、協賛を募るのが厳しい」などの課題を聞き、
開発を進めていた技術の一部も活かせると、さっそく着手。

そして同年11月、イベント専用デジタルマーケティングシステム
『でじろうサーベイ』をスタートさせた。

これは、イベントやコンテストなど、来場者にQRコード付きチケットを配布し、
来場者が楽しみながら気軽に、スマホでアンケートや人気投票に参加。
主催者側はITの専門知識がなくても運用しやすく、
リアルタイムで表示される集計・分析・結果も、
10種類以上のグラフにより、隠れた特性が明確化。
同時に、スマホ上に企業や商品PRもできるため、協賛企業にとっても魅力大だ。

地元の商工会議所のイベントを皮切りに、この10カ月未満で
『でじろうサーベイ』利用者数はすでに5000人を突破したという。


◆生の声を直に聞き、経営課題解決・地域活性化に貢献

「栃木県内は地域の手づくりイベントも多く、またスポーツも盛んです。
田臥勇太選手の所属するバスケチームやアイスホッケー、ロード、サッカー、
野球などのプロチームもあるので、試合やイベントの盛り上げにも貢献して
地元チームを応援していきたい」

9年間、地元を離れていた池田さんだが、
実家が石材店を営んでいることもあり、旧知の経営者の輪に
温かく受け入れていただけたと感謝の念も強い。
「とかくエンジニアは自分がつくりたいものに偏りがちですが、
『こんなのできたら』とニーズや課題を見聞きさせてもらうことで、
喜ばれるものへと意識が向けられます。その意味でもありがたいです」

そんな生の声に応え、さらにもうひとつ、
消費者と店舗をつなげる『デジロウ コネクト』を
今夏テストスタートさせる計画も。

まもなく公募概要が発表となる第5回NICeなビジネスプランコンテスト。
池田さんは2度目の2次審査通過へ向け、着々と前進中だ。


┌───────────────────────────────┐
 池田公也(いけだ・ともなり)さん/栃木県宇都宮市
 株式会社デジロウ 代表取締役
 http://digirow.com/
 
 ○プロフィール 1976年3月9日、栃木県宇都宮市出身。
 中学時代は柔道部の主将を務め、黒帯有段者。大学は工学部建築学科に進学
 するも、インターネットに興味をもち進路変更でカリフォルニア大学へ。Ja
 cobs School of Engineeringで計算機科学の学位取得。帰国後は米国企業の
 日本法人に3年勤務し、2006年にフリーランスの技術コンサルタントとして独
 立。自社オリジナルサービスの開発販売を機に、2012年、故郷へUターンし法
 人化。2017年1月に経済産業省の『サービス等生産性向上IT導入支援事業・IT
 導入支援事業者』の認定も受け、小規模企業や個人店のIT化をサポート。
 └───────────────────────────────┘


2017.8.21 配信
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.57



NICeとは? NICeの合言葉は「つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!」。全国のみなさんがつながる場として、登録&利用無料 のSNSを提供しているほか、全国各地で交流会や勉強会などリアル活動を開催しています。どなたでも参加歓迎です。
SNSは登録もご利用も無料ですのでどうぞお気軽にご参加ください。登録ご希望の方はこちら「初めての方へ」をご覧のうえ ご登録をお願いします。
Contents
2024-03-21 | メルマガ

プライバシーポリシー
お問い合わせ