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NICeなビジネスプランコンテスト入賞者に協力いただき、プラ ン発想の起点・動機、受賞後の進展、事業実現過程での頑張り どころなどをご紹介。起業・新規事業のヒントに。
「NICeなビジネスプラン誕生秘話」第14回 高木千歩さん(新潟県十日町市)



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   「NICeなビジネスプラン誕生秘話」 第14回

 第5回NICeなビジネスプランコンテスト 準グランプリ

 高木千歩さん(新潟県)
 妻有ビール株式会社 代表取締役
 
 受賞プラン名称
「クラフトビールで町おこし 『妻有ビール』プロジェクト」

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◆地域おこし協力隊で培ったつながりを活かし、初のクラフトビール醸造へ

2017年12月開催の第5回NICeなビジネスプランコンテスト本選で、
「ひとりでも多くの方にお越しいただき、呑んでいただきたい」と
笑顔で訴え、準グランプリを受賞した高木千歩さん。

この2カ月後の18年2月、高木さんの思いが込もった
地域初となるビール醸造所から、『妻有ビール』がデビューした。

妻有(つまり)とは、新潟県南部の十日町市と津南町からなる
昔ながらの地域の総称だ。東京育ちの高木さんは2011年から3年半、
両親の出身地・十日町市で地域おこし協力隊員として活躍。
多くの人とつながりを築き、
協力隊卒業後は、地産地消をテーマにした飲食店を市内に開店した。
店長を務める中で、観光客から「十日町のクラフトビールはないの?」と
たびたび聞かれたことが、事業化を夢見るきっかけになったという。

そもそも高木さんは、会社員時代から、
美味しいと聞けば、その地へ呑みに出向くほどのクラフトビール愛好家。
しかし、十日町にクラフトビールはなかった。

調べると、30年ほど前はホップの農場があったという。
「ということは、気候的には栽培に向いているのでは? 実現すれば、
中山間地の農業支援にも地域活性につながる!」。高木さんの心に火が点いた。


◆自身が美味しい!と思う12カ所の醸造所を巡り、実現へ向け準備

仕事の合間をぬい、全国の醸造所へ出向いてヒアリングを重ねるも、
その製造設備や規模を目の当たりにし、手が届かないと落胆。
それでもあきらめず、リサーチを続け、
15年、山梨県甲府市で、後に高木さんが師匠と仰ぐ丹羽智氏と出会う。
商店街の空き店舗を利用し、コンパクトかつ低予算な醸造所を実現し、
そのうえ、数々のタイトルを受賞している醸造家だ。

丹羽氏からアドバイスを得て、事業計画作成に着手。
16年7月、十日町市ビジネスコンテストで、
第二創業部門賞・女性起業家賞受賞を機に、事業化へ向け本格始動した。
とはいえ、工場建設、醸造設備、原材料、資金、製造免許取得など、
課題は山積。協力隊員時代の人脈と持ち前のバイタリティで、
地域内外の人たちの協力と応援を得ながら、1歩1歩、準備を重ねた。

そして17年11月末にようやく製造免許を取得。
その10日後に、NICeなビジコン本選に登壇したのだった。


◆原材料の生産で耕作放棄地解消へ&通年イベントで地域活性化に貢献

準グランプリ受賞後も休む間はなく、設備工事、工場内のお披露目会、
初仕込みと、まさに佳境。そして18年2月、雪まつりを皮切りに
地元のさまざまな冬イベントで販売、大盛況だった。
また、5月には東京での催事、群馬県高崎市のビールフェアにも出店する。
十日町から応援バスツアーが企画されるなど、地元の応援も熱い。

「本当にありがたいです。ひとり運営ですが、実に多くの方が
関わってくださっています。予想以上の売れ行きで、
嬉しい悲鳴を上げつつですが、人と直に接することで、
教えていただくこと、予想外のことも多々あって、毎日が勉強です」

グラウラー売り(蓋つき瓶での量り売り)もそのひとつ。
「近所のおじいちゃんが、『うちでも呑みたい。売ってくれないかなぁ』って。
あぁ、これはもうおじいちゃんの情熱に応えねば!と、
瓶売りは考えていなかったのですが、急きょ、5月から始めました(笑)」

ビール需要が落ち込む冬でも、地元はイベントが多くありがたいという。
さらに今年の夏、前回は国内外から約51万人もが来場した
3年に一度の世界最大級のアートイベント
『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』が開催される。

「うまい!」の声が、妻有にこだまする
夏は、すぐそこだ。


▲ 八角神輿をイメージし、鳳凰と麦をあしらった妻有ビールのロゴ。
右写真は高木さんfacebookプロフィール写真から
▼2017年12月開催 第5回NICeなビジネスプランコンテスト本選。表彰式後、右からふたりめ


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 高木千歩(たかぎ・ちほ)さん/新潟県十日町市
 妻有ビール株式会社 代表取締役
 https://www.facebook.com/tsumaribeer/
 
○プロフィール 1973年4月27日、新潟県出身、育ちは東京。
幼少の頃から訪れる両親の故郷にいつか暮らしたいと思っていた。クラ
フトビール好きが高じて、日本地ビール協会「ビアテイスター」資格を
取得。2011年から2014年まで地域おこし協力隊員として赴任。任期終
了後、4名の仲間と地産地消を目指し飲食店を開店。地域初のビール醸造
の夢が膨らみ、2016年から『妻有ビール』プロジェクトへ向け始動。
2017年1月に会社設立。同年2月から2カ月、丹羽氏のもとで技術研修。
11月、製造免許交付。12月にNICeなビジコンで準グランプリ受賞。
2018年2月「十日町雪まつり」で販売開始。5月には県外初のイベント
出店も予定(お知らせ情報を参照)。現在は、地元産の蕎麦を使った『そ
ばエール』、『豪雪 ペールエール』『めでたし ゴールデンエール』の3
種を製造。音楽もライフワークで、サックス奏者として地元ライブ出演も。
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2018.5.21 配信
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.66



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2020-09-21 | メルマガ

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