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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」109 長距離列車の座席と壇蜜さん



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<最近の夢想> 長距離列車の座席と壇蜜さん
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新幹線をはじめ長距離列車の座席は、おおむね180度方向転換できる。

すいている時、前の席を自分の方に向け、脚を投げ出せるようにとの、
鉄道会社の配慮ではないことくらいは、理解している。
あの機能は、3、4人、あるいは5、6人のグループが乗車した際、
向かい合って談笑できるようにとの配慮である。
と、今の今まで本気で信じてきた。

だが、その解釈は、ほぼ100%間違っている。

列車は終着駅に着くと、今度は反対方向に向かって発車することになる。
その際、くるっと回せば、座席は常に進行方向を向くというわけだ。
たまたま東京駅の新幹線ホームで、係の人たちがその作業をしているのを見て、
今さらながら正解(恐らく)に到達した次第である。

さて、東京駅と秋田駅を結ぶ秋田新幹線という路線がある。
といっても、専用の軌道があるわけではなく、
盛岡までは東北新幹線の線路を使い、その先は複数の在来線に乗り入れる。
この方式により建設コストは抑えられたが、半面、妙な事態をもたらした。

盛岡で東北新幹線と分かれた秋田行き「こまち」は、
途中、角館などを経て、大曲に着く。大曲の次が終点の秋田だ。
ところが、大曲を出発する際、「えっ、ウソ」という事態が発生する。
なんと、列車がバックし始めるのである。
初めて乗った人は、「わっ、東京に戻ってしまう」とパニくることになる。
もちろん、東京に戻ったりはしない。

「Y」の字をイメージしてほしい。字画の右上が、通ってきた角館。
下が今いる大曲。そして左上が次に向かう秋田という寸法だ。
そのせいで、大曲から秋田に向かう乗客は、全員が後ろ向きになる。
ホームから見送っていても、笑いを禁じ得ない光景である。

あの「逆向き新幹線」は、どうにかならんのかと、常々思う。
座席のメカで解決できないのなら、せめて言い訳の一つでもしてほしい。

「次は終点秋田です。ここからお座席は進行方向と反対向きになります。
日ごろ、皆さまは一生懸命に前を見て、
暮らしに、お仕事に、また勉学に励んでいらっしゃることと存じます。
終点秋田まで短い時間ではございますが、今、通って来た線路を眺めつつ、
皆さまの人生を振り返る機会にしていただけましたら何よりでございます」。
と、車掌がアナウンスしたらムカつくが、
秋田出身のタレント・壇蜜さんの声でテープが流れたら、ちょっと嬉しいかも。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第109号(2016/10/7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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