増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」108 どんな道を歩いていくのか
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<最近の発見> どんな道を歩いていくのか
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旧い仕事仲間から、事務所移転の通知が届いた。創業してそろそろ40年。
すごいものだと感心しながら、挨拶を読んだ。
その会社、株式会社文字道(もじどう)という。
もともと写真植字の専門会社だ。と言っても、わからないかもしれない。
昔の印刷物の文字は活字を組んでつくっていた。
今の印刷物の文字はデータでつくっている。
その活字とデータの中間の時代、時期にすると1970年代から1990年代前半、
印刷物の文字は、ほぼ写真植字をもとにしてつくられていた。
時代は変わったが、社長の伊藤さんは、
文字の美しさと印字の可読性の高さを一貫して追求している人だ。
印刷の世界に技術革新が起こるたびに業容を改革し、
そのつど、時代にそぐわなくなった社名も変更してきた。
「文字道」は、たしか4回目の社名だと思う。
だが、もう社名変更はないだろう。
文字の道を極めるという普遍的な使命にたどり着いているのだから。
あらためて、自らの仕事に「道」の文字を付けることのできる、
伊藤社長のひたむきさに心惹かれる。
自己の使命を確認したいとき、あるいは自社の事業領域を確認したいとき、
「私(我が社)は、どんな道を歩んでいるのか、歩んでいくのか」と、
自問してみるといいかもしれない。
接客道、行政道、建築道、映像道、化学道、取材道……。どんな道も美しい。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第108号(2016/9/14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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