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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」33 スクーターは誰が乗る?





お盆が近い。お坊さんたちも忙しくなる。
熱心なお坊さんは、1日に50件以上の檀家を回る事もあるそうだ。
そうなると移動が大変だろうと思うが、大丈夫。スクーターがある!

お坊さんは地域に根ざしているから、長距離移動はしないし、
行き先は個人宅が多いから、駐車の手間がないほうがいい。
とはいえ、法衣を纏って、バイクにまたがるのはさすがに厳しい。
ということで、スクーターが重宝されている。

というか、もはやスクーターといえば、お坊さん専用車両の観すらある。
お坊さん以外では、小太りの中高年男性(主観混じり)が、
比較的排気量の大きいタイプを、乗り回すくらいだろうか。

調べてみたら、スクーターメーカーは、まさにそういった人々を狙って、
性能やデザイン、価格などを決めているそうだ。なるほどねえ。

さて、ここからが問題。

販売対象がきっちり絞られているように見えるスクーター市場を
もっと拡大するためには、どうしたらいいのか?

A.お坊さんや中高年男性以外の層を狙う。
B.お坊さんや中高年男性に、もっと浸透させる。

もちろんAという選択肢はある。が、ここはBに限定して考えてみたい。
考えてみたいと言っても、私が、一人で考えてもつまらない。
みなさんの社内や仲間うちなどで、ブレストしてみてほしい。

Bに取り組むと、今まで「わかっている」と思っていた顧客のことが、
意外とわかっていなかったことに気付いたり、
今まで知っていた顧客の姿とは違う面が見えてきたりする。

ビジネスは「誰に売るのか」の正否で結果が分かれる。
そういうと、すぐに、新たなセグメントを探したくなる。だがまずは、
「現在の顧客層の中の、こういうニーズを持っている顧客に売る」
という視点で、新商品や新サービスを考えてみよう。

商売は、えてして「灯台もと暗し」だったりするものだ。


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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)にお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第33号(2013/08/07発行)より、抜粋してお届けしました。
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