増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」4 組み合わせで、損して得取れ
パスタ好きの私は、フェデェリーニ、スパゲッティーニ、
リングイーネの3種類を自宅に常備している。
いずれも、イタリアのブランド『DE CECCO』の製品。
青いバッケージのパスタといえば、思い出す人も多いのでは?
この『DE CECCO』、高品質なのに、最近はとにかく安い。
スーパーなどでは500g入りの袋が150円を下回っている。
『円高差益還元。DE CECCO 1袋110円』というセールスも見た。
おそらく『DE CECCO』を扱う多くの店は、
粗利などあるかないか、もしくは明らかに原価割れで販売している。
と、いったところだと思う。それでいいのだ。
『DE CECCO』だけを茹でて食べる人など、いないからだ。
パスタを買えば、ソースを買う、オイルを買う、アンチョビを買う、
ベーコンを買う、具材にするための野菜や魚介類も買う。
これらの商品の価格には、しっかりと粗利が入っている。
10円損して510円取り返せば、結果500円の儲け、である。
この作戦は、ほかの業種に応用しても十分有効だ。
もし、自分が単一の商品しか扱っていないのなら、
その商品と組み合わされる商品を持つ他者と組めばいい。
知り合いの行政書士は、普通なら何万円かの値をつけるはずの、
会社設立手続き代行を無料で行っている。
その代わり、会社設立後は彼が紹介する税理士を使ってほしいと。
行政書士と税理士との間にキックバック契約があるということだ。
「不可分な関係」を探れば、誰にでもできるオペレーションである。
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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に
NICe正会員・協力会員・賛助会員の皆さんへお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第4号(2012/05/14発行)より、抜粋してお届けしました。
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