第8回 NICe関東 頭脳交換会レポート
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2012年3月8日(木)、東京・港区の女性就業支援センターで、第8回NICe関東・頭脳交換会が開催された。頭脳交換会とは、プレゼンテーターが抱える悩み・課題などを聞き、異業種・異世代・異地域のみんなの頭で考え、ディスカッションし解決策をさぐっていくNICe流の勉強会のこと。今回は、その特別版として、「即実践!!素質統計学プチセミナー&頭脳交換会」を企画した。前半は、NICeの横山岳史氏による素質統計学のプチセミナーを受け、人の素質ベクトルの特徴と傾向を学び、後半で、それを実際の営業シーンでどう活用するか頭脳交換していく。東京都内を中心に、埼玉県、千葉県、神奈川県、そして福島県から合計14名が参加し共に学んだ。
■オープニング
実行委員長代理の
長谷川豪氏のあいさつに続き、
横山岳史氏の素質統計学プチセミナーがスタート。
▲講師&プレゼンテーターを務める
横山岳史氏
■素質統計学プチセミナー
「後ほど頭脳交換で、素質統計学のスキルをどのようにビジネスで生かすかを話し合っていただきます。まずはその前に、素質統計学とは何かをお話ししますので、よろしくお願いします。素質統計学をご存じの方?」と参加者に挙手を求めた横山氏。ほぼゼロに近いことを確認し、さっそくレクチャーを開始。
チームビルディングをどうするか、セールストークはどのようにしたら効果的か、お客さんへのアプローチをどうしたらいいかなど、様々なビジネスシーンに対応したハウツウ本もセミナーも多々あるが、実は、それらで使われている源流にあるのが、素質統計学だという。素質とは個々の人にあるもので、60年以上に渡り膨大な数の人をリサーチし統計立てて確立された方法論のこと。それをビジネスで利用できるためここ最近着目されている。
【大分類の4ポジション】
どのようなシーンで利用できるのか。たとえばチームビルディングの場合、どのような人材構成にすれば良いのかというと、4種類の人がいればまかなえると横山氏は述べた。
・営業に特化した人
・営業が取って来た仕事を社内外にサポートする人
・どういうのもを売っていくか企画する人
・それらを統括するディレクター敵な人
この4人が組めば良いチームが成り立つと言われているが、この4種類の人は、素質と非常に関連している。「たとえば、この4種類の人たちがどんな人だとイメージしますか?」と参加者に問いかけ考えさせた。
・営業:先方に飛び込める人、イケイケな人
・サポート:ソフトな人、人と人とをつなぐ人
・企画:頭を使う人、頭脳プレイヤー
・ディレクター:頭脳であり全体を見る、把握する人
営業に特化している人間がディレクターするのは大変。その逆も然り。だが、それぞれのポジションに適した人と組むと非常に楽に進行する。これが、素質統計学素では4ポジションと呼ばれるものであり、以下のような名称がついている。人は、必ずこの4種類のうちのひとつにカテゴリーされているのだという。
・営業/クイック
・サポート/アジャスト
・企画/ブレイン
・ディレクション/ディレクター
また、それぞれの行動スピードは記載順上位ほど早くなる。クイックとアジャストは行動を起こす人が多く、ブレインとディレクターは頭を使うが多い。
ここで横山氏は、自身が講師として受け持っているセミナーで、この4ポジションの応用編を紹介した。
受講生の座席の配置を、素質統計学から決めているそうだ。
営業(クイック)は、講義中の反応が良く、ノリもいいので、前方に着席させる。逆にこのポジションを後方の席に指定すると、周りの様子を気にしてしまうのだという。空気を読まずに気にしないでいいよとセッティングすることで、本領を発揮できるのだ。また、ブレインやディレクターを前方の席に指定すると、様子をうかがってしまい、かたまってしまうことが多くなる。後方の席を指定すると、全体を把握できるので、本領を発揮できる。
「自分はどのポジションだろう」
「おまえはアレだろう」とあちこちで声が上がった。
「後ほど、みなさんそれぞれの素質を調べてお伝えます」と横山氏。
ちょっとドキドキ。
【4ポジションと3タイプの価値観の掛け合わせで強いチームに】
クイック、アジャスト、ブレイン、ディレクションの4ポジションのほかに、
もうひとつ大きく分類できるのが、価値観という要素だと講義を続けた。
価値観要素での3タイプ
・H型:人柄志向/いい人になりたい、いい人に思われたい
・E型:結果目的志向/結果をちゃんと出したい
・A型:自由と権力志向/自由で権力を持ちたい人(権力がないと自由になれない)
さきほどの座席配置の実例に、この3タイプ別の価値観要素が加わるとどうなるのかを紹介した。
人柄志向のディレクターの場合は、後方の席に配置すると、周りの様子を見ながら講師のフォローまでしてくれる。結果志向の場合は、セミナー受講の結果目的が明確なため、講師にかなり厳しい。が、教えるべきものを提供するとその分の評価も明確にしてくれる。自由志向の場合は、講義時間が長いとあきてしまう。が、楽しんでいれば、雰囲気を明るくつくってくれ、ムードメーカーになってくれる。それを知った上で、セミナーのプログラムや座席指定を計画するのだと述べた。
続いて、3タイプの価値観それぞれの短所と長所を解説。抜粋すると以下の通り。
・人柄志向/いい人になりたい、いい人に思われたいがために、一歩間違えると日和見主義となり、チーム内でもめごとを起こすこともある。だが信頼や関係性を重視してくれる。
・結果目的志向/人とのコミュニケーションが少し苦手で、ぶっきらぼうな印象に。だが、結果の損得は金勘定だけでなく、人のために、という目的に対しても大いに力を発揮する。本音でしゃべりたい。熱い。直球勝負をオブラートに包むとすごくいい感じになる。
・自由と権力志向/とにかく雰囲気なので、あきっぽい。束縛せずに自由に動かすと力を発揮する。
これら3タイプの価値観と、4種類のポジションをうまく掛け合わせると、互いに力を発揮し、補完し合い強いチームが完成するのだ。
【価値観別に響く、キャッチフレーズ】
これらをもとに、素質統計学の価値観別に響く商品キャッチフレーズについても横山氏は解説した。
例に挙げたのは、よくある“値引き”というキーワードだ。結果志向の人は、損か得かを重視するので響きやすい。一方で、人柄志向の人は、信頼や信用を重視するので、「また値引きするんでしょう?」と飛びつかない。自由と権力志向の人は、華やかさを重視するので、値引き=華やかではない、ために響かない。また、異なる価値観の人たちで商品キャッチを考えようとすると、意見が異なることが多い。ちなみに、日本人の割合は、人柄志向35%、結果志向40%、自由権力志向25%といわれている。それらを考慮し、商品名やキャッチコピーなどを作成するといいという。
また実例として、トラブルがあった場合の謝罪の仕方。相手のポジショニングによって自分の振る舞いを変えることで、関係性がスムーズになる。
・人柄志向の相手/上司と一緒に謝罪に行く(上司=信頼を示すことで効果的)
・結果志向の相手/上司と一緒だと逆効果。解決に向けた提案を持ってひとりで行く(解決策=結果を示すことで効果的)
・自由志向の相手/呑みにいきましょう!が効果的
「あるある!!」と参加者から納得の声が。
さらに、保険会社やカード会社から送られてくるダイレクトメールも、一様の誌面構成・デザインではなく、素質統計学から考慮された複数のパターンがあると横山氏が述べると、多くの参加者から「え〜〜〜っ!?知らなかった!」と驚きの声が上がった。
保険会社やカード会社は、なぜ個人のポジション&価値観を把握できているのか? なぜなら、個人の素質は生まれた年月日からわかるのだという。またしても、参加者から「え〜〜〜っ!? 誕生日?」と驚きの声が上がった。
「誕生日と言うと、一気にうさんくさくなりますよね(笑)。でも、誕生日からわかるのです」と横山氏はその裏付けを説明した。自身もまた素質統計学と出合った当初は、“誕生日”に疑問を抱き、抵抗感があったという。しかし、学ぶうちに膨大なデータに基づく統計から分析されたものだとわかり、さらに勉強するようになり、今ではビジネスシーンだけでなく、あらゆる関係性において役立つコミュニケーションツールと言えると述べた。
さらに、一見うさんくさそうな“誕生日での判別”を覆い隠し、いかにも会話から導き出したかのような、研究したかのように見せているビジネス系のツールや各種セミナーが世の中に数多く存在しているかを説明。具体名が挙がると、またしても参加者から「え~~~っ、あれもか!?」と驚きの声が上がった。
【ハチ公での待ち合わせ。素質学の違いで立ち位置は異なる】
応用できるのはビジネスだけではない。プライベートなシーンでの実例を挙げた。
たとえば、カップルのお買い物シーン。お買い物に夢中になっている女性と、待っている男性。よくあるパターン。
男性/まだ?
女性/うん、まだ。
男性の本意は「もう帰ろうよ。疲れた」だが、女性が結果志向の場合、「まだ?」と聞かれているので、「まだ」と答える。
それが何回か繰り返されたあとに、半切れ状態でまた男性が声をかける。
男性/あとどのくらい?
女性/10分ぐらい。
男性の本意は「もう帰ろうよ〜。いい加減にしてよ」だが、女性が結果志向の場合、時間を聞かれているので、時間で答える。だが、結果志向の女性はちゃんと10分で店から出てくるという。参加者からは「うん、あるある!」との声が。
もうひとつ。「じゃ、外で待っているね」という場合。
結果志向の人は、ちゃんと店のすぐ近くで待つが、自由権力の人は、外は外でもちょっと離れた場所でも外だという考え方なので、外で自由に振る舞っているため、いるであろうはずの場所にいないことが多い。
自分がどのパターンで、パートナーはどのパターンか、わかっていれば、それに応じていればいいのだが、知らないと、いるはずの場所にいないため、「外で待っているって言ったじゃん!」「ここだって外じゃない!」ともめることに。参加者からは「うん、そうそう!」との声が。
また、ハチ公の前で待ち合わせをした場合。「ハチ公の前は人が多いから、目の前だと迷惑になる。ちょっと離れたところで待つ」のが人柄志向。「ハチ公の前と言えばハチ公のまん前!」で、ハチ公の前に立つのが結果志向に多いと述べると、またしても参加者から「あ~~~っ、あるある!」との声が。
「ビジネスだけでないのです。プライベートでも当てはめられます。学んで一番良かったことは、自分のストレスがなくなったことです。喧嘩をしなくなる、ストレスの要因が減る。そしてチームを構成できる。もめそうなメンバーの配置を換えると、もめなくなります。自分のストレスがなくなると、余裕も出てきます、堂々と話せるようにもなります。相手がどうではなく、自分の振る舞いを変えるだけで関係が変わるのです。それが素質統計学です。不思議に思うかも知れませんが、こういうものがあるということを覚えておいていただければと思います」
●質疑応答
Q:価値観は3分類でしたが、どれも自分の中に思い当たることありますよね?
横山氏:あります。大まかに3分類で話しましたが、誕生日でわかるのは144種類です。もっと詳しくわかります。たとえば、結果志向ですが、自由寄りの結果志向の場合は、目的が人のためとシフトしています。結果=お金や自分のためではないんです。人柄志向よりも、より人のために尽くす傾向があります。
また、本質と表面というのがあり、本質は本来持っているもので7割を占めます。それはリラックスした時に出ます。表面は、ビジネスの時に出ます。本質で生きた方が楽です。
Q:素質は、環境で変わるのか? 性格のようなものなのか?
横山氏:目的がシフトチェンジすることはありますが、本質は変わりません。行動は変わっても、本質は変わりません。人のためにやった方が得と思えば、行動できるのです。
Q:国や人種による違いは?
横山氏:不思議なことにあります。中国は結果志向が5割。イタリアは自由権力志向が6割。誕生日なのになぜぶれるの?と不思議でしたが偏っているんですね。
Q:素質統計学の根本的な目的は?
横山氏:自己理解です。どういう人でどういうことが得意で、どういうものにストレスを感じずにできるのか。または、どんな過ちを犯しやすいか、どんな人に厳しくしてしまうかを理解することです。本来は自分磨きのツールですが、ビジネスで活かせるのでビジネスツールで使われることが多いです。
Q:法人の設立日にも当てはまりますか?
会場:ほ〜〜〜!
横山氏:そういう取り組みをしている方もいます。陰陽五行思想と源流は同じです。ライフサイクルもありますし、何歳頃に病気になるとかも。
会場:ほ〜〜〜!
横山氏:ちゃんと照らし合わせると、素質統計学と陰陽五行は同じです。
Q:これを勉強するのに大学講座などはあるんですか?
横山氏:専門で研究している大学はありません。私は一般社団法人 協創育機構の理事をしていて、そこでセミナーをしています。会社や個別カウンセリングもしています。ほかに心理学の要素もあるので、自分のポテンシャルを出せない人を改善するカウンセリングと合わせてセミナーをしています。
Q:12×12で144あって、1年365日。ということは、誕生日は違うけれど、同じカテゴリーに入ることもあるのですね?
横山氏:はい。ひとつの価値観にさらに4つ分類があり12個。本質12と表面12があるので144。もっと踏み込むと、数字は増えます。大きく分けると価値観とスピード感の得意分野の4要素です。
Q:同じ生年月日は同じ?
横山氏:はい。
Q:逆に生年月日は違っても同じな人もいる?
横山氏:はい。
Q:未来予測もできる?
横山氏:はい。計算式は出来上がっています。
Q:どれくらいトレーニングすればわかるようになる?
横山氏:私でどのくらいだと思います? 存在を知ってから2年、本気で勉強して半年です。
Q:本気というのは、どのくらい?
横山氏:週に10時間くらい。本を読むだけでなく、いろんな人にあって価値観を聞いたり、グループワークをしたりしています
Q:これからプラスに動きたい場合に使えそうですが、立て直しに役立つのか?
横山氏:ヒントになると思います。なぜストレスになるのかを知ることができます。とっかかりにはなります。現在、エニアグラム9つの性格も勉強しています。行動特性というよりは何に怖がって行動しているかをひもとく心理です。それとあわせるとかなりカウンセリング力が上がると考えています。
Q:計算式は固定? どうやって入手するの?
横山氏:早見表は5年に1回更新して配布されるもので、発行元はアメリカです。そこと契約しているところがいつくか国内で発行しています。
Q:バイオリズム、四柱推命とか、同じですか? 親戚のようなもの?
横山氏:ほぼ同類。
Q:占い師ではない?
横山氏:ではありません(笑)
■頭脳交換
休憩をはさんで、2グループに分かれて着席。まずは、初参加者も多いことから自己紹介タイム。続いて、頭脳交換会についてのルール説明があった後、話し合うテーマについての質疑応答。
テーマ「“自称”最強のツールをどう生かすか」
現在、横山氏はどのようなビジネスシーンで素質統計学を生かしているか。
横山氏は、以下の3シーンで素質統計学を活用している。
・素質統計学セミナー
・別のテーマで講師をする時にコミュニケーションを円滑にする際に活用
・素質鑑定&アドバイスや悩み相談(個人向け)
Q:個人客はどうやってみつけるの?
横山氏:べたです。知り合った人に、こういうのやっているよと。特に告知はしていません。
Q:ビジネス展開の時の相場感としては?
横山氏:個人の平均は15000円(60分/1回)、セミナー30分で2,000円
Q:どうして学ぼうと思ったのか?
横山氏:どんなに話していてもわかりあえないことがあるなと。トラブルの原因を真剣に考えた時に心理学を学ぼうとツールを探している時に出合いました
Q:ビジネスに生かすという場合、たとえばどういうこと?
横山氏:セミナーなどの直接商品というよりも、資源として生かしたいと思っています。ネット環境をコンサルティングする時に、キャッチコピーの提案に生かすなどです。素質統計学そのもののセミナーというより、ビジネスの中でどのような材料になれるか。既存のビジネスの中に付加していきたいのです
Q:Web屋さんにこのメソッドを教えて生かしてもらうとか?
横山氏:はい。そうです
●2グループに分かれて、15分間のディスカッションがスタート!
筆者が参加したグループAでの主な意見、アイデア
・リトルリーグをつくる
・教育、モンスターペアレンツ対策
・クラブ活動、強いチームづくり、常勝軍団
・複数のメンバーが居る集団ならなんでも適応できる
↓
・キャプテンやポジション打撃順だけでなく、内面的なチームの役割軸で組み合わせると心地よいのでは?
・人には必ず役割がある→落ちこぼれができない。学校
↓多様な基準がある!
・学校のクラス分けって、どんな分けかたをしているんだろう?
逆に4タイプ居ればいいのだから、クラス編制を最初からそうすればいいのでは
クラスはIQで散らしているらしいと聞いたことがある
・それにプラス4ポジションで分ければ、よりいいのでは
・運動能力も加えるとさらに面白いと思う
・太平洋戦争時の軍幹部には営業タイプが多かったのでは
・幹部はそうじゃないと出世できなかったかも
・歴史をあらい直すことに生かせる。こういうチーム構成だからこうだった、と
↓
・大企業、老舗とか、歴史ごとに代替わりしたチームメンバーの分析をして、事例にする。
ブリジストンがタイヤに転換した時のメンバーとか
●発表タイム
Aチーム
・教育の現場でポジション構成に役立てる
学級編成、部活、スポーツクラブなど
・成功事例を歴史的に振り返り、長い企業の幹部たちがどのようなピンチでどのようなメンバーで乗り超えたか。プロジェクトごとにわかるとよりリアル。
・世代別、進学塾のクラス分け、成功営業データとしても活用できる。結婚相談にも活用できる
Bチーム
・創業のタイミング、運気がいい時にHPを立ち上げる。名刺や印刷物、企業キャッチと合わせてコンサルする
・採用の時に、今いるメンバーに足りないポジションを持って来る
・塾、生徒情報を先生に提供して成績を伸ばす
・パートさん同士のトラブルがあるところ
・アプリがあればと、企業のHPにセットすると集客率あがるのでは
フリートーク
・自分のタイプがわかって、相手もわかれば、名刺やキャッチコピーなどの相性の善し悪しも判るのでは
↓
子どもを産む日を選ぶとか
↓
結活パーティとか、
成婚率があがる
↓
出産から最期までイケる
↓
日本は少子化なので、インドなどの海外に売れるのでは
↓
横山氏:ご意見ありがとうございました。今日ご参加のみなさんには、各自の分類をお土産にお持ち帰りいただきます
↓
懇親会に出られない人は?
↓
では、発表します!
(しばし場内がざわつく)
↓
続きは懇親会で!
■講師&プレゼンテーター 横山岳史氏の感想
「今回のNICe関東は、横山にとって、特別な会となりました。素質統計学のミニセミナーと頭脳交換のプレゼンテーターの2本立だったからです。
まず、ミニセミナーを開催させて頂いたことに感謝します。こうした機会がないと、頭脳交換のプレゼン対象としても、ピンとこない代物だったと思いますので、とても助かりました。
ビジネスでの使いどころ、プライベートでの活用、自分自身の思いなど、話させて頂いたことで、より、自分のビジネスに対して、挑戦意欲が湧いてきました。そんな、やる気満々な状態での頭脳交換会プレゼンテーターです。
どんなアイデアが飛び交うのか、楽しみで休憩時間もドキドキしていました(笑)。
立場が変わると、視点が変わります。視点が変われば、見えてくる景色も変わります。
ファシリテーターとして、プレゼンテーターの景色を知るといいことは、とても意味のあることだったと思います。
頭脳交換会の間、無意識に否定していた自分の考えが、他の方のアイデアで浮き彫りにされ、みるみる肯定されていくさまは、面白い感覚でした。
プレゼンテーター自身が望むことと、プレゼンテーターにとって客観的に向いていることは違います。
ファシリテーションを行う上で、意識すべきことが、また一つ増えたように思います。
自分のビジネスなんて『たいしたことない』とか『プレゼンするようなモノではない』とか、『おこがましい』とか、色々あるとは思います。でも、やってみないと、味わえない感覚があります。もちろん、ファシリテーターも同じですよね。
小さな勇気と行動が、視点を変え、新たな発見へと導くかも知れませんね」
取材・文、撮影/岡部 恵