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第10回 NICe関西@兵庫・但馬 頭脳交換会レポート




2011年11月17日(土)、「NICe関西」主催の第10回勉強会(頭脳交換会)が兵庫県朝来(あさご)市の「アクティブプラザ但馬(たじま)」にて開催され、兵庫県を中心に、大阪府、和歌山県、岡山県から12名が参加。そのほとんどが但馬に宿泊し、夜は旅館で宴会、翌日は“天空のマチュピチュ”と評される竹田城観光も楽しみ交流を深めた。



■オープニング

今回の開催会場となった「アクティブプラザ但馬」責任者であり、頭脳交換会でプレゼンテーターを務める後藤和昭氏のあいさつでスタート。


▲名刺交換の後、あいさつをする「アクティブプラザ但馬」後藤和昭氏(右写真)

■第一部 パネルディスカッション
テーマ「地元のいいとこ再発見から始まる地域活性化」

パネラー/
ビジネス旅館 栄 女将・足立国代氏 
株式会社コバヤシ産業 代表取締役 小林忠雄氏 
朝来市議会議員 渕本 稔氏 

司会進行/後藤和昭氏

まずは自己紹介・事業紹介を兼ね、パネラーの皆さんそれぞれの立場から但馬の実情について語っていただいた。

●株式会社コバヤシ産業 代表取締役 小林忠雄氏



小林氏は地元但馬のご出身。昭和59年に氏の父が創業した株式会社コバヤシ産業の2代目経営者だ。同社は、製材所や工務店から出る木屑、おが屑などを有効利用するパイオニア企業で、かつては焼却処分されていた木屑に早くから着目。それらを再利用し、畜産資材(敷材)や、きのこ栽培用資材の製造販売をはじめ、運送事業、倉庫業など、ゴミを出さない巡回型システムを形成している。またカブトムシをイメージキャラクターとし、イベントや教育現場でも貢献。県内の同業者は4社で、近畿圏でも10社ほどとのこと。小林氏は、「田舎であり、林業、農業、畜産があってこそ成り立つ企業なのです」と述べた。

また、地元の良いところについて、「そこがわかれば苦労しない」と苦笑しながらも、現状この地域で利益を上げている企業は、商圏が都市部または海外進出している企業、あるいは観光業に限られるのではないかと語った。その観光の目玉が竹田城だという。

小林氏の目が輝いた。「私は竹田城が大好きです。会社の窓から正面に見えるんです」と述べると、参加者からは「おお〜!」と歓声が上がった。小林氏によると、去年は3万人が観光に訪れ、今年は5万人に及ぶのではと言われていたが、実際は8万人を超えたとのこと。しかし、観光客数が多いものの、町は高齢化が進み、観光業に注力しようという機運が足りないという。小林氏は、活性化の起爆剤になればと、観光業と協力して今後活動をしていく計画だと述べた。

さらに、但馬の基幹産業である林業、農業、畜産業をどう発展させるかも町の課題だとし、「イチ企業単位で、自分だけ、個人だけが儲かる、ではなく、地域を判断基準にみなで考えていかなければ」と熱く語った。

●朝来市市会議員 渕本稔氏



「ツイッターやフェイスブックでオヤジギャクを飛ばして、記憶にとどめてもらおうと頑張っています」と自己紹介した渕本議員は、旧朝来町4町の合併時に貢献し、地域のためにとの強い思いから2003年に市会議員選に立候補したという。そして、朝来市については、観光資源の多さ、町づくりのトップランナーであること、イメージ的に山だらけをプラスに展開していきたい、と3項目に付いて話したいと述べた。

まず、観光資源は竹田城。天空のマチュピチュと呼ばれるとおり、雲海に浮かぶその風景写真に、参加者はますます行く気満々に。また、竹田城のほかにも、1200年の歴史があり、日本国の国家財政を支え、明治以降の近代化にも貢献した生野銀山を紹介した。氏は、ここを世界遺産に登録したいのだという。そのためにも、行政全体で取り組んでおり、景観形成団体としてまずは景観条例や景観計画をつくり、そのうえで、世界遺産への登録を実現する計画だ。もうひとつは、山東町(さんとうちょう)の茶すり山古墳。ここで卑弥呼が全国の著名人に配ったという鏡が出土され、大和朝廷も一目置いた但馬大王が葬られているのではないかと言われているそうだ。これら、古代〜中世〜近代化の歴史と文化が揃っているこの利点を生かし、もっと磨きをかけ、多くの人を呼び込みたいと述べた。また、長野県小布施町にも視察に訪れ、参考にしているのだと語った。

次に、町づくりのトップランナーについて。市の特徴として、地域自治協議会を小学校単位で形成していることが大きいという。昭和の合併時に多くの市町村が一極集中により、周辺が衰退化したのを教訓にしているそうだ。権限も予算も地域自治協議会に任せ、「地域を一番知っている地域の皆さんがやってください」としたことで、住民による町づくりを実現した。今では全国から視察に来るほどだという。クチ出さずに予算を出す。自分達の町を自分達で考え、予算を配分して生かせることで、愛着もより湧くし、真剣さも生まれる。ここが“町づくりのトップリーダー”たる所以だと語った。具体例として、空き地の公園化の際、通常は行政が行うため200万~300万円の費用がかかるが、それを住民が休日を利用して作業したため、材料費の35万円で完成したという。ほかにも、防犯防災のための安全部会も紹介した。また、兵庫県下7番目の面積となる402平方kmに3万4000人が暮らし、そのうち83%が森林だという。間伐も枝打ちもしていないため、山に今や保水力がない現状を打破したいと語った。

●ビジネス旅館「栄」女将 足立国代氏



「但馬の夏は、日本海で海水浴や釣り、冬はスキーに温泉と、名所がたくさんあるんです」と笑顔で述べた足立氏は、今夜の宿となるビジネス旅館「栄」の女将さんだ。今でこそ、幅広い事業展開をしているが、その始まりは昭和45年、ご夫婦で大衆食堂をオープンしたことが原点だという。夫婦で借金をして開業したものの、朝5時から夜の12時まで懸命に働いてもその当時の経営状態は苦しかったという。開業した年の瀬、手元には1000円しかなく、里帰りしたくても手みやげが買えない、親類の子ども達のお年玉をどうしよう、そんな状況だったという。しかし、あきらめていなかった! 12月30日、近所に年越しそばの注文を取りに行き、なんと1500杯もの注文を取り付けたという。「お金がないので働かないとならなかった」と、8日間徹夜したこともあったそうだ。常にいかに売り上げを上げるかを考えて実践してきたと語った。その中で、「一生懸命働いても限界がある、寝ていても売れるようなもの」を考えるようになり、まず夜中から朝にかけ、カウンターに置いて販売するおにぎり作戦を展開。そして次が自販機での販売だったという。1000万円を借り入れ、食堂経営と並行し、タバコやジュースの販売機を徐々に街中へ増やしていった。返済計画は10年予定だったが、2年前倒しの8年で達成。そして、その差2年分の貯蓄を担保にして、現在の旅館を開業したのだという。

順風満帆のような事業拡大を果たしたが、現状に甘んじないのが、女将の性分らしい。ちょうど関西地区の婦人部朝会に参加し、その勉強会の講師が、「平成23年を過ぎる頃には、ここの多くの人がつぶれています。金網にぶらさがっているような状態なのです」と言った言葉が響いたという。その翌日には、なんと新規事業を計画。それは薬草園だ。健康産業はすたれない!との思いから、生活習慣病に効く木をまず10本購入し、敷地内に植樹。その種類を徐々に増やし、旅館での茶葉の販売を開始。今ではネット販売、道の駅でも8カ所に販路を拡大している。

このほかにも、旅館の部屋や天然風呂を昼間、習い事などの教室として貸したり、公園などの観光地で手づくり和菓子を販売したりしている。また、薬草を加工する工程では特許も取得するなど、次々と事業を展開し続けていることを紹介した。大衆食堂からスタートし、自動販売機での小売り事業へ、宴会場と旅館経営へ、そして健康関連食材へと、チャレンジしてきた。「二兎を追うものはと言いますが、関連した業種ならリスクはないのです」と語り、健康づくりで地域貢献していきたいとさらなる意欲も見せていただいた。

質疑応答/意見交換

Q:竹田城が今年は観光客5万人見込みのところ、8万人とのことですが、その要因は?
A:隠れ家的なブームもあると思います。PR、口コミで広まったと思います
A:昨年は寅年ということもあるのでしょうが、竹田城はその地形から“虎が臥す”、別名「とらふす城」と言われ、そういうツアーがあったことも起因しているようです。

Q:天空の城というキャッチフレーズですが、市で何かPRの働きかけをしたのですか?
A:但馬と大阪間を運行する特急電車の車体に竹田城の写真が載っているので、そのPR効果もあると思います。それと、地元の人が自分の足で登ってネットに配信しています。そういう数字はカウントできませんが、住民個人の努力もあると思います
A:雲海ツアーでご来光を見に行こうとツイッターでつながった但馬の仲間と行きました。その時に聞いた話では、戦国時代ブームと竹田城ブームがマッチしたのではないかということでした
参加者:かっこいい、行きたいよね〜!! 
A:ですがブームはいずれ去っていくものなので、この先が勝負かと思っています。
小布施町のリピータは3.91%と上高地よりも高いといいます。自分も歩いてみてわかったのですが、見える、食べる、散策する、に加えて、おもてなしがあることでした。「これうちで採れたリンゴですがどうぞ」と思いがけないプレゼントをいただいたのです。長野県内で観光客のリピート率がトップというのもよくわかります
A:まだお店を持っていない若い世代が、彫刻、染め物、クッキーなど、販売する市場があります。フリーマーケットもあります。そういうのが定着したらいいなと思います



Q:地域自治協議会について。年間8000万円の予算を自由に使えるのは4ブロックですか?
A:13で、総額8000万円です。
Q:均等ですか?
A:均等割りと人口割りの計算方式にしています。このしくみは自治基本条例をつくりましたので、市長が変わっても変わりません。

Q:ここに参加している人は個人事業主が多いので、足立女将のお話は示唆に富んでいて興味深かったです。自分たちは働かなくても、定期的に収入があるビジネスモデルでしたが、最初のきっかけは?
A:タバコの自販機です。よく売れたので欲が出て、隣に喫茶店ができたので、置かせてもらったらそこもよく売れる。ガソリンスタンドにも置かせてもらったらそこも売れる。しかも、客層も異なるのです。設置して7、8カ月後には、タバコとジュースの自販機収入だけで食べていける程でした。今でこそ、タバコは3台と減りました。

後藤氏:まだまだお話はつきませんが、予定時間をオーバーしましたので、続きは懇親会でお願いします。みなさん、どうもありがとうございました。




■第二部 頭脳交換会

テーマ「アクティブプラザ但馬」の活用方法について
     現地を見てもらってぜひアドバイスを!

プレゼンテーター アクティブプラザ但馬 後藤和昭氏


後藤氏は、NICe関西@但馬 実行委員長の長沼実侑紀氏とFacebookを通じて知り合い、交流が始まった。その長沼氏が初めてアクティブプラザ但馬を訪れた時の第一声が「もったいない!」。この言葉が示すように、かなり広い部屋が複数あり、施設備品も充実しているのだと想像できる施設だ。
後藤氏のあいさつの後、「説明より、まず施設内を見学していただいてから」ということで、さっそく見学が始まった。

3階
・会場となった大会議室(85.0㎡)大人数収容可能
・小会議室(39.7㎡)公共工事の現場事務所として現在は賃貸状態
・和室2部屋(11.3㎡と10.6㎡)はふすま続き
見学者からは、
「泊まり込みの会社研修ができる!」
「24時間耐久セミナーも!」
「旅館の申請はしているのですか?」などの質問も出た。
・倉庫(9.8㎡) 今は書類などを収納
・湯沸室・洗面・ユニットバス・トイレ


▲見学ツアーがスタート、2階のPCルーム(左)

2階
・PCルーム(104.3㎡) パソコンが十数台あり
 この広いPCルームに見学者一同驚き!
 「基金訓練の教室として使えるのでは?」
 「何にも使わないのはもったいなすぎる」という意見が次々と……
・応接間(20.5㎡)
・倉庫(14.8㎡)
・湯沸室・シャワー室・トイレ


▲3階の和室(左)、吹き抜けの1階玄関ホール(右)

1階
・吹き抜けの玄関ホール 
 「医院の玄関みたい! 医者を誘致してここで開業してもらえば?」
 「小学校が前にあるので、小児科は?」など、またまたアイデアが。
・事務所(54.6㎡) 現在ここが後藤建設の事務所として使用
・事務所(42.9㎡) 公共工事の現場事務所として現在は賃貸状態
・フリースペース(20.9㎡) ここには東日本大震災の釜石市のポスターが貼られていた。
「心まで壊されてたまるか」「大笑いのできるその日まで」
被災者のメッセージとともに人物写真のポスターが十数枚あり、後藤氏は、「実際に被災地まで行けない、忘れられるのが一番辛いという被災者の言葉を胸に、自分自身が忘れないようにという意味も込めて、展示している」という想いを語った。
・倉庫(8.4㎡ 5.2㎡)
・湯沸室・トイレ


▲1階フリースペース(左)、外観(右)。駐車スペースもゆったり

館内をひととおり見学した参加者たちは、部屋数の多さ、その各部屋の広さ、パソコンの完備など目の前にしながら、口々に「もったいない」を連発。
「何も使わないのはもったいない」
「可能性の秘めた場所だ」
「裏の敷地でバーベキューができる」
と、感じた意見を語り合いながら見学タイムを終えて大会議室へ戻った。




そして、後藤氏は今までの経過からプレゼンテーションを始めた。
そもそもこの施設は、父親が創業し、来年で50年を迎えるという後藤建設の社屋も兼ねている。建設事業はこれまで公共工事をメインで受けてきたが、時代の変化と共に受注は減り、入札額の低迷などでここ数年は個人の住宅や民間工事を中心に方向転換をしてきた。しかし、この地区は人口が少なく、それだけでは経営は成り立たない。この自社ビルを利用した「アクティブプラザ但馬」にパソコンを揃えたり、貸し会場であることをポスティングなどして宣伝してみたが、なかなか「もったいない」状況は改善されないという。

自身としては、今まで社長が公共工事を通じて結んできた地元との強い絆を継ぎたいし、但馬のために何かしたい。ここを拠点として何かできないかと考えてる。今回、現地までみなさんにお越しいただき、こうしてプレゼンをさせてもらったのは、この半分以上あいているスペースをどうにか有効活用する方法を聞かせほしい一念だと語り、プレゼンを締めくくった。




●質疑応答

Q:現在2つの部屋を貸しているが、その貸出期間は?
A:近畿道の工事関係の会社に貸しています。2件とも来年3月末までの契約です

Q:建物の築年数は?
A:16、17年です

Q:町のコミュニティ施設はほかに何かある?
A:市の公民館があります


そして3グループに分かれ、各チームにパネラーでご登壇いただいた足立氏、小林氏、渕本氏も参加して、頭脳交換会が始まった。








●発表タイム

パーチーム
・「アクティブプラザ但馬」という施設が知られていない。国道を車で通っていても「後藤建設」の看板しかないので、まずは知ってもらうことが大切
・建物の使い方として、病院、テナント、ドライブイン、企業オフィス、イベント、飲食店、など
・以上のうち「共同テナント」としてはどうか。
月単位で借りられない人に、週単位や時間単位で貸してはどうか
・共同テナントの告知はFacebookやツイッターなどを活用する
・埋まってないカレンダーを見せて、「借りて欲しい」でははなく、後藤さん側でイベントスケジュールを埋めて、まずは人の出入りをつくること。その場で「こんなことをしているので借りませんか?」と自ら告知する
・イベントは、ダンス大会、囲碁大会、蕎麦打ち大会。また今回参加者の坂野さんがしている太極拳教室など
・建物の正面に小学校があるので、学校と連携して、ぬり絵コンテストや、学校で工作発表があった後に展示し地域の人が見られるようにする
・裏の敷地もあるので『和田山カニ祭り』など、お祭りを企画する




グーチーム
・都会と違って家が広いので、押し花教室など、趣味の教室は自宅を利用できるというお話もあった。そのあたりの需要は少ないのではないか。であれば、地元の人ではなく近隣の都会の人々をターゲットにレンタルしてはどうか。
・自然もあり、広い施設なので、和室を増やし宿泊施設にしたうえで、様々な宿泊パックをつくっては?
・部活合宿パック、工場見学パック、田舎体験パック、企業研修パック、竹田城などが近くにあることを生かし、古代〜中世〜近代までのスピリチュアルスポットパックもできる
・地域の人の陶芸作品や手づくり作品を部屋や廊下に展示して、宿泊パックのお客さんに展示即売をする
・食事を提供できる許可を取得し、地域の人が地元料理を提供することで、地域雇用になるのでは
・そのほかの利用方法として、パソコン教室、寺小屋的な塾、デイケアの施設に使うなど




チョキチーム
・「アクティブプラザ但馬」の強みは何か。広い設備の整った部屋・しっかりした建物・清潔さ・アクセスが良い・PC完備・和室あり
・観光=古代・中世・近代の観光場所 (茶すり山古墳・竹田城・生野銀山)
 食=但馬牛・松葉ガニ
 散策=竹田城下町など
・このようないいところがたくさんあるので、合宿的なもので外部から来てもらう
・都会の学習塾や小中学校のサマースクール・社内研修・国際交流の場(ユースホステルなど)
・竹田城イベントとして「戦国コスプレ」
・不登校児童のフリースクール
・近所に屋外スポーツセンターがあるので、そこと組んでジムをつくり、健康増進施設とする


▲真剣に、時には微笑みながらアイデアに聞き入る後藤氏(右写真)


▲▼頭脳交換会初参加者に感想を促す実行委員長の長沼氏(右写真)

▲撮影を担当してくれた北出佳和氏。後藤氏も思わずVサイン


■プレゼンテーターを務めた後藤和昭氏の感想と今後の抱負

「皆さんにこんなに一生懸命考えていただき、しかもワクワクするアイデアまで頂戴し、本当にありがとうございます。何かしたいという思いだけで、実際は動けていませんでした。これからすぐにでもやれることは動いていきたいと思います。

私は今まで、NICeの活動には一度しか参加していませんでしたが、今回改めて、非常に貴重な経験をしました。頭脳交換会では、数々のアイデア、ご意見をいただき、やはり自分ひとりで考えていると行き詰まり、知らず知らずのうちに自分で自分にブレーキをかけていたのだと思えました。行動に移す、いやそれ以前に考えている段階で否定してしまい、前に進むことができなくなっていました。

しかし今回、頭脳交換会という場でいろいろな立場の方に、私のことを考えていただき、『そうか、それってやっても良いんだ』と、ブレーキを外していただき、動くことの大切さを痛感しました。私はひとりではない。NICeの仲間が応援してくれているということを強く感じた会でした。NICeの皆さん、これからもよろしくお願いします」

■NICe関西@但馬 実行委員長・長沼実侑紀氏から一言

「今までのNICe関西は、大阪、京都、和歌山、滋賀、それに兵庫では姫路と開催してきましたが、後藤さんのお陰で、兵庫県の但馬で開催できたことを嬉しく思っています。

但馬ということで、参加人数は少ないと想定し、開催するか悩んでいたのですが、『人数じゃないよ。本当にやりたい人がやればいいのよ』とNICeの小林京子さんの言葉に背中を押していただき、思い切って開催しました。

但馬には、自然や歴史など見どころがたくさんあることを実感しました。もっと、地域の良さを皆さんの力で、アピールしていただけたらと感じました。特に、開催翌日に登った竹田城から見おろした景色は感動もので、まさに天空の城。こうした地域の資産を大いに活かして、アクティブプラザ但馬、後藤さんのビジネスの新しい取り組みがどんどんと広がることを楽しみにしています。少し残念だったのは、地元の方の参加が少なかったことですが、NICeメンバーで一泊できたことは最高でした!!」





取材・文/山中智香氏
撮影/北出佳和氏
文・構成/岡部恵


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