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第6回 NICe関東 頭脳交換会@日本橋茅場町レポート





2011年11月12日(土曜日)、東京・日本橋茅場町で、第6回NICe関東 頭脳交換会が開催された。参加者は東京都内を中心に、埼玉県、千葉県、神奈川県、さらに愛知県や大阪府からもあり、初参加3名を含む14名が集合した。

●プロローグ

進行役の横山岳史氏はあいさつの後、NICe関東に初参加した3名の仲間に自己紹介を促した。
そして、今回のタイムスケジュールを説明。前回の第5回では、質疑応答によりプレゼンテーターを“解体”し、2度のグループディスカッションの後、グループごとの発表をする、という方法だったが(レポート参照)、今回は、グループディスカッションもグループ発表も、それぞれ2度重ねるという。さて、どんな頭脳交換会になるのか。和やかなムードの中でプレゼンがスタートした。


▲総合ファシリテーター&進行役の横山岳史氏


●プレゼンテーション 

テーマ
「オリジナル本の事業展開」


プレゼンター
 有限会社M.I.R.A.I.MUGEN(みらいむげん) 代表 渡邉真弓氏



▲プレゼンテーターを務める渡邉真弓氏

プレゼンターの渡邉真弓氏は、職歴紹介からプレゼンをスタートした。東映撮影所の制作室スクリプターを経て、大手広告代理店にコピーライターとして勤務後、1992年にフリーライターとして独立。オリジナル本の制作に着手し、95年にフランチャイズ展開を始め、2003年に法人化した。現在、オリジナル本事業は、ひな型のあるものをフランチャイズ(加盟店30店)で展開。並行して企業や個人からの依頼による完全オーダーメイド本の制作も手がけている。

今期10期を迎え、経営は順調だか、企業や個人からの依頼による完全オーダーメイド本のシェアを拡大したいと述べ、そのためのアイデアを求めた。もうひとつ、事業継承者を探したいとも語った。

持参した数冊のオリジナル本について、それぞれ説明。オリジナル絵本=かわいい絵本屋さんと思われがちだが、渡邊氏が手がける本は、つくり手側の思いが伝わる“作品”と呼べるものばかり。大手飲料メーカーの依頼で制作した“日本昔話風”のオリジナル本は、セット購入者向けのパブリシティとして。また、産婦人科からのオーダーで作成した写真集は、お産の現場にカメラマンが入り、作成したというドキュメンタリーものだ。ペットショップからの依頼で作成した本は、プロのカメラマンが出張撮影してつくったものだという。さらに、ブライダル企業からの依頼で制作したという作品は、ブライダル試食会に参加したカップルの成約率を100%にしたいという企業側の高い目標と意向を汲んで制作。そして、その目標通りに、今なお成約率は100%をキープしていると述べると、参加者から「すごーい!」と、どよめきがわき起こった。





そしてもう一冊、陶器作家からの依頼で制作したという本を紹介した。これは依頼者が自身の作品を撮影し、1冊にまとめたいという意向で受けたもので、陶芸教室の生徒さんも購入対象に作成に着手。数名のイタリア料理のシェフに、その陶芸作品を使って実際に料理を盛りつけしてもらい撮影したことで、本そのものがお店紹介本にもなり、レストランでも本が発売されることにつながったという。



渡邉氏はこの陶器作家のケースのように、本をつくりたいと思った人に少しでもペイできるような広がりのある本づくりをしていきたいと希望を述べた。そして、いかに販路を増やすか、このケースのように広がりがある展開ができるか、そのアイデアを望むとしてプレゼンテーションを締めくくった。



●質疑応答タイム

ここで横山氏の司会進行により、質疑応答がスタート。


小林京子氏が質疑応答を“見える化”(写真右)

Q:少部数でも受けられるのですね? ロットは? 
A:1冊から引き受けることができます。数千円から可能です。カメラマンの撮影や手間がかかるものは別途料金がかかります

Q:コンシューマーがターゲットですか? 
A:コンシューマーも企業も対象ですが、できればBtoBのアイデアをいただきたいです

Q:広告宣伝費の中からブランディングや広告宣伝費とするか、あるいは、商品に付加価値を付ける事業費から捻出するものかでアプローチの方法が違うと思うが
A:どちらもありです

Q:昨今は広告宣伝予算が下がってきていて、紙文化もこれ以上は増えない傾向かと思います。認知度を上げるために本をつくりたい、コラボしてお店でも販売でき、本屋でも販売したい。どちらを重視するかで販売先が異なりますよね? そのへんの“アタリ”を聞いておきたい。渡邊さんがこうしたい、という方向性は?
A:私がやっていきたいのは、この本をつくる側の思い入れがあるのが前提で、そのことが判る相手に伝えることが、自分の本づくりの基本になっています。たとえば、企業が何万部も刷ったとしても、訴えたいことをきちんと伝えるものでありたいのです。中身の問題になってきます。面白いものをつくって終わりではなく、本質的な思い入れを訴求ポイントにした商品をつくりたいのです。その形がパブリシティであろうと個人的なものであろうと構いません。単に絵本つくりました、で終わりたくない。その先に続く発信をしたいのです。

Q:絵本は親から子どもへ与えるだけではなく、孫からおじいちゃんへ、もありですよね? そういうアイデアもここで言っていいんですか?
A:はい



Q:子どもから親は見やすい存在ですが、おじいちゃん、おばあちゃんは遠い存在です。孫が自分たちで絵本をつくって、おじいちゃんへ送り、そこでまた書き加えて贈る、みたいなものはどうかと考えていました
A:実際にお客さまから、『こういうのはできないか?』と聞かれることが多いです。たとえば、ブライダルで、手紙を絵本にしたいとか。親が自分の娘を嫁がせる気持ちを書いたり、亡くなる前に遺った人へ向けて書いたり。今は、お客さんから言われたらつくるというやり方なので、もう少し広められる販売経路を確立できたらと思っています。つくりたいという潜在意識のある方にも触れやすいかなと思うので。
また、これはビジネスではないのですが、宮城県の国立子ども医療センターの児童心療科の先生方と一緒に活動をしています。絵本を持って行くのではなく。紙だけ持って行って、書いてもらうのです。震災後、親が病室にお見舞いにこなくなった、つまり亡くなって来られなくなった方がいますよね。入院している子ども達が、そのことに触れず、何ら言葉にしないことがあります。ですが、絵や文章で、親が亡くなったのだと表現できるようになるケースもあります。そういうお手伝いの流れの中で、自己開放のための教室ができたらなと考えています。


Q:本のマーケットはどこにあるか、絵本づくりがカウンセリングにも使える。個人にはある程度の数で依頼があるが、陶器作家さんのケースのように、つくりたくてつくったが結果として、生徒さんだけでなくレストランが買ってくれて、ペイできる。そういうアドバイスもしていきたいのですね? それも含めて、ビジネスを展開したい。でいいのですよね?
A:はい

Q:商業出版としてサポートするというよりも、発信していくこと、コラボのきっかけとして本が存在する、ということ?
A:はい。どうしても出版したい人はご紹介できますが、つくりたいという気持ちがあるのが前提で、それがコラボのきっかけになれば、という位置付けです

Q:スタッフは?
A:社員は3人です。クリスマスだけで毎年3000から5000冊をつくるので、その時期はパート従業員を十数名

Q:季節はあるのですか?
A:クリスマス、夏休み、入学シーズンが忙しいです。誕生は随時

Q:大学入学はマーケットでは? 
A:やったことはないですが面白い切り口があれば

Q:ストーリーの提案からつくってくれるのですね?
A:文章を持っているので本にしたいとか。こんな思いがあるので形にしたいとか。まわりにデザイナーやカメラマンが何人もいるので、予算に合わせて受けています



Q:それによって値段も変わるのですよね?
A:はい。1冊でもカメラマン付きとなれば、費用は上がります。また、申込み段階で刷り部数を何百冊と受けていればその分1冊あたりの単価は下がります

Q:増刷は?
A:受けられます

Q:データは?
A:画像はカメラマンが選んだものをさしあげています

Q:製版のデータは?
A:さしあげない。もし1冊だけ印刷会社に個人で依頼してもできないと思います

Q:PDFで渡せばできるのでは? 
Q:制作側としては普通データは渡さないでしょ?
Q:最近はデータを渡す制作側も増えているのでは?
A:オーダーがあればお渡ししますが、うちはハードカバーで製本しているものがほとんどなので個人では難しいと思います。ご要望があれば対応します。

Q:受注方法は? 電話、ネット、それとも直に? 
A:電話での受付けはしていません。文字や固有名詞の聞き間違いはこわいので
Q:ファックスでも読めない字とかありますしね
A:そうそう(笑)




Q:なんでもあり、ということですが、対個人、対企業、だと方向性ずれるかなと。

意見:グループディスカッションを2度行うので、拡散していいと思います
意見:情報がつながって行く情報発信価値が軸だと思う。アドオンして乗って行くようなアイデアや付加価値を求めているので、対個人、対企業でもいいと思います

Q:学校案内は? 
A:入学案内はあります

意見:思いで本は単体でもつくれるけれど、そこに大学生協が乗ってくれば面白いですよね。企業でも個人でも出発点はどちらでも良くて、そこに何か乗って来るといいねってことですね?

A:はいそうです。こういう本できますか?できますよ、で終わるのではなく。その点もちゃんとした告知方法をつくりたいです

横山氏:最後に、何か制約はありますか? 
A:どんなに忙しくてもオーダーがあれば、どうやってでもつくります



Q:依頼内容によって断るようなケースは? こういうのはイヤみたいな。
A:誹謗中傷の本はつくりません
Q:そんな依頼があるんですか?! 
A:ありました。配りたいという意志があって、「いくらなら……」というご相談がありました。素敵な文章ではなかったですし、原稿量もスゴい枚数だったので、「印刷屋さんにご相談されては」とふって、暗にお断りしました


予定の質疑応答タイムを大幅にオーバーし、横山氏が制した。

「質問というよりもアイデアや意見があちこちから出始めていますね。ここで一度、質疑応答をしめきります。グループディスカッションの最中にも、質問があればどんどん渡邊さんに聞いてください。今回は、グループディスカッションも発表もそれぞれ2回行います。まずは前半戦ですので、これまでのお話を踏まえて、自由にアイデアを発散してください」

▼2チームに分かれて13分間のディスカッションが行われた




●前半戦のチーム発表


<チームA>
最終的にどういう本になればいいかという着地点から3方向に。
・まずひとつ目。真っ白な絵本をつくる。たとえば、孫が書き、おじいさんに渡すような、双方向に行き来しできるキャッチボールのような絵本。書きやすいようなガイド付きで、毎月購買するスタイルで、最初に1巻とデラックスボックスが届き、手作りキットみたいな感じ。それが12カ月連続すると、最後に表紙が手に入るようなもの。何年も続けるといずれ百科事典のような大作になる。
・ふたつ目は、亡くなった家族の歴史本。個人基本誌のようなメモリー本。実際に葬儀社からつくりたいという話もあったとのことで、ニーズはあるのではないか。四十九日や一周忌などに、改めて故人を偲ぶみたいなものになる。一族のリレーにもできる。葬儀会社や葬祭カウンセラーなど、企業にも個人にもアプローチできる。
・3つ目は、学校案内にプラスした隣人本。学校案内で設備や伝統はわかるが、学校の近所の情報がない。美味しいパンやさん情報、いい感じの商店街情報など、学校の周辺の新しい発信をすることで、広告媒体にもなれる。

意見:住宅の不動産情報にはあるけれど、学校でその手のものはない。学校に限らず、病院や地域の中核的施設を中心にできそう




<チームB>
人だけでなく、農産物、加工品、ものでも生産物でもなんでも、その過程に節目がある。人で言えば出産と同時に生命保険会社というように、節目ごとに組み合わせられる広がりがあるのではないか。一番は伝えたいのは誰かを重視し、それがどこと組み合わせできるかというところからスタート。
・たとえば日本酒や果物も、その生産者、販売者、産地の行政、地域などを巻き込める。また、新築、開業、開店など、施主の思いと建築会社の組み合わせも可能
・一番盛り上がったのが「桃ちゃん」。いつどうのようにできあがってくのか、どう大事に育てられたか。そういう生産者の思い、伝えたい価値を表現できる。いつ毛が生えていくのか、いつお尻が割れていくのか、で盛り上がった
・また、人生、桃ちゃん、ものなどの一生とは別に、おふくろの味を伝える本。伝えたい親の思い、伝えて欲しい子どもの思いから出発でき、しかも大手調味料メーカーと組み合わせられる
・飛び出す絵本

●前半戦のチーム発表を受けて



渡邊氏:
・大手出版社の真っ白な本はベストセラーになっている。それを個人と個人との交換日記風にするのはありと思う。たとえば、バラバラに書いたものを送ってもらい、こちらで組み合わせて製本し、孫とおじいちゃん・おばあちゃんに贈るとか。そういうのはありかと思う。
・レシピの本はこれまでも何冊かつくらせてもらった。個人からのご依頼で、嫁ぐ娘への思いが書いてあったり、こうやると失敗するとか、これはパパが好きとか。ただ、それを企業に売り込むというのは考えていなかったので、挑戦してみようと思う。



意見交換

・おふくろの味はブライダル業界とも組み合わせできる

・調味料メーカーの件は経験則から大手企業に打診すると、「そういうのはあります」と言われてしまいがちなので、業界の2番手3番手、あるいはちょっと業界をはずした企業へ話を持っていくのがいいと思う

調味料メーカーはサイトで募集していたりするので、ありかと思う。当選作を製本して贈っている

渡邊氏:今思い出したけれど、ガス会社の依頼で制作実績がある

実績があるとリードしやすいのではないか

横山氏:今出たアイデアを掘り下げてもヨシ、絞り込みもヨシ、まったく新しいアイデアもありです。後半戦のディスカッションをスタートします

▼さらに10分間、第2ラウンドのグループディスカッション



●後半戦のチーム発表

<チームA>
・3方向だったが、ひとつに集約する方向でまとめた。
ヒントになったのは、お孫さんからおじいちゃんへ、おじいちゃんからお孫さんへ、という渡邊さんの感想。そこから広げて、もっとたくさんの人に認知してもらえればビジネスとして広がるのではと話し合った

・学部でも学年でも、どんなグループでもありの「100%シリーズ本」。参加者の顔を写メールで送ってもらい、それを顔文字にして本にしていく。たとえば、「笑」という文字を大勢の顔写真で構成していく。
・サークル、学校、会社、地域、一族など、最終ページで100%となるつくり。写真での文字のほか、家族の家訓、思い出を入れたりもできる。
・大企業では横のつながりが希薄なので、結束を高めていける。また、町で募集したら、自分が掲載しているとなれば買いたくもなる。赤ちゃんのページとか。顔写真の提供者は半額で購入できるなどのインセンティブも付ける





<チームB>
・1回目で食べ物の話が出た時には、個別の生産者や農協などを想定していましたが、これはトレーサビリティになると。たとえば、外食チェーンの食材がどこから来ているのかを表してはどうかという話に。
・生産、加工、調理に、それぞれにこだわりがあるでしょうし、もちろんファミレスだけでなく、自信を持っている飲食店もセグメントになります。アピールしたい思いを形にでき、愛してもらえるのではないかと思う
・さらに、桃ちゃんへの愛が高まり、桃ちゃんが絵本の中からスピンアウトして、キャラとして愛されて欲しい。そして東日本で桃の産地と言えば、思い浮かぶのはやはり福島県。福島県の桃を応援する意味でも有効ではないか。また、モモは桃ちゃんだけでなく、地鶏の腿ちゃんもあり(笑)

意見:桃ちゃんはかわいいが、鶏は少しどうかと

いやいや、十分セクシィに表現できます!






●後半戦のチーム発表を受けて

渡邊氏:
・チームAについて。会社で退職される方に、福利厚生のひとつとして使えたら面白いかなと思った。また行政も、この地域で引退される会長さんへのお礼に、また、誕生のお祝いに、「この地域は一緒に育てていくんですよ」的なメッセージになり、転居の抑止効果にもなるかなと思った。
・チームBについて。外食チェーンで店舗に絵本を置いているチェーン店もあるが、ただの読み物の絵本ではなく、そこで食材の絵本を置けたらと思った。社会貢献とまでは言えないかもしれないが、この店に置くのだから、という置く意味も生まれてくるし、食育にもなる。

それぞれの発表アイデアを取り入れ、すでに次の作戦を練っている渡邊氏に拍手喝采!



そして事業継承者について、渡邊氏はこう語った。
「自分では、この世に必要な事業だと思っています。このままなくすのはもったいないと思うので、ノウハウ、人脈を生かした情報や資料なども含め、すべてお伝えできます。いい形で継承してくださる方が居ましたら、お声をかけてください。また現在、子宮頸癌をテーマにした映画の企画に関わっています。そんなに知られていない病気なので、主人公の女性が社会的な生活ができなくなっていく状況なども描いています。女性というよりもぜひ男性に観て欲しい映画です」


●エピローグ



実行委員長の石井英次氏から、次回の予告(NICe関東は2012年1月14日)と、その前に自らが実行委員長を務める「第12回NICe全国定例会inさいたま」(12月10日開催)について告知。「2011年のしめくくりに、2012年を飛躍の年にするために、ふるってご参加を!」とアピールした


■プレゼンテーター 渡邉真弓氏の感想と今後の抱負

「この10月、起業して10年目に突入しました。やっていること、考えていることは、ある意味、創業時から何も変わっていません。そう思うと結構しつこい性格なのかもしれないと改めて振り返ってみると、そうした日々の中で、今回の勉強会は大いなる刺激になりました。

『えっ そんなことできっこないよ』と思う意見も頂きました。
『前々から考えてはいたけど・・・』という意見もありました。
しかし少しだけ視点を変えたり、当事者でない目線でお教えいただくと、
『できるかもしれない」
『そんな変化球もあるか』と思えたりしました。

そういう意味では、この“心地よいつるし上げ”はとても有意義であり、わくわく感を感じさせてもらえるものでした。利害関係のない“言いたい放題”は、時にびっくりするアイデアをいただけるものだと、得した気分です。実際、今回いただいたアイデアをもとに、企業様にアポを取らせていただき、実は昨日、一昨日と面会と相成り、なかなか良い感触を得ることができました。感謝です」


■ファシリテーター 横山岳史氏の感想

「今回のディスカッションは2グループで行いました。これまでは、4グループ程度に分けていたので、互いのグループの様子は、あまりわからずに進行していたのですが、2グループだと、互いの様子が丸わかりであることに気づき、これは非常に面白い。と感じました。牽制したり、隠したり、ちょっとした駆け引きありの頭脳バトルが始まったからです。2度の発表も、これまでとは違った雰囲気で、またもや、頭脳交換の新しい側面を見せつけられた思いがしました。

回を重ねる度に思うことがあります。相談者が真に解決したいことを、参加者に伝えることは難しい。ということ…。なぜ、私は伝えようと意気込んでいるのか? そもそも伝える必要はあるのか? 参加している人たちは、真の解決を望む人たちのハズでは? ではなぜ、その“真”になかなか辿り着かないのか? などなど…。次回の開催までは、若干、間があります。個々人の頭の中で『頭脳交換会ってなんだろう? なんでやるんだろう?』について、今一度、考えてみるのも良いかも知れませんね。あ、もちろん、私も!」




取材・文、撮影/岡部 恵

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