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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」326号 「知っている」と「知らない」のマリアージュ



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<最近の巧妙> 「知っている」と「知らない」のマリアージュ
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時々、カニササレアヤコの動画を眺める。
芸名も変だが、芸風も変わっていて、
雅楽器の笙(しょう)を奏でつつお笑いを演じる。

そんな彼女は、
「誰もが耳にしたことがあるけど、曲名がわからない名曲」を、
笙や他の楽器で淡々と演奏する動画を多くアップしている。
ただ、それだけの映像なのだが、付けられたタイトルに興味が湧く。

『正月に2万回聴くやつ』。
すぐに、あのメロディーか浮かんでくる。
「つんつくつくつくつん~~。ひや~~~~」のあれだ。

『絶対17万回聴いたことあるクラシック』。
ゆったりとしたテンポのピアノ曲。
メロディーがある箇所に差しかかった途端、自分の口から自然に、
「太田胃散、いい薬です」というセリフが漏れ出て苦笑。

思わず手を叩いたのは『郊外のコンビニで聴くやつ』。
わずか9秒の動画だから、是非、検索して鑑賞(?)してほしい。

それにしても巧みなファンづくり術である。

視聴者は「やつ」という崩した言い回しによって近しさを感じ、
何千回とか何万回とかいう、大げさだが具体的な数字を並べられたせいで、
「きっとあの曲かもしれない」と興味が湧いてアクセス。
「ああ、知ってる。でも、曲名がわからない」と好奇心が急上昇。
意欲的な視聴者は曲名を知ろうとネット検索にのめり込む。
かくして、カニササレアヤコの芸名と芸風を肯定的・好意的に認識する。

多くの人は、全然知らないことには、そもそも興味を持ちにくい。
ところが、半分知っていて、半分知らないことには急に興味が湧く。

例えば「カルドとマーシュとパースニップ」だと???だが、
「ゴボウとコンニャクとパースニップ」だと、何だろう?と気になるはず。

「知っている」と「知らない」のマリアージュは顧客の関心を惹起する。
この「必勝パターン」を商品開発やネーミング開発に取り入れてみよう。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第326号(2025/10.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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2025-11-14 05:19:12Mr.NICe
 増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」326号 「知っている」と「知らない」のマリアージュ

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