一般社団法人起業支援ネットワークNICe

ユーザーログイン
最新イベント


お役立ちコラム



Column
NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」321号  「共感銘」 ~ うん。わかる、わかる。でも、すごい! ~ 



──▼─────────────────────────────────
<最近の発見> 「共感銘」 ~ うん。わかる、わかる。でも、すごい! ~
──▼─────────────────────────────────

8月2日。
福岡市のお隣の新宮町で開かれたセミナーは午後2時開始だったので、
午前中、天神地区にある三越百貨店の特設画廊を訪ねた。

美術館ではなく、絵画販売が目的の場所だから入場料は不要。
無料で名画を心ゆくまで鑑賞できる。
しかも、外の猛暑など無縁の快適な室温。
夏の「時間潰し」としては、最高のチョイスだと思った。

展示会の名称は、『三越創業350周年 千住博展 -伝統と革新-』。
この催し、全国各地の三越のギャラリーを巡回しているようだ。

千住博といえば、現代日本画を世界に認めさせた画壇の功労者。
展覧会は、千住の代表作である「ウォーターフォール」をメインに、
その千住の薫陶を受けた釘町彰の秀作「Eclipse」や「Lightscape」、
さらに30代の気鋭画家・林樹里の鮮烈な作品が並んだ。

ピカソやモネやセザンヌもいいが、
同じ時代を生きる日本のアーティストの作品には「共感銘」がある。

むろん「共感銘」などいう言葉はない。今、私が作った。
要するに「うん。わかる、わかる。でも、すごい!」という感覚だ。

この感覚が、決して安くはない「商品」への購買意欲を刺激する。
感覚を共にできる相手(この場合は絵画)が、
常に身近に存在する暮らしへの希求かもしれない。

そしてこの感覚は、絵画に限った話ではない。
音楽や文学もそうだし、料理やファッション、
ゲームや生活雑貨、あらゆるものに通じる価値の一種ではないだろうか。

「うん。わかる、わかる。でも、すごい!」。

いかにしてターゲットにそう感じてもらうか?
そんな視点で製品やサービスの開発に取り組んでみてはどうだろう。

ちなみに絵画は投資要素が大きく、その意味での価値も加わるため、
「共感銘」のレベルが高くても、価格的に手が届かない場合もある。
一応紹介しておくと、三越に展示されていた作品の価格は、
若手の林がウン十万円、釘町がウン百万円、千住がウン千万円。

というわけで購入には踏み切れなかったが、
3人の画家のおかげで「共感銘」の存在に気づけたことは儲け物だった。

やはり老舗の百貨店は魅力的だ。しつこいが、とくにこの季節は。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第321号(2025/8.7発行)より一部抜粋して掲載しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




 
 前の記事



最新のお知らせ NEWS
2025-09-14 04:20:55Mr.NICe
 増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」321号  「共感銘」 ~ うん。わかる、わかる。でも、すごい! ~ 

プライバシーポリシー
お問い合わせ